【コラム】Xperiaへの賛歌

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実を言うとXperiaはもうだめです。突然こんなこと言ってごめんね。(一部訂正)というエントリを読んで、「んなことぁないだろ」と思って今回自分なりのXperiaとの関わりについて考察し、「んなことぁないだろ」を実証してみたいと思いますw

(編集長さんが↑のエントリーの反響の大きさから編集長としての思いやこれからのすまほんについて述べられてます)

 

 

◆Xperiaってどんなスマホなの?◆

「Xperia」は2009年11月に発表されたX10以前にXperia X1、Xperia X2というWindows Phoneがあったのはご存知でしょうか? Engadget日本版に発表当時の記事がありますが、Xperia X1は2008年2月に発表されたスマートフォンです。サイズは110 x 53 x 16.7mm 重量は145g、480×800ドット3インチタッチディスプレイにQWERTYキーボードを備えたモデルです。XPERIAというブランドネームはこのモデルがデビュー作となります。

独自UI 「XPERIAパネル」を備え、アークスライドと呼ばれるキーボードが特徴的なモデル。

そして翌年2009年9月にはXpeira X2が発表されました。(ITmedia +D mobile記事) 画面サイズが3.0⇒3.2と少し大きくなり、OSもWindows mobile6.5に進化。また通信方式はHSDPA(最大14.4Mbps)をサポートされていました。

このモデルでWindows Marketplace for Mobile(Google Play マーケットのようなもの?)が使えるようになり、拡張性高いモデルへ進化しました。

どうやらこの当時からAndroidへの参入は決めていたらしく、GIGAZINEではこの時点でドコモに投入予定のXperia後継機としてAndroidなXperiaについてエントリーされています。

こういう歴史を経てXperia X10(SO-01B)は2009年11月に正式発表されました。Xperia X1、2で培われた独自UIはX10発売時のTimescapeやMediascapeに継承されていたんですね。また、特徴的なQWERTYキーボード「アークスライド」が築き上げたデザインはXperia arcに生まれ変わってたと思います。

 

 

◆AndroidなXperiaにまつわる与太話◆

2010年のX10発売以降どちらかというと、他のAndroid機からは「周回遅れ」と揶揄されてきましたね。端末のスペックでも劣り、OSのバージョンでも・・・

その都度肩身の狭い思いをしてきたのも事実。独自UIにこだわるが故に、作りこんでしまったUIがアップデートの妨げになってしまったところもあったのでしょう。

 

その反省を踏まえてか、2011年に発表されたXperia arcではMediascapeはTimescapeとAndroid OS標準のギャラリーにその役割を引き継ぎ、バージョンアップへの追従性を高めたりと、メーカーとしても我々の声をきちんと反映してくれたのも嬉しいところ。
(参考:ケータイ Watch 「Xperia arc」開発者インタビュー)

 

またカスタムの世界でもX10はOS内部まで作りこんでしまったからか真のグローバル機と同様のカスタム手法が取れず、カスタムの先人たちは非常にご苦労されたことだと思います。

 

Xperiaがこれまで盛り上がった理由として大きく2つあると思います。

1つ目はFlashtool。釈迦に説法なので多くは語りませんが、SEUSというソニエリ純正のアップデートツールで生成されるファイルを元に、ユーザデータを残したままOSが初期化できるツール。異なるOSバージョンを渡り歩ける、いわばタイムマシンのような夢のツールです。

 

2つ目はnandバックアップ。今でこそCWM(ClockWorkMod)が使えますが、ご存知の通りX10では「xRecovery」というnandバックアップ。世界中にX10に魅せられた開発者がいるからこそなし得たnandバックアップツール。コイツのお世話になった方も多いのではないでしょうか。

 

 

多くのX10ユーザ同士が知恵を絞りあって開発された、数々のカスタムツールを日本モデルでも適用できたことで、私達もその恩恵を受けることができ、カスタムの世界にのめり込んでいきました。もちろん私もその一人。。

グローバルでの利用を前提としたカスタムを更に日本向けに再アレンジし、私達も文鎮化の恐怖に怯えつつもワクワクしながら遊ばせてもらってましたw

 

 

 

Xperiaも言ってしまえば所詮「携帯電話」です。

電話とメールとガラケーブラウザじゃなく、携帯端末でPCと同等にネットが見られれば十分だったはずだったのに、このようなカスタムができることで、より自分流に使いやすく見栄えの良い、携帯電話であることを忘れてしまうくらい、ずっぽりとのめり込んでしまっています。

話はそれましたが、今のXperiaワールド(Xperiaという『ブランド』)はX10が築き上げたといっても過言ではないと思います。

 

 

2011年Xperiaでは2010年の4機種を大きく上回るチャレンジングモデルも含めた9機種が発売されました。

 

X10後継のXperia arcや日本では発売されなかったミドルレンジなneo系、日本ではXperiaを名乗れなかったmini系、初の防水モデルActiveやWalkmanモデル、日本発祥のrayや日本市場専売のacroなど。。。すべてがXperia X1、2、10の流れを多少なりともエッセンスとして残しつつ、時代の流れに合わせた進化を遂げたように思えます。

 

いずれのモデルも世界中に多くのファンがいて、機種を超えた情報交換で数々のカスタム方法を編み出していたように思います。

 

そんな中、世の中の携帯メーカーもものすごい数のAndroid OS搭載機を開発し、世に送り出しました。グローバルではHTCやSamson、ガラスマと言われる日本市場向けにも、ガラケー開発よりAndroid開発に軸足を移し、シャープや富士通、NECカシオなどがどんどん新機種を市場に送り込みました。ソニエリもシェア拡大に向けて試行錯誤をしていたはず。

 

2012年Xperiaは試行錯誤した成果が試されるとき。また、Sony EricssonからSONY(ソニーモバイルコミュニケーションズ)への転換も相まって、内部が混沌としているのもXperiaファン(マニア?)として気になるところ。

 

混沌としてると考える1つの理由はXperia S・P・Uの存在。

 

私の勝手な想像かもしれませんが、2011年の時点でSONY色を出すためなのかNXTシリーズなる新たなブランド(?)を発表し新たな方向性を提案されました。今のところ、この路線がユーザに受け入れられたかというと、、実際はどうなのでしょう。

 

結局iPhoneに対するAndroid OSのアドバンテージの一つでもあった電池の脱着と外部媒体対応(microSD)を切り捨てた状態で、それが受け入れられたとは思えず。。

 

時同じく、日本専売モデルとしてXperia acro HDが発表、発売。BCNランキングによると、発売から11週連続で販売数第1位でした。こちらは内蔵電池+外部媒体という折衷作。でもユーザには受け入れられたわけです。

そこでソニモバはacro HDをグローバル化したXperia acro Sなるモデルを発表、ガラスマ機能を排除し、NFCを搭載した防水端末という位置づけで今年7-9月に発売されるようです。

 

更に、新生ソニモバはXperia GX・SXを発表、Xperia GXは7/12(木)に発売されるというウワサ。

このモデルは電池脱着、外部媒体にも対応、更にLTEとFeliCaに対応した日本専売モデルと、LT29iというグローバルモデルが発売されます。2011年Xperiaの正常進化版とも取れる内容が、上記に書いた内部が渾沌とした状態であるということを表してるんじゃないか、ということにつながるわけです。

 

ここで一つ分かったことがあります。それは、ソニモバは今後はグローバルモデル基軸で日本仕様を開発してきた従来と正反対に、

日本市場に投入したモデルのグローバル化を図る

路線が主流となる可能性がある事。我々としては非常に喜ばしいことです。

 

中の人に聞いてみたところ、ソニモバ化によるメリットはまだ見いだせてなく逆に動きづらいらしいですが、今のような模索をして、これからもより良いモデルを世に送り出してもらいたいと思います。

 

技術は常に進化します。

 

通信機器メーカーであるエリクソン社で培った技術と、マルチメディアに強いソニー社の技術を融合させ、これからもユーザをワクワクさせてくれる端末を作り続けて欲しいと切に願っています、できれば日本でもSIMフリー機を!w

 

私はこのXperiaの世界観が大好きです。端末のデザインやPOBoxはもちろんのこと、CMなどでも垣間見られるXperiaの世界観。これからもたぶんずっと。

Google画像検索

YouTube Sony Ericsson Japan公式

(以下はXperia arc(SO-01C)のプロモーション公式動画)

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=YzeQWSR8tmw&feature=plcp[/youtube]

 

 

 

8件のコメント


  1. 以下、個人的考え。
    xperiaの魅力はxda等の開発者の恩恵を受けられるところ。
    razr hdやone xlがfomaプラスやxiの電波を掴むグローバルモデルを出してくれればxperiaを買う理由はない。けど無理だろうな。
    eluga powerが海外で売れれば選択肢が増えるだろうか?


  2. 国内のNXTシリーズは受け入れられてないんじゃなくて生産を絞って”意図的に受け入れさせてくれなかった”んですよ。
    NXがほしいと思った人たちがNXを手に入れるためにどれだけ探しまわったと思ってるんですか。

    そういう自分からすると、今のところSONYの悪い影響ばかりが見えます。
    ウォークマンやサイバーショットもブランドとしては過去のものですので、”過去の栄光”という負債に縛られず
    きちんとXperiaブランドを育てていけるようにがんばってほしいところです。


  3. またデタラメなすまほんの記事ですね。
    突っ込みどころ多すぎてなんて言うかwww

    例えばカメラを画素数だけで判断しちゃってますが、
    高画素になっても素子も大きくなれば問題無いですし、
    他のキムチや熱暴走メーカーとはチューニングのノウハウも違います。

    上記の方も申し上げてますが、ハードウェアのどこが周回遅れなんでしょうねwww
    日本版キムチもスナドラS4ですし、熱暴走メーカー自慢のQuadも実はスナドラS4より微妙に性能が低い。

    ソニーのデザインもAndroidで唯一、林檎に対抗できるとおもいます。
    GXで言われてるカメラが出べそもカッコ悪いなんて思いません。
    少なくても林檎をパクくるキムチや、Rayをパクる亀山よりずっと良いと思います。

    Xperiaはこれからでしょう。SONYに吸収されたことで、WalkmanやCyber-shotの技術を使えますから。
    マルチメディアのソニーだからこそできる上質な体験が非常に楽しみです。
    むしろスペック競争で優位に立っていたキムチがそろそろ危うくなってくると思います。


  4. このすまほんの記事見て鼻で笑ってしまいましたよ。

    「国内にもっといい端末はあるのに」

    ARROWS、Regza Phone、ELUGA(P-04D)・・・。笑わせてくれますねこの記事。
    スペックだけで成し得ないことがあることはiPhoneが証明してくれた。スペックしかないこれらの機種に何があったのか。最悪のバッテリー消費と甘ソフトウェアの甘い作り込み。果ては熱暴走による機能停止。

    「SONYというブランド名だけで売れてしまう」

    ブランド名はSONYがもつ大きな資産の一つ。これを武器にして何がおかしいのか。特に国内メーカー信仰が強い日本ではむしろ大きなアドバンテージ。そんなこといったらiPhoneが売れている理由だって、大方はそれが「iPhone」だからでしょ。使いやすいかどうかとか考えるよりも「iPhone」だからって理由で買う人は多い。XPERIAでは、それが「ソニー」だからって、それだけの話しでしょう。

    「ハードウェアは周回遅れ」

    XPERIA SX/GXはSnapdragon S4なんですけどww。少なくとも現状周回遅れではない。それにXPERIA Sやacro HDが出たときはまだまだSnapdragon S4搭載機なんてほぼなかった。One Sくらいでしょ。
    ハードウェアが周回遅れで買う意義がないというなら、なぜRAM 512MB、Cortex A9 800MHzしかないiPhone 4Sは売れるのか。「周回遅れ」のSnapdragon S3搭載のXPERIA acro HDが売れるのか。スペックだけで実現できないことを実現していたり、ブランド名があるから売れてるんじゃないの?

    「質感を落としデカデカとSONYロゴを入れた」

    マット調が好きな人もいるし、それは人によりけりだろうに。SONYロゴに関しては入れるのは当たり前だろう。2011年モデルだってSony Ericssonて書いてあるじゃないか。SONYロゴが入ることの何が気に入らないのか。むしろ、NTT docomo Xiなんてロゴ入れられる方が腹立つ。

    なんか粗探しみたいになったけど、この人は「筆者の目線」と言いつつ、自分の意見がXPERIAシリーズに対する一般的意見であるように言ってる。もうこれだけで読む必要が感じないと思った記事だ。

    「SONYというブランドを外して見た時、誰がこんな端末を買うのでしょうか。よほどの物好き以外は買うとは思えません。」

    もう「筆者の目線」ではない。

    XPERIAというか、よくいる単純にソニーを叩きたいだけな人なんだなと感じた。

    ここまで書くとソニー信者かと思われるかもしれないけど、私はソニーも好きだし、HTCも好きだし、モトローラも、アップルもASUSも好き。サムスンは好きじゃないけどGALAXY S3は十分素晴らしい端末だとも思うし。


  5. ある意味無難な端末が増えた気がしますね。
    ProとかminiProとか好きで両方持ってるのに、そんなのも出してくるのもSonyらしさでよかったんですが。


  6. 「んなこたぁないだろ」についてが、あまり実証されてませんよー。
    「今まで」の素晴らしさは、素晴らしいですが、すまほんで言われていた「もうだめ」な部分についても、ぜひ触れてほしいです。


  7. […] 詳しい内容に関する感想は概ねショーグンさんが書かれている「【コラム】Xperiaへの賛歌」でとても分かりやすく仰っていただいてるのでこれ以上何もいう事はありません♪スッキリ […]


  8. 最近はなんか、種類が多すぎて、何を選んだらいいかわからない。
    samsungに負けないフラッグシップを期待します。