実を言うとXperiaはもうだめです。突然こんなこと言ってごめんね。(一部訂正)というエントリを読んで、「んなことぁないだろ」と思って今回自分なりのXperiaとの関わりについて考察し、「んなことぁないだろ」を実証してみたいと思いますw
(編集長さんが↑のエントリーの反響の大きさから編集長としての思いやこれからのすまほんについて述べられてます)
◆Xperiaってどんなスマホなの?◆
「Xperia」は2009年11月に発表されたX10以前にXperia X1、Xperia X2というWindows Phoneがあったのはご存知でしょうか?
独自UI 「XPERIAパネル」を備え、アークスライドと呼ばれるキーボードが特徴的なモデル。
そして翌年2009年9月にはXpeira X2が発表されました。
このモデルでWindows Marketplace for Mobile(Google Play マーケットのようなもの?)が使えるようになり、拡張性高いモデルへ進化しました。
どうやらこの当時からAndroidへの参入は決めていたらしく、GIGAZINEではこの時点でドコモに投入予定のXperia後継機としてAndroidなXperiaについてエントリーされています。
こういう歴史を経てXperia X10(SO-01B)は2009年11月に正式発表されました。Xperia X1、2で培われた独自UIはX10発売時のTimescapeやMediascapeに継承されていたんですね。また、特徴的なQWERTYキーボード「アークスライド」が築き上げたデザインはXperia arcに生まれ変わってたと思います。
◆AndroidなXperiaにまつわる与太話◆
2010年のX10発売以降どちらかというと、他のAndroid機からは「周回遅れ」と揶揄されてきましたね。端末のスペックでも劣り、OSのバージョンでも・・・
その反省を踏まえてか、2011年に発表されたXperia arcではMediascapeはTimescapeとAndroid OS標準のギャラリーにその役割を引き継ぎ、バージョンアップへの追従性を高めたりと、メーカーとしても我々の声をきちんと反映してくれたのも嬉しいところ。
(参考:ケータイ Watch 「Xperia arc」開発者インタビュー)
またカスタムの世界でもX10はOS内部まで作りこんでしまったからか真のグローバル機と同様のカスタム手法が取れず、カスタムの先人たちは非常にご苦労されたことだと思います。
Xperiaがこれまで盛り上がった理由として大きく2つあると思います。
1つ目はFlashtool。釈迦に説法なので多くは語りませんが、SEUSというソニエリ純正のアップデートツールで生成されるファイルを元に、ユーザデータを残したままOSが初期化できるツール。異なるOSバージョンを渡り歩ける、いわばタイムマシンのような夢のツールです。
2つ目はnandバックアップ。今でこそCWM(ClockWorkMod)が使えますが、ご存知の通りX10では「xRecovery」というnandバックアップ。世界中にX10に魅せられた開発者がいるからこそなし得たnandバックアップツール。コイツのお世話になった方も多いのではないでしょうか。
多くのX10ユーザ同士が知恵を絞りあって開発された、数々のカスタムツールを日本モデルでも適用できたことで、私達もその恩恵を受けることができ、カスタムの世界にのめり込んでいきました。もちろん私もその一人。。
グローバルでの利用を前提としたカスタムを更に日本向けに再アレンジし、私達も文鎮化の恐怖に怯えつつもワクワクしながら遊ばせてもらってましたw
Xperiaも言ってしまえば所詮「携帯電話」です。
電話とメールとガラケーブラウザじゃなく、携帯端末でPCと同等にネットが見られれば十分だったはずだったのに、このようなカスタムができることで、より自分流に使いやすく見栄えの良い、携帯電話であることを忘れてしまうくらい、ずっぽりとのめり込んでしまっています。
話はそれましたが、今のXperiaワールド(Xperiaという『ブランド』)はX10が築き上げたといっても過言ではないと思います。
2011年Xperiaでは2010年の4機種を大きく上回るチャレンジングモデルも含めた9機種が発売されました。
X10後継のXperia arcや日本では発売されなかったミドルレンジなneo系、日本ではXperiaを名乗れなかったmini系、初の防水モデルActiveやWalkmanモデル、日本発祥のrayや日本市場専売のacroなど。。。すべてがXperia X1、2、10の流れを多少なりともエッセンスとして残しつつ、時代の流れに合わせた進化を遂げたように思えます。
いずれのモデルも世界中に多くのファンがいて、機種を超えた情報交換で数々のカスタム方法を編み出していたように思います。
そんな中、世の中の携帯メーカーもものすごい数のAndroid OS搭載機を開発し、世に送り出しました。グローバルではHTCやSamson、ガラスマと言われる日本市場向けにも、ガラケー開発よりAndroid開発に軸足を移し、シャープや富士通、NECカシオなどがどんどん新機種を市場に送り込みました。ソニエリもシェア拡大に向けて試行錯誤をしていたはず。
2012年Xperiaは試行錯誤した成果が試されるとき。また、Sony EricssonからSONY(ソニーモバイルコミュニケーションズ)への転換も相まって、内部が混沌としているのもXperiaファン(マニア?)として気になるところ。
混沌としてると考える1つの理由はXperia S・P・Uの存在。
結局iPhoneに対するAndroid OSのアドバンテージの一つでもあった電池の脱着と外部媒体対応(microSD)を切り捨てた状態で、それが受け入れられたとは思えず。。
時同じく、日本専売モデルとしてXperia acro HDが発表、発売。BCNランキングによると、発売から11週連続で販売数第1位でした。こちらは内蔵電池+外部媒体という折衷作。でもユーザには受け入れられたわけです。
そこでソニモバはacro HDをグローバル化したXperia acro Sなるモデルを発表、ガラスマ機能を排除し、NFCを搭載した防水端末という位置づけで今年7-9月に発売されるようです。
更に、新生ソニモバはXperia GX・SXを発表、Xperia GXは7/12(木)に発売されるというウワサ。
このモデルは電池脱着、外部媒体にも対応、更にLTEとFeliCaに対応した日本専売モデルと、LT29iというグローバルモデルが発売されます。2011年Xperiaの正常進化版とも取れる内容が、上記に書いた内部が渾沌とした状態であるということを表してるんじゃないか、ということにつながるわけです。
ここで一つ分かったことがあります。それは、ソニモバは今後はグローバルモデル基軸で日本仕様を開発してきた従来と正反対に、
日本市場に投入したモデルのグローバル化を図る
路線が主流となる可能性がある事。我々としては非常に喜ばしいことです。
中の人に聞いてみたところ、ソニモバ化によるメリットはまだ見いだせてなく逆に動きづらいらしいですが、今のような模索をして、これからもより良いモデルを世に送り出してもらいたいと思います。
技術は常に進化します。
通信機器メーカーであるエリクソン社で培った技術と、マルチメディアに強いソニー社の技術を融合させ、これからもユーザをワクワクさせてくれる端末を作り続けて欲しいと切に願っています、できれば日本でもSIMフリー機を!w
私はこのXperiaの世界観が大好きです。端末のデザインやPOBoxはもちろんのこと、CMなどでも垣間見られるXperiaの世界観。これからもたぶんずっと。
(以下はXperia arc(SO-01C)のプロモーション公式動画)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=YzeQWSR8tmw&feature=plcp[/youtube]