Xperiaに限らず海外モデルや昨今少しずつ発売されてきた国内向けSIMフリースマートフォンの購入検討にあたり、対応周波数は非常に大事な情報です。しかし対応周波数がいろいろあって、なかなか覚えられなく、そんな時はwikipediaのLTE項を見ながら確認してきましたが、日本向けバンドだけを抽出し自分用の備忘録として残しておくことにします。
LTE対応周波数一覧
ドコモ | KDDI(au) | ソフトバンク | |||
バンド | 周波数 | 全国 | 東名阪 | ||
BAND 1 | 2100MHz | ✔ | ✔ | ✔ | |
BAND 3 | 1800MHz | ✔ | ✔ *3 | ||
BAND 8 | 900MHz | ✔ | |||
BAND 11 | 1500MHz | ✔ | |||
BAND 18 | 800MHz | ✔ | |||
BAND 19 | 800MHz | ✔ | |||
BAND 21 | 1500MHz | ✔ | |||
BAND 26 | 850MHz | ✔ | |||
BAND 28 | 700MHz | ✔ *1 | ✔ *2 | ✔ *3 |
*1 ドコモは2014年度中に供用開始予定の模様
*2 KDDIはSCL23でBAND28に対応するも、2014年9月に茨城県ひたちなか市で実験用基地局が認可されて以降、具体的なサービス共用開始時期は未定の様子。(実験基地局の有効期限は2015.3.31までなのでそろそろか?)
*3 1800MHz(BAND3)はワイモバイルの周波数を用いて「ダブルLTE」を提供。 700MHz(BAND28)は2015年12月~ワイモバイルにて供用予定
VoLTEの対応状況について
ドコモの場合、2014年夏モデル以降だと思いますが、端末が対応していればMVNOサービス会社のSIMでもLTE網を用いた通話ができるようです。
http://www.mca-mbiz.jp/news/2014/08/iijmio-meeting4-1.html
2014年8月2日、インターネットイニシアティブ(IIJ)が「IIJmio me...
KDDI(au)のVoLTE対応端末は当初「 isai VL LGV31」「 URBANO V01」の2製品のみでしたが、新たに「INFOBAR A03」「AQUOS SERIE mini SHV31」「シンプルスマートフォン BASIO」が加わり計5製品。この5モデルは国内においては3G通信は未サポート、LTE通信(通話・データ)以外は使えません。つまり、LTE電波圏内から外れると、ドコモのように3G通信・通話に品質・速度を落とすのではなく、プッツリ「圏外」になってしまいます。
もともと3G通信・通話はCDMA2000方式であり、通話と通信が同時に利用できない方式であるが故、LTE電波の届きにくいシチュエーションにおいて、LTEとCDMA2000の切り替えがうまくいかないのかな、と思っています。だから一気に3G網を無くそうとLTE網の整備に力を注いでいるのかもしれません。
なお。MVNOサービス会社(mineoやUQ mobile)へのVoLTE提供も現時点では「検討中」というステータスのようです。
(参考)SIMフリーとは
SIMフリー スマートフォンとはその名の通り、SIMカード(キャリア)を問わず、自由に通信・通話のできるスマートフォンを指しますが、実体は上記の通り、① スマートフォン自体の対応周波数が決まっていて、 ②SIMを提供する会社(キャリア・MVNO各社)のサポートする 周波数帯が合致して初めて利用できるのです。この2つが組み合わさって初めて通信・通話が可能となります。
例えばこのような海外SIMフリーでもそうですし、
日本向けSIMフリー(例えばこちらのZenFone 5のようなスマートフォンやiPhoneなど)
も全く同じ考え方です。端末側の対応周波数と、端末に対応している周波数帯のサービスを提供するMVNO会社を選択する、という選び方がこれから増えてくると思います。
どんな組み合わせでも大丈夫!ということではありませんので、これからたくさん発売されるであろう「SIMフリー」スマートフォン購入を検討するときにこの考察を思い出して頂ければ幸いです。