XperiaにおけるAndroidアプリ考察

【コラム】MVNOの選び方:メインで契約するキャリア系でないものを選ぶべし

先日(2015.1.8)、auではどこかのキャリアとは違ってめったに起きることのない(と思っている)通信障害が発生しました。


http://news.kddi.com/important/news/important_20150108130.html

たまたま年始回りの途中でコーヒー飲んでたときだったので、端末側の問題かと思ってXperia Z3(SOL26)を機内モードにしたり久しぶりに再起動したりしたのですが一向に状態は変わらず。

こんな時、キャリアの問題だとしても、ネットワークに繋がっていない以上調べようがないですよね。わざわざ電話で聞くのもなんですし。。Xperia Z3しか持ってなかったら「もう一回線あったらなぁ」と思ったことでしょう。(持ってますので事なきを得ましたが)

 

そこで今回はこのような通信障害にも「強い」かもしれない2ndキャリアの選び方を考察してみます。

 

通信障害の影響範囲

スマートフォンと基地局間の無線通信、基地局とキャリア設備、キャリア設備と通信網の間には非常にたくさんの通信機器が介在し、いずれも冗長化(二重化)されているはずですが、やはり機械ですので「故障」がつきまといます。

その故障場所によって影響範囲や復旧時間が変わります。今回1/8に発生した障害は「設備不具合」により「一部のユーザのみ」が影響を受けたわけですが、昨年から大盛り上がり中の格安SIMと言われる「MVNO」も故障する通信設備や発生する部位によっては通信障害の影響を受ける可能性があります。

MVNO事業者は(基本的に)通信設備を持たず、上位キャリアの通信設備を借用しサービスを提供していますので、キャリアの通信障害をモロに食らう可能性もあるわけです。

(MVNO事業者によっては右の図のように自社設備を持つ事業者もありますが、上位設備はやはりキャリアに依存してしまいます)

このようなことを前提に、私が考えるプランは次の通りです。

 

 

チョイスすべきMVNOサービス事業者

2nd回線を検討する場合、上記のような事態が発生してもサブ機は生きてれば、ネットから隔離されることなく安心できる(状況を把握できる)のではないでしょうか。

メインがドコモの場合

2つあるかなと思っていて、1つ目は「au(KDDI)系」のMVNOサービスです。

これまでは「mineo」一択でしたが、昨年12月より「UQ Mobile」サービスが始まりました。

いずれもau 4G LTE網を利用したサービスですので、ドコモ網が全滅してしまっても利用できます。

メイン契約がドコモの場合、一つ気をつけなければならないのは「ドコモで契約した端末がそのまま使えないこと。

ドコモ系MVNOサービスは端末をそのまま利用できますが、au系で既存の端末を「データ通信」で利用する場合、1) SIMロック解除が必要であること 2) 解除してもBAND1(2.1GHz)しか利用できないこと(混雑して遅く感じる場合も)があります。また利用に際し、mineoの場合はLTE固定にしないと通信できない等々、ちょっと設定が面倒です。

また音声通話に関してはドコモのW-CDMAと、auのCDMA2000という通話方式の違いから、そもそも利用することができません。(除く SIMフリー iPhone6系)

やはりauで発売したスマートフォンを準備したほうが良いと思います。同一機種(例えばXperia Z1やXperia Z3)の場合、往々にしてドコモスマートフォンよりauスマートフォンのほうが白ロム価格も安いので白ロムも合わせて調達するのが良いかもしれません。

 

もう一つは「IIJ系」のサービス。

こちらはドコモ網を一部利用していますが、足回りは自社設備を使っている(はず)なので、発生する障害内容によっては影響を受けない可能性があります。

IIJmioを利用する「BIC SIM」やイオンで取り扱いされている「IIJmioウェルカムパック for イオン」もIIJの取次サービスです。

 

メインがauの場合

ドコモのXiサービスを前提としたMVNOは本当にたくさんの事業者があります。メイン回線がauだった場合、上記IIJも含め2つの選択肢があるわけです。

これはもうお好きなところをどうぞ、という感じでw
(多すぎて把握できず)

個人的にはIIJmio系がオススメです!(ホントに安定してるので)

なお、端末調達に関しては上記の通り、auはSIMロック解除の受付なしのため、データ通信及び通話もできませんので、別途用意する必要があります。

 

あ、ソフトバンク系はそもそも通信に対する信頼度ゼロなので割愛w

 

いずれのケースもSIMの差し替えで利用できないところが残念ですが、このような観点で検討するのもアリかな、と思ってまとめてみました。

未曾有の災害等でKDDI網もダメな場合もありますが2系統の通信手段を確保しておくと非常に安心できると思います。