※本考察は3/17に開催されたEngadget「MOVERIO(モベリオ)」体験会に参加したイベント参加レビューです。考察が遅くなりまして、、、m(_ _)m
ウェアラブルデバイスと聞いてまず思い浮かべるものは何ですか?スマートウォッチも含まれますよね。今回はメガネ型のウェアラブルデバイスであるEPSON製のMOVERIOを6ヶ月体験できるイベントに参加してきました。
メガネ型といえばまっさきに思い浮かべたのはGoogle Glassだったのです、スミマセン。。しかし実はEPSONさん、今回のMOVERIO BT-200AVは2世代目に突入したということなのです。
EPSON MOVERIO。調べてみたら初代BT-100はなんと2011年11月25日発売だそうで、かなり以前からこの分野に参入している実は歴史ある製品なのですね。すみません、全然存じ上げてませんでした。。嗚呼・・・
またMOVERIOのブロガーイベントは2014年11月に続いて2回目となるそうです。初回は体験期間が1週間と非常に短かったところ、今回は6ヶ月と非常に長期にわたって使うことでいろいろな使い方をしてみてもらいたいということだそうです。(使用レポートも月1回程度書くのですけども)
このイベントの模様を振り返ってみたいと思います。
MOVERIOってどんなモノかを簡単にご紹介
ここはXperiaスマートフォンに関する様々な情報を私なりにまとめたブログなのでこの手の製品に関する知見はあんまりないな、と勝手に判断して簡単に3行で表してみますw
MOVERIOとはメガネ型デバイスで、メガネのその先にAndroid 4.0の画面が表示され、そこから専用アプリを立ち上げマルチメディアコンテンツを楽しむ、というデバイスです。
ほら、Androidと聞いた瞬間にちょっと興味湧きませんか?w
MOVERIOの動作OSがAndroidならば、例えばスクリーンミラーリング(Miracast)でXperiaの画面もメガネの中で見られるんじゃないか?nasneに撮り溜めたドラマの録画やムフフな肌色動(ryを寝っ転がったまま目の前に広がるスクリーンで見られるんじゃないか?とかです。
ちなみにGoogle Glassとの最大の違いは両眼で見られること。Google Glassは片眼でメガネの脇にちょこっと画面が表示されるところ、MOVERIOはメガネを掛けたときに正面に大きな画面が出ること。これは左右別々に映るスクリーンを表示させ、ちゃんと脳内で結像できるようミクロン単位の調整をしてある(きっとここがノウハウ)そうです。これは相当な技術の塊なんだな、と思いました。さすがこの分野で4年の蓄積を感じられるところ。(現在さらに進化させた後継製品の開発中らしいです)
はい、ちょっと興味湧いてきた人、このまま読み進めて下さいww
イベントレポート
会場はかなり広さに余裕のある会議室に30名。申し込みは100名超だったようで、今回も狭き門をくぐらせてもらったようです。ありがとうございますありがとうございます。
会場に入ると場内をぐるっとEPSONの製品(といってもウェアラブルデバイス中心)が並べられています。ん?と思ったのがこちら。リコーのTHETA(シータ)という全天球カメラとMOVERIOとのコラボ。
法人向けプリンタ市場では両者とも商売敵のはずですが、コンシューマ分野では手を組んでユーザの興味を惹くという試みは非常にいいなぁ、ユーザライクだなぁと思いました。
はじめはお約束のご挨拶から始まり、MOVERIOのご紹介。といっても今回は「体験会」なので説明はほどほどに、さっそく目の前に置かれているMOVERIOの開封式から始まりました。
レンズの厚みがものすごい。牛乳瓶の底よりも分厚い。。。これがプリズム効果(?)で目の前の像を大きくみせるために必要な厚みなのでしょう。
30名が開封しながら都度その説明を聞いていくという進め方。座学と違って一切退屈すること無く、EPSON・EPSON販売の方が各グループを回って懇切丁寧に装着方法などをレクチャしてくださいます。
私はメガネ利用なのですが、メガネ自体のかけ具合があまり良くないためか、鼻あてのところにMOVERIOがずっしりメガネの鼻あてに乗っかって食い込む感じになってかなりしんどい感じ。たった88gなのに、、、。寝っ転がれば良いのですがさすがに会場内で寝そべるわけにはいかずw
メガネを外し、MOVERIOの鼻あてを利用すれば重さは感じませんが、残念ながら視力0.1だと目の前に広がるAndroidホームスクリーンの文字が滲んで見づらい。。。う゛う゛う゛・・・
あとで自宅に帰って使ってみた時に気づいたのですが、ケーブルを耳の後ろに回すと重さが軽減されましたので、次回作ではケーブルの取り回しをご検討頂けるとメガネっ子にももっとウケるんじゃないかと思いました。
ちなみに、装着した感じはこうです。(自画像は露出NGだと家族が言うので自粛しますw)
ここにサングラス相当のシェードを付けることも可能です。(同梱されている)
このシェードを付けたほうが画面が大きく見える(気がする)そうですが、MOVERIOはメガネの正面にスクリーンが出つつ、その先の実像も見える(要はシースルーな感じ)ので、シチュエーションによって取り外した方がいい場合も。
実際に目の前に広がるスクリーンサイズは3mくらい離れたところに65インチのTVがある感じ?かなり大きく映ります。でも視線を変えずにその先の実像も見えるという。お見せできないのが残念。。。ちなみにこの考察も実はMOVERIOを掛けっぱなしで書いてます。(けれど前述のとおり鼻あてに食い込む感じなので長時間かけ続けるのは難しい。。。)
(MOVERIOに映っているの像を撮影してみました)
初期設定はMOVERIOを掛けながら行います。まずはWi-Fi設定。某楽天イベントとは違い、APが各テーブルごとに分散していたためか、ストレス無く設定(といってもリストから選択するだけ)できます。UIは素のAndroid 4.0(タブレットモード)のため、特に戸惑うこと無く設定完了。
しかし、、、自宅に持ち帰って自宅Wi-Fiに繋ぐのにMOVERIOはWPSに対応しておらず、パスワードは画面上に出るキーボードをコントローラを使って一文字ずつ入力していくのは非常に手間!!!ここは何とかして欲しいところ。(3台目を待たずともソフトウェアアップデートで真っ先に実現して欲しい、、、)
もう一つ、コントローラの戻るキーとメニューキーがまさかのSamsung配列。右がメニュー、真ん中はホーム、左が戻るキーです。これは次作ではぜひとも正規位置(?)に戻してほしい。。。イマドキのキー配列に驚きました、、、。
先ほども書きましたOSですが、Android 4.0といってもPlayストアは入っていません。というのも、MOVERIOはGoogleが定めるガイドラインを満たしていない(Google Mobile Services(GMS)というライセンスを取得していない)ためEPSON独自のOSと考えたほうがいいかもです。(すべてのアプリが快適に使えるわけではないので敢えて取得していないようですが。。)
代わりにMOVERIOには「MOVERIO Apps Market」があり、MOVERIOで楽しめる専用アプリがダウンロードできます。アプリ一覧はこちらで確認できます。
なお、開発者キット(SDK)はアプリ開発者向けサイト「MOVERIO Developer Site」(https://moverio.epson.biz/)から入手可能とのことです。
MOVERIO(モベリオ)を楽しむ
EPSONの中の人が実際に使ってみた写真や動画を使って面白おかしくプレゼンされていました。スマートグラスは電車の中で使っていても誰も見てない!なんて話、確かにそうだなぁ、と思いつつ自分だったら二度見するか、見て見ぬフリをしてしまうだろうな、とかとか。
スマートグラスの普及は歓迎すべき、だけど・・・(まとめ)
でもあと5年もしたら当たり前の光景になるんだろうなぁ、、、と思ったり。それに伴って交通事故が増えたりして、路上で使うな!という啓蒙キャンペーンが始まるんだろうな、ホームで使わないように!みたいな感じで。。。「キケンです!歩き『スマグラ』。」とかヘンに略されちゃうのかなあ、、、とかとかいろいろ考えてしまいました。
出張出た時、移動中に動画見たりするのには楽しそうだな、というのはよく分かりました。今度出張行く時に持って行ってみようと。
これからやってみたいこと
正直、時間がなくてまだほとんど使えていない状態です。^^;
付属のコントローラが便利そうで実は機能不足だな、と思うところもあったりしますので、これから数回にわたっていろいろ検証して使ってみたいと思います。お勝手アプリ(通常のapkファイル)がインストールできるのか、コントローラ以外のマウス・キーボードを繋げてみる、nasne動画を見てみる、ナビで使えないか?(mapのapk要りますけども)などなど、試していきたいと思います。
どうぞお楽しみに!!