XperiaにおけるAndroidアプリ考察

【コラム】Xperiaが好きなワケ。Google Editonのウワサをこう斬ってみた。

今回は完全に個人的な思いをまとめたコラムです。カスタムネタなど一つもありませんのでご了承ください。

今朝RSSを追っかけてて見つけたJuggly.cnさんのエントリーSony Mobileから「Xperia Z Google Edition」が発売されるという噂。2012年8月にXperia SがAOSP(Android Open Source Project)にNEXUS以外の機種では世界で初めて選定されて以降、2013年4月にはXperia Z(C660x)がXperiaとしては2機種目としてAOSPに認定されました。そして今日のエントリーでそれがようやく現実味を帯びてきたような気がしました。

 

AOSPなXperia

AOSPに認定されるということは、Google社が開発する「素」のAndroid OSがハードウェア的にサポートされることを意味し、常に最新のOSをXperiaで利用することが可能になるわけです。

更にAndroid OSのソースコードは公開されており、これをベースとしたROMを作成し、公開することも可能です。

一昨年に発売されたGalaxy NEXUSではそれこそ星の数ほどのROMが公開され、AndroidLover.Netさんなどが様々なROMを導入まとめを書かれています。

XperiaにおいてもXperia Z Google Editionがもし発売されるとこのような動きが出てくるはずです。wktk!

 

 

ROM焼きといえば・・・

現時点でXperiaの世界(*1)ではROM焼きといえばftfファイルを用いてソニーモバイル(製造メーカーとしてメーカー固有の機能を追加実装したOSをFlashtoolを用いて適用することを「多くの場合」示していますが、これからの「ROM焼き」という言葉の使い方が変わるかもしれません。

*1 BootloaderロックされたXperiaでの話。Bootloaderロック状態とは一部コマンドに制限がかかった状態です。ですので基本的に起動不可になることはないはず。(arcなどでバッテリー0%問題とかありましたけれど)

 

本来Androidの世界におけるROM焼きとは、Bootloaderがアンロック(解除)された(何の縛りも制限もない)状態で、カスタマイズされたOS(含 kernel)=ROMをflashすることを指します。

簡単にいえば「イジれる範囲が違う」=「自由度が高い」ということ。

その分、カスタム導入失敗すると文鎮化(の可能性高し)というキケンは大いにあるものの、カスタム出来る範囲が広がることでメーカーが提供する姿、形が一切ないような、例えばMIUI(そういえばどこ行った?)やAOKP JB Milestone1、PacmanのようなROMが出てくるかもしれません。

こうしたカスタムがXperiaでも実現されることは非常に喜ばしいですね。

 

 

 

 

でも・・・やっぱり・・・

このニュースを見た時、自分の中にある感情が駆け巡りました。それは、「やっぱりXperiaが好き」という想い。

いや、正確には「Xperiaの世界観」が正しいかもしれません。

Xperiaも元はといえばAOSPで公開された素のAndroid OSをソニーモバイルとしてカスタマイズを施し、我々に提供してくれてきたわけです。アイコン一つとってもこれはXperiaの意匠であり、そういうものもひっくるめてXperiaだと思うわけです個人的には。

唐突ですがこんなサイトが存在があること知ってますか?

Xperia™ Visualization Project | ソニーモバイルコミュニケーションズ

http://www.sonymobile.co.jp/product/campaign/xperia-visualization/

Twitterを用いて世界中で呟かれているホットなキーワードをビジュアル化して見せてくれるものです。音楽とともにTwitter Trendを眺めることができます。

ぜひ一度見てみてください。(FlashサイトなのでPCじゃないと見づらいというか見られないかも)

 

 

Xperiaらしさって

Xperiaはスペックだけで語られると最近はひけを取らなくなりましたが、以前は「周回遅れ」の常連でした。それでも継続して買い続けてきたのには理由があるんじゃないか、と思っていろいろ考えてみました。

 

思い返せばSO-01Bではマルチタッチに対応させたりという頑張りにユーザはみんな歓喜してました。

そしてarcはその弓なりなアーク形状に惚れ、acroではFeliCa対応、両モデル共にシステム容量不足には苦しめられましたが、世界中のデベロッパー達によって使いやすい形に自分で仕上げることができました。

そして忘れられないNXTシリーズ。NXTのうち、とりわけ赤いP(LT22i)のアルミパネルにぞっこん。共同購買にまで発展。

そしてGXでは発売数日でroot取れてまた歓喜。何回喜べば済むのでしょうw

でもAXでVからの劣化ぶりに辟易して結局両方買ってしまった、などなど。。

 

Xperiaはこれまでも決してユーザニーズを的確かつ迅速に、というペースではないですが着実にニーズを反映してきてくれていると思ってます。HTC Oneを使ってみてトグルスイッチやバッテリー100段階表示がないことに「あれれれ??」と思ってみたりするくらい、Xperiaはちゃんと我々の声を拾い上げてゆっくりだけど着実に成長し続けています。

 

また個人的にはXperiaではPOBox Touch 2.0から始まった日本語IMEも新モデルが出るたびに進化し、新モデルを触れるときに一番最初にチェックしてその進化したところを見つけるのも楽しい。どんな形でユーザの声を反映してくれたんだろう、って。

そういう視点で見ているとこんなことを考えてしまいます。

 

それはXperia Tablet ZのPOBoxは6.0でのこと。

この6.0は初のタブレット用日本語IMEです。中の人は「どういうUIだったら使いやすいんだろう」と悩み、リサーチし、POBox5.xで実装された英数字の手書き入力版のver.up版として漢字・かな認識をこの6.0に搭載したんだろうなぁ、、って。

しかし、オンライン変換機能とキーボードサイズ変更機能が削ぎ落とされてしまい、QWERTY入力モードで数字キー入力はモードを切り替えが必要で、かえって不便になってしまった感が。。

従来のスマホ対応版とタブレット版で共通化できていない部分があるなぁ、、と思っていたらXperia A、ULではPOBox6.1として漢字・かな手書き入力をサポート、更に入力時のバイブレータ振動の強さ調整ができたりと、いろいろ手を入れているのがわかると、更にXperiaに愛着が湧いてきてしまいます。

 

このように新しいXperiaを体感したいが為に、いろいろやっていくと最終的にこんなになってしまったりしてるわけです。

 

 

そういう機能面はさることながら、個人的にはやっぱりXperiaの醸し出すイメージかもしれません。(ということは広告代理店が素晴らしいのか?w)

 

 

いやいや。

 

そんなことはなく、例えばXperia™ Visualization Projectをはじめ、毎冬、Xperia発売時に開催されるソニービルで実施されるイベントでの展示ブース造作。

Xperia新モデル発表ブロガーイベントでの会場の雰囲気。

 

web系メディアによるXperia開発者へのインタビュー記事から垣間見ることができるデザインやイメージコンセプトの説明からもどういうことを考えて開発しているんだ、というメーカーの中の人の想いを感じることができます。(できますよね?自分だけ?)

また、発売されるXperiaを見たりインタビュー記事から中の人もいろいろ試行錯誤してる様まで見えてきたりして、例えばシャッターボタンや画面サイズ、デザインコンセプトなど、いろいろ方向性を探るために様々な提案を毎回してきたものに対し、私のようなマニアの反応もきっとリサーチされてんだろーなー、と思うこともw

「ぜひこの一員に加わりたい!加えてくれ!!」という衝動に駆られて仕方ありませんw (結構「素」で毎回思う)

それ以外には身近なところではCMであったりもそれがXperiaの世界観を十分に表していると思います。

このXperia ZのCM曲、すごくZの重厚感を表していてものすごく良いと思います。MC要らないんですけどw

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=2FuvUpoaT5U[/youtube]

(最後の「フォン」って音だけ抜き出してメール着信音にしてるくらい好きですわマジで。 (音質悪くて、、高音質音源探してます))

 

何でこんなにXperiaがいいんでしょうね。世の中にはいろんな色・形・スペックのAndroidスマートフォンがあります。多くはないですがXperiaじゃないスマートフォンを使う機会もあります。もちろんiPhoneも持ってますよ。

 

最新の端末であれば機能的には大きな隔たりはないはず。だったらどれでもいいんじゃ?

そういう時、やっぱりXperiaと較べてしまいます。もちろん負けてる部分もあります。HTCの Oneのスピーカー、これは絶対勝てない。あんなにクリアな音があの小さい筐体から出てくるとはホントに驚きです。

でも総合的にXperiaがいいな、と。何でなんでしょうね。この感覚。

 

 

Xperiaが好きなワケ

ずらずらと推敲もせずに書き殴ってきた感が醸しだされつつありますが、好きなワケを5つに集約してみました。

これが自分にとってXperiaを追い続けてきている理由なのかもしれません。

 

 

Xperiaマンセーだけど

こんな感じでアホみたいにXperia馬鹿好き(≠ソニー好き)な自分ですが、今回契機となりましたGoogle Editonに関しての個人的に思うことまとめです。

こ れがもし発売されたとしても、提供され続けるであろう最新OSは「Google Android」であり、自分の中では「Xperia」ではないんですよね。自分は「Xperia」としてソニーモバイルコミュニケーションズが『Xperiaとはこうあるべき』という思想でAOSPを元にXperia Worldを作り上げ、それが世に出たXperiaが好きなわけで、 純粋なAndroidが好きなわけじゃないんだ、ということに気が付きました。

たしかに筐体はXperiaかもしれませんが、実際目に触れる部分はAOSPなんですよね。。ならGalaxy NEXUSでもいいんじゃないか?という思いも。

XperiaならではのカメラであったりBRAVIAエンジン、Clear Phase、xLoudなどハードウェア的に実装された機構であったりはやっぱりXperiaだけの機能ですので、AOSPでは動作しないのでしょうか。そうなるとやはりXperiaはXperiaであるべきなのかな、と思ったり。

(仕向地ごとに仕様違うからこういう固有機能はもしかしたら削ぎ落とされるのかもしれませんが・・)

 

そうえいばこんなことを思い出しました。

これまでのXperiaカスタムで、例えばX10のGB化に際して大いにお世話になった築山五郎さんには、実はとても不躾かつワガママを効いてもらいまして。著作権問題云々はグレーなところ正直ありますけれど。

当初テストバージョンを受け取った時、Xperiaっぽくないアイコンが一部ありまして、公開バージョンでは極力Xperiaのアイコンを使ってもらえないか?との無茶なお願いをしてたりしました、確か。^^;

このGBはグローバルで公開されたソニエリGBだったこともあって、極力純正っぽくするためにお願いしたものです。それが私のこだわりであり、そんな無茶振りを快く(?)受け入れてくれた五郎さんには今でもホントに感謝してます。

 

ということで、Google Editionは気にはなりますが、だったらZはXperia Zとして使って行きたい。。。と思ったもので、どこかにこの思いを残したく、考察ブログをその場として使うこととさせて頂きました。

(といってもホントに出たらとりあえず買うことにはなるとは思ってます(お約束))

Google EditionでもXperiaっぽさを残したROMが出てくることをwktkして待っていたいと思います。

わりと支離滅裂な感じですが、想いが伝われば幸いです。m(_ _)m

 

(追伸)

このエントリーをdisるブログがあるのを見つけまして。たぶんこれまでの経緯とか何も知らん人っぽくて、そういう人が読んだら確かに誤解される部分もあるなーと思って追記してみました。追記しようと思わせてくれた「S・ジョブズによろしく」さんあざーす!