【Z4】Xperiaアンバサダーを終えるにあたり。いいところもいっぱいあるZ4まとめ

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この1ヶ月、Xperiaアンバサダー企画でXperia Z4(SO-03G) + SmartWatch3をお借りして実際に使ってきました。個人的にもau Xperia Z4(SOV31)を発売日養分購入し、2つのXperia Z4を使ってきました。

SOV31は初期不良が発生し新品交換するも、いずれのSOV31も電池持ちや動作ラグが酷くて、残念ながらメイン端末としての使用は断念しSOL26に戻すという決断に至りましたが、実はちょっと後ろ髪を引かれてたりします。(後ろ髪はないけど前も)

今回はこの1ヶ月の総括としてこれまでの考察を振り返りながら「やっぱりZ4いいよね~」という内容になればいいなぁ、、と。

 

 

手にしてまず感じたこと

「軽っ!」が第一印象。Xperia Z3の152gから144gと5%削減されました。たった8gなのですが手にした時に一瞬で感じられる軽さ、そしてその手触りの良さ。

軽さを感じる一つに厚みもあると思います。構造の変更(カメラリング(周りのフチ:フランジ)を廃し、リアパネルと一体化)の恩恵でXperia Z3の厚み約7.3mmから6.9mmとこちらも5%減を達成しました。

 手触りの良さはマグネット充電コネクタが無くなったことでサイドパネルがスッキリしたこと。左手持ち左手使いには本当に快適になりました。

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私は歴代Xperiaはほぼすべてを発売日に購入しており、Xperia Z4(SOV31)の前はもちろんXperia Z3(SOL26)、そしてその前はXperia ZL2(SOL25)その前はXperia Z1(SOL23 / SO-01F)・・・

新モデルを手にするとき、少しずつ形状をリファインし、最新スペックをまといつつ、前モデルよりも薄く、そして軽くする努力と技術ははどこまで進化するんだろうといつもワクワクしてきましたが、この点ではXperia Z4はほんとうに素晴らしいです。

SOL26にメイン機を移したことを何気に悔やんでいるのはこの点が大きかったりします。デモ機SO-03G(ドコモXperia Z4)からSOL23に持ち替えると、ズーンとした重さを感じてしまいます。

 

 

熱く感じるのはパネル材質と構造変更のせい?

Xperia Z4はご承知の通りちょっとCPUに負荷のかかる動作をするとあっという間に「アッチッチ」となります。これはCPUがXperia Z3までのクアッドコア(4コア)から最新のオクタコア(8コア)にアップグレードしたこともあると思いますが、実はその時のコアあたりの最高温度はXperia Z3でも同じような温度に達していることが分かりました。

左はアッチッチ状態のXperia Z4、右はほんのり熱いかも~という状態のXperia Z3です。

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この計測値はCPU-Zというアプリを用いてコア単位にその温度を表示させているものですが、コアあたりの最高温度はこのように同温度であるにも関わらず体感温度に大きな差があるのは、リアパネルの素材や内部構造(極限まで薄くした結果、冷却のためのスペースがない、冷却用のシートが省かれた??)の違いから来ているのではないか?という気がしてきました。

もしXperia Z3と同じ厚みにして、その0.4mmの空間の使い方を冷却のための構造にしていたらここまで騒がれなかったんじゃないか?熱暴走と思しき動作(動作ラグ)も発生しなかったのではないか?と。

極限までの薄さを求めるユーザってそんなにいるんでしたっけ?メーカーが自分で自分の首を絞めているだけじゃないの?という気がしないでもないです、ハイ。

と、素人の憶測ですが次作ではユーザニーズを外さぬ製品の登場を心待ちにしています。

 

 

電池持ちはギリギリ許容範囲?

今週はアンバサダーでお借りしているドコモXperia Z4(SO-03G)をメイン端末に見立てたフィールドテストを行いました。

出勤してから帰宅するまで電池はちゃんと持つのか?を試してみています。結論から言うと、朝7時から夜7時30分まで無充電で過ごせる感じでした。19:30の時点では残り3%・・・

普段通り出勤直前に卓上ホルダから外し、片道100分の通勤。。。通勤途中はSNSとニュース見たり、仕事時間帯は休憩のときにちょっとSNS見たり、休憩中に見かけた風景やネタになりそうなモノを写真に撮ったり、帰宅中は調べ事ややっぱりSNSという感じです。この使い方は普段通りで、特に気を使った利用方法は採らず、とにかく自分のZ4だと思って使った感じです。

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今週は(上記グラフは昨日のもの)事務所でデスクワークなのでほぼ同一のアンテナを掴んでいたと思われる中での数字ですので、外出が多かったりしたらもっと稼働時間は短かくなります。本日は午後電車で1時間くらいの場所に出かけ、移動途中は主にネット閲覧してたら18時には残念ながら0%になってしまいました。

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ちなみに同じ使い方をSOL26で行った時(一昨日)の状態はこちらです。同じく7時の出勤直前に卓上ホルダから外して~仕事(デスクワーク)~帰宅で18時の時点で20%強残っていました。

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電池容量はXperia Z3の3100mAhから2930mAhと減っていますので、電池持ちが悪くなるのを高性能CPUでカバーする戦略だったはずが、この容量の差がそのまま電池持ちの差になってしまっているのが残念なところ。

 

 

でも充電はかなり速いです

例えば突然取引先に呼び出されたり、上司に「あと30分で出かけるよ!」と言われたとき、Xperia Z4を使っていたならばまず確認する必要があるのが電池容量。充電が減ってしまった状態で出かけてしまうと途中で残量0になってしまって誰とも連絡がとれなくなるのは嫌なものですよね。

ポータブル電源や代替機を持っていればいいですけども、せっかく電池持ちが良くなってきた昨今のスマートフォンでは、それらを持ち歩かなくなってしまった方も多いかもしれません。

またau Xperia Z4はVoLTE専用機のため旧来Xperiaを使うことができないため、余計に電池残量の少なさが気になってしまいます・・・

 

と、前置きが非常に長くなりましたがXperia Z4の充電、かなり早いです。

先ほど息絶えたXperia Z4を卓上ホルダに載せたところ、約20分で23%まで回復、約30分で35%まで充電されました。0%スタートですから、例えば残量50%だったとしたらたった30分で85%まで回復すると考えれば非常に安心できますよね。

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Xperia Z4はなんだかんだ言ってもいい端末ですよ、ただし工夫は必要ですが

安定性の面を最優先するならば、残念ながらXperia Z4は厳しいかもしれません。もちろん、電池の持ちを良くするための「工夫」をすれば、素晴らしい端末かもしれません。

私は端末を落下させることはしませんが、どちらかといえば使い方はきっと相当ハードかもしれません。複数のユーティリティアプリを駆使してアプリを頻繁に切り替えて使うことは日常茶飯事ですし、ホーム画面はウィジェットだらけで定期的な更新(リロード)が必要なニュース系や天気表示をさせていたりと、常にハードウェア的にもフル稼働し、バックグラウンド通信によるパケット通信量も多めかもしれません。

それでもその負荷を「ふふふ~ん♪」と言わんばかりにすべてを受け入れてくれたXperia Z3に比べると、どうしてもその動作について来られない感を感じてしまうXperia Z4には見切りをつけざるを得ませんでした。

きっと使い方を「工夫」したり、インストールアプリの「削減」、「ゆっくりと」操作するなどの対応をすればきっとここまでの評価にはならないかもしれません。でもこれでは「本末転倒」です。

今回「最新」のXperiaを購入したわけですから、当然Xperia Z3以上の操作感を求めていましたが、それが叶わなかった今、SOL26にメイン機を戻したのはある意味正解だったな、と思っています。

 

 でも軽いし手触り良いしなぁ、、、もう一度Z4と向き合ってみるかなぁ~~~~と実は常に考えていたりします。だって、ホントに素晴らしいはずなんですもの。発売から既に2回(ソフトバンクは3回)のソフトウェアアップデートを行っています。

きっとこれもネットでの評価を気にして、小出しにしてるんじゃないか?とも思えてしまいます。ホントに少しずつでもいいので本来の設計思想に基づいた動作・使い勝手となるよう、引き続きXperia Z4と向き合って頂きたいと思います。もう次期Xperia開発に着手されているんだと思いますが・・・

 

 

Xperiaアンバサダーのおわりに

端末を1ヶ月という長期間お借りできるアンバサダー企画は本当に素晴らしいと思います。本来はXperia Z4の素晴らしさだけをお伝えすべきなのかもしれませんが、やっぱりウソはつけません。

私の手元にあるSOV31が調子悪かったこともあって、どうしても穿った見方になってしまっていて、アンバサダーとしてお借りしたSO-03Gに特化してレビューできていない点、今後の反省としたいと思います。

またXperia Z4だけではなく、SmartWatch 3・スタイルカバー・ドコモの有料サービスなど本来レビューすべき素材をたくさんお借りできていたのにもかかわらず、そのほとんどできていないこと、大変申し訳なく思っています。

上にも書きましたが、Xperia Z4を購入した場合は普通は最低2年間付き合うことになるわけで、なんとかメーカーとして改善できる点があればぜひ対応いただきたいと思ってXperiaアンバサダーとしてXperia Z4の考察を終わりにします。

 

このような機会をご提供いただきましたソニーモバイルコミュニケーションズ様、アジャイルメディア・ネットワーク様、ありがとうございました。

 

4件のコメント


  1. 揚げ足をとるようで申し訳ないのですが、
    放熱が良い=外面温度が高い、ということでは?

    ただ、次期小型ハイエンドとリークされている端末のCPUベンダーが変わったりしていることを見ると、
    Xperiaとしての使用感を性能より優先しようという向きが出始めたのかもしれませんよね。
    今後を楽しみにしてしまいます。


    1. なるほどです。私は熱がこもってるんじゃないかと思ってました。
      次作はどんな製品であれ、まずは発熱問題に関する懸念をどう払拭するのか、楽しみにしたいと思っています。


  2. いつも楽しく拝見させていただいております。
    1つだけ質問させていただきたいのですが、何故Z4のみGPS機能がオンになっているのでしょうか?
    電力消費を比較する上で重要なことだと思いますが何か特別な理由があるのでしょうか?
    もし何か理由があるのであればお聞かせいただければ有り難く思います。


    1. GPS、うっかりしてました。^^;
      位置情報をONにしてたつもりだったのですが、失礼しました。

      しかしZ3は昨年の発売日からずっと使ってますけども、途中で充電するような自体に陥ったことは殆ど無いのです。
      Z4でもZ3で半年間やってきたことと同じ使い方をして電池持ちに不安が出てしまう点はどうしても払拭できませんでした。