とうとうドコモも2/20から短期解約、短期契約変更阻止に向けた動きがあるというウワサです。これがもし本当なら契約してそのまま買取店に持ち込む人転売厨や6ヶ月毎に各社を転々としてキャッシュバックを受ける人CB厨にとっては「即死」となる変更のようです。
普通に2年毎に機種変更したり、良いサービスや回線品質を求めてMNPする行為に対しては何ら影響はない変更です。
皆さんが騒いでいるのはこれですかね。 pic.twitter.com/0CWFBbLel5
— 酉市 (@Sumiyaki_Rindou) 2015, 2月 11
この文書は右上に「2015.2.9 営業戦略担当 SECRET B」と記載されたドコモ社内文書のようです。一見、何が書いてあるのかよく分からないこと、画像が鮮明ではないので読みづらいので転記してみました。
記載された内容
新プランと既存プランが比較されていますが、新プランのみ転記し、解説してみます。
趣旨
一括価格の低減による販売強化を見据え、短期解約時に割引原資の回収が困難となるダイレクト割に変わる販売方法として、端末購入サポート(解除料付きダイレクト割)を導入する
解説
⇒ これまでは2年間利用することを前提として月々サポートという「割引」を受けることができました。
通常の機種変更では端末代金を一括購入または分割購入し、基本料金+パケットパック+spモード+保証等のαから、ドコモの定める条件を満たせば端末によって1,000円~3,000円くらいが割引された額が毎月の費用として請求されます。
これが、他社からの転入(MNP)する場合、機種によっては端末代金が「一括0円」で契約でき、更にこの月々サポートという割引が受けられることを悪用利用し、契約直後にパケットパックとspモードを解約し、基本料金だけになっても月々サポートの割引を受けられるになるため、非常に安価に回線を「維持」することができたわけです。
※2015.2.16 22:55 パケットパックを解約すると月々サポートも消滅します。お詫びして訂正します。
しかもキャッシュバックまで貰えるわけですから、一人5回線まで契約できるのを逆手に取って、4回線を半年ごとに他社へMNP、人によっては家族の分までも各社を渡り歩いているのです。(私も以前はそれをやってました・・・)
端末購入サポート(2/20開始予定)
端末割引自体に対して解除料を設定し、プラン側の解約金条件と合わせて短期解約の阻止を図る
解除料発生条件
購入後6ヶ月以内に以下のいずれかに該当する場合
- 機種変更または契約変更、または解約、電話番号保管
. - 指定パケットパック以外への変更・変更予約、または指定パケットパックの廃止
解説
契約変更とはXi音声契約⇒FOMA音声契約等を指します。また指定パケットパックとは、ドコモが2014年6月から開始した「カケホーダイ&パケあえる」以外のパケットパックへの変更とありますが、実質このプランしか選択できないため、主旨はパケットパックを「廃止」して基本料金(2,700円/月)だけにされるのを阻止するのが目的でしょう。
解除料水準
割引額の半額/機種に応じて設定(例:割引5万円に対し、解除料2.5万円の返還を想定)
解説
こちらは機種によって変わってきますが、例えば現在MNP一括0円機種でもあるXperia Z3 Compact(SO-02G)を例にシミュレーションしてみます。(オンライン手続きページの他社からのりかえ(MNP)に記載の価格にて試算)
赤枠で囲った部分が割引額となります。オンラインショップではMNP限定特別割引▲49,248円に加え、月々サポートとして▲19,440円、あわせて▲68,688円の割引となっています。(街のケータイショップなどでは特別割引が68,688円あって「一括0円」、更に毎月810円の割引が受けられるはずです)
これが今回の施策によると、パケットパックの廃止をすると「次回の請求時に34,344円請求させて頂きます」ということになります。
ひとりで利用する場合の最安値となる費用は以下のとおり5,900円です。
このうちパケットパックは「データSパック(2GB)」で2,900円/月、前提となるspモードが300円/月の合計3,200円/月です。
これを廃止することで34,000円かかるとなると賞味11ヶ月分をドブに捨てることになるわけです。だったら最低利用期間である6ヶ月を維持したほうが安上がり=ドコモも赤字にはならないということのようです。
メリット・デメリット
- プラン側の解約金に加え、端末割引の解除料が発生するため、短期解約の抑止効果がある
. - 指定サービスの加入を必須とするため、割引原資を確実に回収可
解説
ドコモやauは端末代金よりも毎月の通信料や通話料でこれまでの設備投資や販売促進費用を回収するわけで、端末はタダでプレゼントする代わりにキッチリ通信費を払ってもらわないと「赤字」になってしまうのです。難しい言葉で言えば「ARPU」という月間電気通信事業収入、加入者一人あたりの月間売上高が落ちまくっている状況を打開するための秘策なのでしょう。
これを阻止するために、新たなプランを編み出した、ということでしょう。私もですが、要は転売厨やCB厨が自分たちで自分たちの首を絞めた、ということです。
冒頭にも書きましたが、普通に2年毎に機種変更したり、良いサービスや回線品質を求めてMNPする行為に対しては何ら影響はない変更です。
ケータイに詳しい隣の同僚がもし騒いでたら「こーいうことだったのね」と思って頂ければと思い、またXperia Z3 CompactをMNPで手に入れよう!と検討しているなら早いほうがいいかも、、と思い、急ぎまとめてみました。
・・・この駆け込みで多数のXperia Z3 CompactがネットオークションやAmazon、中古販売店の店頭に並ぶ価格がまた下がると思うと、その白ロムを買ったほうが実は良かったりもします。ドコモの保証も1年ついていますし。
また、本考察はあくまでTwitterで見かけたウワサ情報を元に、もしこの資料が本当ならこういうことだろうな、と個人的に考察したものであり、実際にどのような施策になるかは分かりません。あしからず。。