少し前からXposedというキーワードがXperiaカスタム界隈で出てきていてます。これらの情報をななめ読みすると、様々なシステムファイルのカスタムをシステムファイル本体を弄らず導入できる便利なモノらしく、せっかくなので導入してみようと思い考察してみます。
今回はXperia GXをベースに考察を進めますが、その他XperiaでもXposedフレームワークの導入までは同じです。
※本考察はrooted必須です。root化はドコモの保証対象外となります。十分ご注意ください。
Xposedフレームワークとは?
毎度ながら座学的考察からのスタートで恐縮ですが。
要は、標準システムファイル群、例えばSystemUI.apkやframework-res.apkなどには一切手を入れず、カスタム用apkファイルと標準的システムファイル群をつなぐための土台として機能するアプリ(=フレームワーク)であるようです。
ですのでこのXposedフレームワークだけを導入しても何も起こらず、カスタム用apkファイルのインストール→適用することで初めて効果を発揮する仕組みになっています。
これは、従来のframework系ファイルを弄るとブートループしてしまうようなキケンな橋を渡らずともカスタムできる可能性がある大変便利なツールであるといえるのではないでしょうか。
今回はドコモROMのようにodex式(?)になってる場合も大丈夫なのか?ということも含め、これから考察していきます。
Xposed導入方法
※冒頭書きましたとおり、rooted必須です。できればCWMも入れてカスタム前に必ずバックアップをとることを強く推奨します。
また、(可能であれば)既に導入済みのMODは一旦削除したほうが良いかと。(原因の切り分けしやすくするため)
- xdaのXposedスレッドから必要ファイルをダウンロード
[FRAMEWORK ONLY!] Xposed – ROM modding without modifying APKs (2.1.4)(12.05.2013)
投稿の一番下にCWM版、apkインストール版などありますのでお好みで。(今回はapkインストール方式にしました)
⇒修正:CWM版はブートループに陥ったときに無効化する用のファイルのようです。お詫びして訂正します。m(_ _)m - 設定>セキュリティ>提供元不明のアプリに✔、XposedInstaller_2.1.4.apkをインストール
- インストールが終わったらXposedを起動、赤丸したInstallをタップ。Superuser認証を経てインストール完了。
これで準備完了です。
このあとはXposed Installerアプリの「Module」タブからダウンロードしたカスタムファイルを適用していく手順となります。
Xposedカスタムファイル(mod導入)
ここからが実は難所だったりします^^;
というのもXposedカスタムモジュール(以降 modとします)はXperia専用というわけではないのです。冒頭「ブートループしてしまうようなキケンな橋を渡らずともカスタムできる可能性」の『可能性』と書いたのは、やっぱりうまく導入できないケースもあることはやっぱりリスクになってしまいます。。
今回は実験も兼ねてますので、各所に散らばっている情報をもとにいろいろ試してみたいと思います。(ただしXperia GXでの事例ですので、他機種での動作確認までは行なっておりません)
元ネタ:[INDEX][XPOSED] Collection of XPOSED Modules | Thread Redesigned! | 8/09 Upd.
導入modはOSバージョンや機種指定があるものもあります。しっかり確認してから導入することを強く推奨します。
(mod名+機種名でググる先生に聞いてみるとか)
modファイルのインストール方法
インストール手順はどのmodでも共通です。
- mod(*apk)をダウンロード、Xperia GXにファイルをコピー
- 通常のapkと同じようにインストール
- Xposedを起動、「Modules」タブにインストールしたmod名が表示されているので✔を入れる
- アプリ設定などはmod名をタップすると設定が可能(アプリ一覧のmodからでもOK)
- 設定が完了したら「Flameworks」タブにある「reboot」をタップし再起動。(mod適用後初回のみSuperuser許可メッセージが出る場合も)
なお、アンインストールは通常アプリのアンインストールと同じです。(設定>アプリ>該当mod>アンインストール
試してみたカスタムファイル
- XposedTweakbox
ステータスバーを透過したり時計の色を変えたりができるようになってます。Tweak系はいくつかの機能が統合されているものです。(こんな奇抜なことする人いないと思いますがw) - MoDaCo Toolkit
HTC One専用だと思ってたのですが導入できました。System>Enable app buttonsに✔を入れると通常無効化できないアプリも無効化できてしまいます。 - Xperia V Mods + Smiley Replacer
Xperia GXでも使えました。ナビゲーションバーの高さを変更はできましたが電源メニューに再起動ボタンを追加することができませんでした。FMラジオを聴くのにヘッドフォンを繋がなくても良くなったのは良いカスタムです。
⇒修正:電源を切る長押しで再起動メニューが出現します。お詫びして訂正します。m(_ _)mなお、このmodは日本語化もされています。(http://androplus.kagome-kagome.com/Entry/66/)
- datasim_patcher
データSIM利用時のセルフスタンバイ対策専用modです。効果の程はまだ分かりません。。。 - StatusbarPatcher
XposedTweakboxでもXperia GXの場合は透過できましたが、うまくいかない場合など、こちらのmodも試してみると良いかもしれません。(機能はステータスバー周りカスタムに特化したmodです)
まとめ
グローバル機を愛用する方には既にお馴染みのカスタマイズかもしれませんが、国内向けXperiaの一部機種についてはご存知の通り154氏やCubeCube氏によるModが公開されていて、しかもかゆいところに手が届く機能が満載されたmodであるため、正直Xposedの導入は不要かと思ったりもしていました。
でもこのように汎用性のあるSystemUI・framework系のカスタムを用いれば、今まで型番限定カスタムを「ぐぬぬ」と思っていた機種の利用ユーザには心強い味方になってくれるのではないでしょうか。
特にドコモ版のようにodexされていて、通常カスタムする場合にdeodex化が前提だったことを思えば、非常にカスタムに取り組みやすくなったともいえると思います。
一つ注意点を挙げるならば、cubemodや154氏modなどに加えてXposedのmodを適用する場合、機能が競合して動作がおかしくなる可能性があるため、よく事前の調査をして実行したほうが良いと思います。
また一つ楽しい遊びを覚えてしまった感じですw