徹底的に叩かれまくっているVAIO Phoneがイオンモバイルで始まりました。ビックカメラやヨドバシカメラなどの量販店では明日3月22日から始まります。
先日私も初めてVAIO Phone見てきました。もう愕然としてこんな感じでツイートしたら思った以上の反響があって驚いてる次第です^^;
VAIO Phone初めて見てきた。こりゃ相当ヤバいよ。おったまげた。 高級感なんて微塵も感じられないしものすごいチープだわ。なんでこんなのにGO出したんだろうVAIO株式会社は。 pic.twitter.com/sovAED6E9y
— ショーグン@考察ブログの中の人 (@nao3shogun) 2015, 3月 18
ヒトバシラーになるレベル以下。Zenfone5の方が高級機に見える。 2台並べて「どっちが欲しい?」って聞いたら間違いなくVAIOは選ばれないだろうな。 pic.twitter.com/4R5bkQEr6x — ショーグン@考察ブログの中の人 (@nao3shogun) 2015, 3月 18
背面はガラスという話だけども、側面のマットな質感や持った感じ(軽すぎ)から受ける印象はもちろんプラスチックだし、あのVAIO Zを語らせたら朝までしてそうな人たちのプロダクトとは思えないわ。 さようならVAIO Phone。。 pic.twitter.com/uOqDh8yDjm
— ショーグン@考察ブログの中の人 (@nao3shogun) 2015, 3月 18
VAIOスマホは、本当に”ガッカリ端末”なのか | 通信 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト http://t.co/S0JLorPOde これ読むと昨日の発表会のシナリオ全てを作り直してもう一回やった方がいいと思う。全然評価が変わるよこれは! — ショーグン@考察ブログの中の人 (@nao3shogun) 2015, 3月 13
【VAIOスマホはなぜ大炎上したのか】 石川 温の「スマホ業界新聞」読了。 「 製品発表後、VAIO関係者が「誤解がある」「こんなはずではなかった」「悔しさでいっぱい」と漏らすのを聞く限り、どうやら今回の案件はVAIO側が望んでいた結果ではなかった雰囲気がある」→これが真実よね。 — ショーグン@考察ブログの中の人 (@nao3shogun) 2015, 3月 14
ホントは日本通信の代わりにプレゼン資料を作ってやろうか?wとまで思ったのですがさすがにムリなので要点をかいつまんで考察してみたいと思います。
VAIO Phoneがやりたかった本当のコトとは
これまでの取材等で得た情報をまとめたコラムを日経新聞に寄稿したジャーナリストの石川 温氏の記事がその本当のところを伝えています。
「炎上」VAIOスマホの真相 日本通信と同床異夢 :日本経済新聞
※上記は有料記事ですが会員登録(無料)すれば月10本まで有料記事が読めます。
この記事と上記「東洋経済オンライン」の記事やその他PC WatchやケータイWatchなどニュースサイトの記事をまとめると次のような話になると思います。
なぜ日本通信と組んだ?
- VAIO Pで日本通信のSIMをバンドルしたモデルを販売した経緯があり、取引実績があった
- VAIO社は将来的にスマートフォン市場に参入したいと思っているが流通網がない
(・・・ホント?) - 将来はPCにも通信カード(SIM)内蔵が当たり前になるかもしれない→通信部分のノウハウ蓄積したい
- 日本通信にはスマートフォン生産やマーケティングに知見ある人材がいない
- 日本通信はコンシューマ向けよりビジネス(法人)向けモバイル通信ソリューションが実は強い、VAIO社は今後法人向けに市場を開拓したいのでそのノウハウが欲しい
⇒ 両者の思惑が一致し、VAIO Phoneプロジェクトが開始することとなった模様。
VAIO社はVAIO Phone開発にどれだけ関わっているのか?
- 会社設立間もないこと
- 社員数240名、自社製品開発に注力していたこと
- 日本通信はデザイン面は全面的にVAIO社にお任せした(つもり)
⇒ 実体はVAIO側ではハードとしてのパッケージ面、具体的には「色」と「素材感」を製造元へ指示した
(・・・これだけなのに「VAIOがデザイン監修した」といってもいいの?)
両者の考えるターゲットは?
- VAIO社の考えるターゲットは「法人のみ」.
⇒ 日本通信が法人向けサービスとして持つ「オートセットアップ機能」を使い、企業ごとに異なるニーズ(自社業務アプリの配布等)に柔軟に対応できることを重視し、法人向けにシンプルなデザイン且つシンプルな機能にしたつもりだった(はず)
(本来アピールすべき日本通信の法人向けサービス群はもっと会見の冒頭にすべきだった?)
- 対する日本通信は法人向けと分かっていながら話題性を重視するあまり、MVNOの提供する格安スマホとして「VAIO」というブランドを強調し、一般的に「VAIO」に対する高品位さをイメージさせるような発言を繰り返した。
- また、予定より試作機の納品が遅れた(らしく)、日本通信の決算発表の席でVAIO社も聞かされていない「箱だけ公開」やVAIO Phone発表会では「Appleに対抗できるのはVAIOだけ!」と他社製品はVAIOの格下であるかのような発言を通じ、コンシューマユーザに過度の期待をさせてしまった。
⇒ VAIO社は「心外だ!」となるのも当然
私(わたくし)的結論!
これがこれだけ叩かれてしまったのは、日本通信とVAIO社双方の認識(意識)の齟齬でしかないでしょう。
ビジネスで重要なことはいくつかあります。協業の場合は「契約」も大事ですが、それ以上に大切なのは「お互いが同じゴール(方向性)を見ていること」。今回は担当者間の意識の違い、お互いの見ているゴールの姿が少しずつズレてしまったため、このような事態になってしまったことと想定しています。
今回の件、どちらが悪いのか。
それは当事者同士でないと分からないこともありますが、今回はどちらも落ち度があったと思います。
よって「両社痛み分け」ということで次に同じ轍を踏まないよう、今回のことを反省し次作(Windows Phoneがいいですw)に活かしていただければと切に願っています。
また、できればもう一度こんなプレゼンをお願いしたいところです。
(仮題)日本通信の「法人向け」モバイル通信ソリューションの新サービス
「個社向けキッティング」×「シンプルでビジネスに向くVAIO Phone」で切り開く新しいビジネスの形!
こんな体で仕切り直し発表会でこのゴタゴタをうまく収束させて頂きたいと思います。
#実際にビジネス用途ではiPhone勢力が非常に強いです。AndroidはOSバージョン管理やセキュリティ面ではまだまだiOSには敵わないのを私も本業の中でひしひしと感じておりますものですから。。。Windows 10の登場でこの勢力図も一変しそうです。
最後に。VAIO社にはぜひこういう形でニュースに取り上げられるようになって頂ければ、、、