XperiaにおけるAndroidアプリ考察

【Z2 Tablet】Xperia Z2 Tabletがどう進化したのかをチェックした(1)

2014年4月1日にXperia Z2 Tablet(Wi-Fi版)の出荷が開始されたというExpansys Japanさんのニュースリリースがありました。さっそくお借りすることができましたので、手持ちのXperia Tablet Z(SO-03E)との比較はもちろんのこと、個人的に初の「Z2」シリーズがどう進化したのかをいろいろ比較してみたいと思います。

※SO-03EはXperia Tablet Zでした。コメントでご指摘いただきましたので訂正させて頂きます。

Xperia Z2 Tablet

Xperiaを名乗るAndroidタブレットとしては2012年のXperia Tablet Sを元祖(*1)とすれば、Xperia Z2 Tabletは3代目となります。Xperia Z2 Tabletは2013年に発売されたXperia Tablet Z(SO-03E・SGP312)の正常進化版となります。

正常進化版というのは、10.1インチWUXGA(1920×1200)モデルであること、デザインテイストはXperia Z (Tablet Z)系統であることからそう判断しています。

Xperia Tablet Zでも、ものすごく薄いし軽い!と思いましたが、このXperia Z2 Tabletは更に薄く、軽くなりました。厚みは6.4mm(△0.5mm)、重さはWi-Fiモデルで426g(△69g)、3G/LTEモデルで439g(△56g)とのこと!!(ユーザが本当にこの方向性を待ち望んでいたのかは別として)

防水防塵はもちろんのこと、Xperia Z2 Tabletでは液晶も進化、音響もノイズキャンセリング機能、ハイレゾ音源再生が可能になっていたりというのが公式のニュースリリースにも記載されています。


http://www.sonymobile.co.jp/company/press/20140224_mwc.html

ニュースリリースには記載がありませんが、日本語入力も進化してPOBox Plusになりました。MWCでの動画から推察した「【コラム】Xperia Z2に搭載されたPOBox Plusは何が変わったのか」がようやく実機で確認することができましたのでじっくりレビューしてみたいと思います。

*1 Sony Tablet S、Sony Tablet P(カパカパ)から数えると5代目

外観チェック

第一印象は「かるっ」でした。手持ちXperia Tablet Zと重ねてみたところ縦辺と横辺の長さは同一。実はXperia Tablet Z(SO-03E)を久しぶりに触りまして、2台持ち比べるとSO-03Eがすごく重く感じてしまいました。。

*正確なサイズはこちら

Xperia Tablet Z:幅266mm×高さ6.9mm×奥行172mm

Xperia Z2 Tablet:幅266mm×高さ6.4mm×奥行172mm

背面もXperia Tablet Zと同じ質感のパネル素材。ブラックはこのように指紋が目立ちます。。。

ちなみに同サイズなので、Xperia Tablet Zのケースがそのまま使えます。買い替え(る人がいるのかは別として)ても流用できるのは良いです。

※追記:充電端子やmicroSD・microUSB端子の場所が違いますので、ケースに入れたまま充電をしたり、USB接続はできません。あくまでXperia Tablet Zの「ケースに入れることができる」というレベルです。誤解を招く表現、お詫びさせて頂きます。

接点式の充電クレードル対応したことから、microUSBコネクタの接続はXperia Tablet Zの底部から上部へ移動しました。これは良い改良点です。

microSDスロット(並びにSIMスロット)もmicroUSBコネクタポートの隣にあります。

(画像左からmicroUSB、microSD、SIMスロット)

ヘッドホンジャックは底面左に。もちろんキャップレス。

スピーカーはようやくステレオに。ソニー独自のバーチャルサラウンド技術S-Forceフロントサラウンドにも対応しました。フロント両サイド下部に配置されています。

飛散防止フィルムについて

コメント頂きまして。すっかり確認を忘れておりましたが飛散防止フィルムは貼られていません。

拡大画像の上がXperia Z2 Tablet、下はSO-01Fです。ガラスフィルムを貼っているの下に薄いフィルムが貼られているのが分かりますでしょうか、こちらが飛散防止フィルムです。

上の画像はフィルムらしきものはありませんので、これで正真正銘のガラス板になれたということですね♪

起動させてみた

Xperia Z2 TabletのOSはAndroid4.4.2。もうすぐ4.4.3がリリースされるっぽいですが、現時点での最新OSです。電源を入れると見慣れたSONYロゴ→XPERIAロゴまでは従来通り、そのあとは新しいプラットフォーム(edream系じゃないのですかね、今は)の起動アニメーションが流れ、30秒もしないうちに起動します。

[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=4u4L6LUg0oE[/youtube]

ホームスクリーン

こちらは見慣れたアイコンとウィジェットの配置です。右上にアプリドロワを開くアイコンがあります。通知領域とソフトキーエリアもXperiaスマートフォンと同じく透過されています。

通知領域

ステータスバーもAndroid4.4.2を使ってることをマニアなら意識させる作りになっています。そう、Android標準で実装された例の通知領域のトグルスイッチ。Xperia Z Ultraのアップデート考察【Z Ultra】KitKat(4.4.2)にアップデート!進化してる点をまとめてみたにおいて、タブでトグルスイッチと通知内容が区別されていて非常に使い勝手が悪くなったと書きました。Xperia Z2 Tabletではこうなりました。

トグルスイッチと通知が左右別々に開きます。

※注意:上記画像は2枚のスクリーンショットを合成しています。左右同時には開くことができません。

しかもWi-Fiのアクセスポイントは通知画面の方に表示されていて、トグルスイッチ側には表示されていません。確かに良く開く側に表示するのは分かるのですが、設定項目の観点ではトグルスイッチ側にも表示すべき内容だと思ったりもしています。

ちなみにトグルスイッチは右上の「編集」から表示項目を変更、並び替えができます。通知できるサイズも大きいですから、すべての設定項目(13項目)を表示させることも可能です。

手持ちXperia Tablet Z(SO-03E)は未だにOSのメジャーアップデートしないドコモからすると「どうでもいい子」なAndroid4.1.2です。通知関連は画面下部からせり上がるイメージです。上部から引き下ろす動作自体はXperiaスマートフォンと同じになりましたのであまり違和感はありません。

またソフトキー(HOME、戻るキー、履歴)は左下に寄せられていたものが中央になったのは大きな違和感を感じます。

(Wi-Fi版、グローバル版はAndroid4.2.2で中央になってると思うので違和感ないでしょうね)

マルチアカウント

メジャーバージョンアップされないがために、せっかくソニーモバイルが用意している利用ユーザのアカウント設定(マルチアカウント機能)が利用できないXperia Tablet Z(SO-03E)に対し、Xperia Z2 Tabletでようやくマルチアカウント機能を体験することができました。

この機能で子供用に制限アカウントを作成すれば、ムフフな画像やブックマークを子どもに見せること無く、子どもと一緒に1台のXperia Z2 Tabletを利用することもできます。

※Wi-Fi版のXperia Tablet Z(SGP312)では2013年8月のソフトウェアアップデートにおいてマルチユーザ対応済です。ドコモ版Xpe (ry

音設定

Xperiaは「ONE SONY」というソニーの持てる技術を結集したXperiaを開発し市場に投入しました。2013年Xperiaは主に映像まわり:BRAVIAの映像技術、Cyber-shotのカメラ技術を製品化し、「次はオーディオですよね?」というユーザの問いに対する答えが、ここにありました。

『USB経由のハイレゾオーディオ』という項目が新たに追加されています。ただし説明書の通り、USB DAC/DACアンプを使用しての再生となります。

USB DACとは

PCオーディオにおいて、より高音質で音楽を楽しむためには欠かせないUSB DACが今回の良品。USB DACとは、PCとUSB接続してPCの再生した音源をノイズの影響の少ないデジタルデータのまま受け取り、良質なアナログ音声信号に変換してオーディオ 機器へ出力する機器だ。USB DACは今や純粋なDAコンバータとして商品化されることは少なく、多くのモデルがヘッドフォンアンプを備えるし、スピーカーを駆動するためのアンプを備 えるものもある。逆にAVアンプの上級機やCDプレーヤーがデジタル入力のひとつとしてUSB端子を備えることも多い。このほか、最近注目度が増している ハイレゾ対応携帯プレーヤーと組み合わせて使うポータブルヘッドフォンアンプもUSB DAC機能を備えるものが少なくない。と、このように一言でUSB DACといっても、商品にはかなりのバリエーションがある。

出典:【鳥居一豊の「良作×良品」】手頃な価格でDSDを満喫できるUSB DAC 3製品聴き比べ – AV Watch

ハイレゾはWALKMAN ZX1で体験しましたが音の厚みは圧巻でした。

まだXperia単体でハイレゾの再生できるアンプが搭載できないため、このような周辺機器が必要になりますが、いつかきっとWALKMAN ZX1に搭載されているハイレゾ音源対応のフルデジタルアンプ「S-Master HX」のfor mobile版が搭載されたXperiaが登場してくれることでしょう。楽しみにしたいですね。

画面設定

画面ダブルタップでスリープ(画面消灯状態)から復帰できるのはやっぱり便利だな、と。Xperia Z Ultraで搭載が見送られましたが、これは非常に便利なのでぜひご検討お願いします。

新たに「スマートバックライト」項目が追加されました。これは手に持っている時にはスリープを設定していてもスリープにならない機能です。

Xperia Tablet Zよりも、Xperia Z Ultraよりもクリアになったと思います。Xperia Z Ultraのタッチアンドトライイベントで、「Xperia Z Ultraが今まで発売したXperia史上、最高にキレイな画質です!」と言われていましたが、Xperia Z2 Tabletの画面は完全にその上を行きます。この美しい映像はぜひ体験して欲しいです。

端末情報

タブレットの場合は「タブレット情報」となりますが、今回Expansysさんからお借りしたXperia Z2 Tabletの情報はこちらです。

POBox Plus、バーチャルサラウンド「S-Forceフロントサラウンド」は意外なほどの効果を感じることができました。この2つの機能は次回の考察でまとめました。

【Z2 Tablet】Xperia Z2 Tabletがどう進化したのかをチェックした(2) | XperiaにおけるAndroidアプリ考察
https://xperia-freaks.org/2014/04/13/sgp511-2/

前回の【Z2 Tablet】Xperia Z2 Tabletがどう進化したのかをチェックした(1)に続き、今回はPOBox touchの真価(進化)版とバーチャルサラウンド「S-Forceフロントサラウンド」についてまと続きを読む...

良かったら見てみてください。