【T3】5.3インチ、厚さ7mmの「廉価版」Xperiaの実力はどうなのよ?

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今年最後となる端末レビューです。実は11月初めにExpansysさんからお借りしていたのですが体調不良が続いている最中だったためレビューできず、そのままお返しした個人的には「いわくつき」のXperiaだったりします^^;

 

エクスパンシス

 

 

Xperia Tシリーズとは

Xperiaのグローバルモデルです。国内にはこれまで一度も登場していないラインナップとなります。

Tシリーズと一言でまとめるのは難しいのですが、T3の名の示す通り先々代に当時フラッグシップ機として登場した「Xperia T」(LT30p)、Xperia Z Ultraのエントリーモデルとして6インチ液晶モデルの「Xperia T2 Ultra」(D5306)、そして今回のXperia T3というように、フラッグシップ機が大画面エントリーモデルになり、そしてエントリーモデルという歴代Xperiaの中でも正常進化とは呼べない製品構成になっています。

ここでこれまでのTシリーズを簡単に振り返ってみます。

 

Xperia T

発売は2012年、まだSony Ericsson時代のフラッグシップモデルです。
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コードネーム「Mint」としてアークデザインをまとった4.55インチHD(1280×720)、OSはAndroid4.3、SoCはMSM8260-Aという1.5GHz 2コアのモデルで、NFCやLTE通信にも対応していました。

このXperia Tの発売時、もう一つのフラッグシップモデルとして「Xperia TX」も発表され、その日本としてXperia GXが発売、こちらも初のLTEモデルでした。

これまでは4.3インチが最大だったところ、このモデルから4.6インチ化が始まりました。この流れはたった2年前のことで、今では4.6インチが「小型モデル」と呼ばれるようになってしまいましたね。。

 

Xperia T2 Ultra

Xperia T2 Ultraは2014年3月に発表・発売になったモデルで【T2 Ultra】これはスマートフォンのベストサイズだと思ったとして考察しています。
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デザインはXperia Zシリーズでお馴染みの「OmmuniBalance Design」をまとい、Xperia Z Ultra譲りの6インチサイズながら解像度はHD(1280×720)、OSはAndroid4.3で登場した後、4.4.2までアップデートされています。SoCは MSM8928 1.4GHzの4コアで、RAM/ROMが1GB/8GBと少ない以外は今でも十分現役なXperiaです。

 

Xperia T3

そしてXperia T3もZシリーズの譜系をたどるOmniBalance Designを採用したモデルです。
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Xperia T2 Ultraがさすがに大きすぎたのか、ちょっと小さめの5.3インチ(これでもフラッグシップモデル Xperia Z3の5.2インチよりデカい)のエントリーモデルです。

サイズはXperia Z3よりもちょっと大きい150.7 x 77 x 7 mm。厚み7mmというのはXperiaシリーズで2番めに薄いはず。(最薄はXperia Z Ultraの6.5mm(だと思います))

解像度はTシリーズでは頑なにHD解像度(1280×720)を採用、SoCはT2 Ultraと同じ(のver.up版) MSM8928-2 1.4GHz 4コア、RAM/ROMは1GB/8GBとこれもエントリーモデルと呼ぶ所以です。

ちなみにAndroid 5.0への対応は今のところXperia Zシリーズ以外のモデルについてのアナウンスはありません。

We’re bringing Android 5.0; Lollipop to the entire Xperia Z Series | Sony Smartphones

 

詳細仕様はWhitepaperにてご確認下さい。(PDFファイルへの直リンクです)

 

 

外観チェック

お借りしたのはPurple。このモデルにはZシリーズと同じようにWhiteとBlackがあります。
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Xperia Z3と並べるとその大きさがわかると思います。といってもそんなに劇的に違うわけではないのです^^;
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右側面です。(見づらいですが)SIM+SDスロット、電源ボタン、音量ボタン、シャッターボタンという配置、側面のメタルチックなアクセントはZシリーズと同様な外観を保つための重要なデザイン。
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右側面上部はキャップになっていて、SIMカード、microSDカードスロットがあります。
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電源ボタン、本体が薄すぎてリアパネル丸く縁どられてます。(ピンぼけしました)
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左側面と上部。上部にはイヤフォンジャック、左側面にはUSBコネクタ。むき出しなので非防水です。d5103-11

写真撮り忘れましたが右下にはストラップホールがありました。

リアパネルです。上部には800万画素のカメラとLEDライト、下部には大きめのスピーカーがあります。エントリーモデルですがNFCは搭載されています。
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ソフトウェア周り

続いてソフトウェア周りを見ていきます。

端末情報

Android4.4.2です。今のところAndroid4.4.4へのアップデートやAndroid5.0へのアップデートに関する情報は未出です。
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日本語は入力できるの?

仕向地は主にアジア圏(というか中国向け)のためか、日本語の表示はできるものの日本語入力IME(PObox)が非搭載。エントリーモデルは日本で売らない(売れない)からといわず、せっかくのXperiaの良さの一つでもありますのでぜひPOBoxを搭載してほしいものです。
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機能面はフラッグシップモデルの2世代前?

音はClear Phase + xLOUD、画面はモバイルブラビアエンジン2というフラッグシップモデルの2世代前(?)バージョンで、当然ハイレゾには対応していません。また、「タップして起動」モードも非搭載。大画面だからこそ生きる機能なのに・・・
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代わりといっては何ですが「手ぶくろモード」は搭載、アジア圏の中でも中国(東北部)という土地を意識しているのでしょうか。

見た目を司る機能としてXperiaテーマ機能に対応、トグルスイッチも見た目は同じです。(Android4.4.2ですから通知領域とトグルスイッチのスライド切り替えには対応していないです。)
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まとめ

Xperia T3シリーズはフラッグシップモデルにはじまり、ファブレット化、大画面エントリーモデルというモデル変遷はこれまでのXperiaシリーズの中でも稀有な存在かもしれません。

今回お借りしたXperia T3(D5103)はLTEにも対応 (Bands 1, 3, 7, 8, 20)しており、価格も3万円前半というのはMVNO各社で利用するにもちょうどいいかもしれないと思いましたが、Expansysさんではすでに販売終了してしまっているのが残念です。