XperiaにおけるAndroidアプリ考察

【コラム】Xperia 5th Anniversary!! 考察的視点でこの5年の思い出を語ってみる。

今日4月1日は日本でXperiaが発売開始されてから5週年の記念日です!エイプリルフールでそんなページやサイトも多く立ち上がっていると思いますが、考察ブログはガチでいきますw

 

日本におけるXperiaがドコモからXPERIA X10(SO-01B)として正式発売されたのが2010年4月1日、当時は家電量販店でテープカットなどやってかなり華々しい門出だったのがとても懐かしいです。

今回は5周年を記念し、歴代Xperiaを実機と一緒に振り返ってみたいと思います。(かなり個人的な思い出話にであり、14,000文字を超える超長文かつ駄文となってしまいましたこと、予めお詫びしておきます^^;)

 

2010年モデル

今でも一番思い出深い端末です。コイツのおかげでこの考察ブログがあるわけですし。

 

買うか買うまいか

でも発売1週間前くらいまで全く買うつもりはありませんでした。というのも秋冬モデルとしてN-02B使っていて特に不満もなかったのですね。しかしネットニュースなどで予約がすごいという記事を見て冷やかしに家電量販店に行ってみたら、、、確かに当日分は予約終了、次回入荷未定!!なんて状況で。

発売前にCMしてたXPERIAはこれが唯一だと思います。ガラケー全盛期にスマートフォン出すぜ!というセンセーショナルなデビューを飾るにはふさわしいですね。

こうなると沸々と「これは意地でも買って波に乗らなきゃ!」みたいな感じで街のケータイ屋を含め10店舗くらい歩き回ってようやく当日分の予約ができた、という状況でした。そして、「もし使いこなせなかったら売ればいいさ!」なんて軽い気持ちでいたのも懐かしい思い出ですw

 

買ってしまった!

4月1日午前中に無事契約を済ませ、意気揚々と電源ON!そして起動してホーム画面が出た時に「おおおおーーーーー」と。おそるおそる触ってみると、、、

「これは参ったなぁ。。。」と。

正直な第一印象でした。少し触った感じでも端末の動きがガクガクで、よく考えるとdocomo.ne.jpメールが使えない。。。(後日使えるようになりました。その時にこんなCMまでやってたのですね)

それでもなんとか使いこなそう!できないことを回避する策はないかとアプリを入れては消し、入れては消し、とにかく便利に使ってみよう!少しでも快適にしよう!というところからグーグル先生を頼って日々の情報収集が始まりました。

 

考察ブログの根本はここから

そしてとにかく日々情報収集と、その快適になる設定の手順やアプリの使い方を個人的な備忘録としてまとめておこう!と思ってこの考察ブログを作ったのです。当時は「XperiaによるAndroidアプリ考察」でした。

 

X10とroot

そして3ヶ月後には怖いもの見たさでroot取りをしていたという、、、今考えれば何のスキルもないのにすごいムチャな事してたなぁ、、と思いますw

そしてXDA-developersなんかも参考にするようになり、DARK10というX10カスタムを真似るべくframework-res.apk(当時はSystemUI.apkではなかったのです)を弄ってこんな感じにしてみたり。

ここに至るまでは何度も文鎮化(ブートループ)したり、でもTitanium backupですぐに環境戻せたりと素人なりにカスタムを楽しんでいたのがほんとうに懐かしいです。

当時はiPhone 3GSのヌルサク度と比べられたり、Nexus OneやHTC Desireなどグローバルで戦うメーカーのOSはAndroid2.1(Eclair)だったのにXPERIAはAndroid1.6(Donuts)のままで「周回遅れ」と揶揄されたり、今でこそ当たり前のマルチタッチではなく2点しか認識しなかったり、、、。

確かにGoogle MapではまともにGPS掴まなくて現在地がズレまくったり、地図のスクロールもとにかくガクガクで、、、

 

世界中のX10ユーザとの一体感にしびれてた

でも当時のSony Ericsson、がんばりました。Android2.1(Eclair)へのアップデートはもちろん、擬似的にマルチタッチに仕立てたりして、世界中のユーザが歓喜したのもメーカーと世界中のユーザと一体となれた感じがしてとても良かったです。

そして更にXPERIAは進化しました、グローバルでは。最初はアップデートしないと公言していたのを翻し、Android2.3(Ginger Bread)を提供したのです。

残念ながら(当然ながら)ドコモXPERIA X10(SO-01B)はAndroid2.1止まりでしたが、グローバルモデルのOSを日本のXPERIA向けでも使えるようなカスタムROMを作ってくださった@goro_tsukiyamaさん、さらに余計な機能を削ぎ落して動作速度の向上を追求したROMを提供してくださった@ThJap_Devさんにお世話になった方も多いのではないでしょうか。

 

・・・このペースで昔話をすると終わらないので一旦ここで2010年モデルXPERIAについては終わりにしたいと思います。

 

ちなみに、日本では2010年モデルはXPERIA X10(SO-01B)のみですが、グローバルではX10の派生モデルがX10 Miniという小型モデル、小型モデルなのにキーボード付きだったX10 Mini Pro、エントリーモデルX8というモデルも存在します。

本当にAndroid OSの楽しさを知れたのはこのXPERIA X10のおかげです。現役を引退してかなり経ちますが、こうしてたまに使ってみるとたしかに現役モデルとは比べ物にならない動きですが、デザインやサイズ感に関してはこれ以上のモデルは出てないな、というのが正直な気持ちです。

最も大切なコレクションとして大事に保存していこうと思っています。

 

 

2011年モデル

2011年モデルは周回遅れの払拭とともにデザインを大きく変更し、機能面でもソニーグループのいいところはコラボさせよう!という意気込みが感じられるモデルが多かった印象です。この2年後に訪れるSony Ericsson ⇒ Sony Mobile、Xperia Z発表時にソニー 平井社長が言っていた「One Sony」は当時から構想として存在していたのです。

 

弧を描くデザインは今でも新鮮

Xperia arcは2011年3月24日に二代目Xperiaとしてドコモより発売されました。

arc(アーク:弧)形状をまとい、薄型軽量モデルとなって、今でも古臭さを一切感じさせないとてもスタイリッシュなデザインで登場しました。表面のガラス層と液晶パネルの間の空間を極力狭くすることで、画面が目の前に見えるようになった(クリアブラックパネル採用)点も大きな進化です。

当時のプロモーション動画(下記)を見ると、「mobile BRAVIA engine」や「Reality Display」といったキーワードが動画に散りばめられています。また同時に周回遅れという批判に対しても「Android 2.3」であることもアピールしているのが分かります。

また日本独自モデル(Xperia acro)や初のau Xperiaの発売も2011年モデルが初めてです。

Xpeira arc発売の3ヶ月後には「ガラスマ」機能をまとったXperia acroが登場するのです。

2011年6月24日にau初のXperiaとして「Xperia acro(IS11S)」が発売(もちろん発売日養分しましたw)、そして2011年7月9日にドコモXperia acro(SO-02C)が発売されました。

青い本体色がとても眩しく見えましたが、結局arcには設定のなかったホワイトをチョイスしました。

 

最初で最後(?)深夜販売

ドコモXperia acroは、なんと!7月9日の0時から六本木のノジマでんわ館六本木店において発売記念「カウントダウンイベント」も開催したのです。もちろんその列に並びましたよ、ええw

終電終わってたのでタクシーで15,000円かけて帰宅したのもいい思い出。(遊んで帰ればよかったw)

 

女性を意識しました

そして完全に女性目線でプロモーションしたはずなのに男性がこぞって初スマートフォンデビューしたというウワサがまことしやかに語り継がれている(?)Xperia ray(SO-03C)は2011年8月27日に発売。

製品発表会でも「女性ユーザーを拡大するのが目的で導入するのがXperia ray」と。当時のCMがそれを物語っています

https://www.youtube.com/watch?v=3SONhqp4Fck

それもそのはず、画面サイズはガラケーに近い3.3インチで、ワイシャツやズボンのポケットにすっぽり入るこれまでのガラケーと同じ持ち方ができるところがウケたんだと思います。私も購入したかったのですが当時は「半年で3台も買い換えるのはやっぱりおかしいよなぁ」と一旦見送りました。今なら迷わず買ってると思いますがw

でもやっぱり欲しくなってグローバルモデルST18iを購入しちゃったんですけどねw

 

ゲーミングXperia

そしてこれまでのXperiaでもかなり変態端末の部類になる「Xperia Play(SO-01D)」。ソニーでしか作れないゲーミングスマートフォンです。2011年10月26日に発売されました。

世界初の「PlayStation™  Certified」として『プレステの仲間』入りを果たしました。本体をスライドさせるとゲーム用のパッドが登場するという端末の変態っぷりは後にも先にもこのXperia Playのみです。

そんなXperia Play、個人的な印象は「ドコモはずいぶんひっそりと出したな」と。確かに万人受けするモデルではないですけどね。。。

 

2011年Xperiaとroot

この頃のXperiaはまだまだグローバルメーカーと張り合うには内蔵ROM容量が少なかったり、OSの機能不足を補うためにroot化して、通知領域にトグルスイッチを付けてみたり、容量不足を補うためにSD領域にアプリとデータを移動させたりと、工夫しながら快適さを追求するカスタムが必要でした。

 

Android auの爆発力

また2011年といえば、auは当時まだiPhoneを持っていなかったので、「Android au」というキャッチコピーで大々的にスマートフォン市場に参入しました。IS03が非常に魅力的に見えました。

その効果もあってか、Androidといえばauと一般人に『誤認』され、「アンドロイドってauのスマホなんでしょ?」なんて素で聞かれてリアルにお茶吹いたのも懐かしい思い出w

あ、auのことを「庭」と呼ぶこと(人)もありますが、これは嵐が「auの庭」というCMをやっていたことに由来しますw

また、お分かりかと思いますがドコモのことを「茸」というのは「ドコモダケ」が由来ですw

 

 

2012年モデル

Xperiaの新しいデザインの模索は続きます。「NXT」と呼ばれるデザインラインナップから2012年は始まりました。またXperia初の防水端末Xperia acro HD、LTE通信が可能なモデルの登場(Xperia GX)と、機能面でも大きく進化した2012年です。

 

NXTシリーズ

このうち、Xperia S(LT26i)をベースとしたドコモ向けXperia NXが2012年2月24日に発売されました。

NXTシリーズの大きな特徴は「フローティングプリズム」と呼ばれる本体と本体下部のクリアパーツが挟み込まれていることです。この本体下部にはアンテナモジュールがあるのですが、このデザインを活かすために本体とアンテナをつなぐケーブルが見えないようにするのがものすごく大変だったそうです。

発表時のインタビュー記事MWC2012:開発者インタビュー「Xperia NXTは新生ソニーモバイルの“背骨”となる」に現ソフトバンクモバイル商品統括部副本部長の黒住氏が2012年モデルのデザインコンセプト「アイコニック・アイデンティティー」についてこのように述べています。

NXTシリーズは、弊社のラインアップのなかで“背骨”、つまり軸になるようなモデルを作ろうということで開発しました。そこでポイントとしたのは、デザイン的にシンプルであること。削れるところはどんどん削っていこうと。
でも、削りすぎるとそれは、当時はまだソニー・エリクソンでしたがソニエリらしいデザインではない。そこで、採用したのが“フローティングプリズム”な んです。このフローティングプリズムをシリーズで統一することで、ひと目で弊社の端末だとわかる特徴的なデザインに仕上がったと思います。

アイコニック・アイデンティティーという概念を具現化したのがフローティングプリズム、この象徴的なデザインを取り入れることで、ぱっと見たときにそれがその製品全体を語れるというもので、ひと目で「Xperiaだ!」と認識されるような取り組みを行っていたそうです。

この当時はまださまざまな方向性を模索していた段階だと思いますが、Xperia Zシリーズの「1枚の板」のようなデザインでようやくそれを体現したわけですよね。ここに行き着くまでに、このような試行錯誤を繰り返してきたんだなぁ、今になってようやく理解できた感じがしています。

また、性能面でもXperia Sは優れたモデルでした。

Google社よりAOSP (Android Open Source Project) の認定を初めて受けることができました。これは、Xperia Sにはブートローダが搭載されていること、ソニーが AOSP に対し非常に友好的だったことがGoogle社に認められたためだそうです。このAOSP の選定は開発者にとって大きな励みになったことでしょうね。

ソニーがAndroid OSの扱いに慣れてきて、ユーザのリクエスト:rootを取らないと実現できなかったこと:をXperia標準機能として実装し始めたのも2012年モデルからです。

 

初の防水Xperiaの誕生

正確には2011年グローバルモデルにXperia active(ST17i/a)というモデルが発売されていましたが、国内向け防水XperiaはXperia acro HDが初モデルとなります。

もちろんおサイフケータイ、ワンセグ、赤外線といったガラスマ機能も搭載され、ドコモ・auから発売されました。商業的には大成功だったようで、初めて日本発のグローバル向けモデル「Xperia acro S(LT26W)」が発売となりました。型番からXperia Sの派生モデルという扱いであることが分かります。

(防水な感じが控えめに表現されてますね。後のXperia Z3のように水にボッチャーンという感じではないです。)

Xperia acro HD(SO-03D/IS12S)はAndroid 2.3で発売されましたが、後にAndroid 4.0(Ice Cream Sandwich)にメジャーアップデートされました。このアップデートはau版IS12Sは2012年7月31日からだったのですが、ドコモ版SO-03Dのアップデートはauに遅れること4ヶ月後の2012年11月27日でした。キャリアによる検証のプロセスの違いを感じたのもこのXperia acro HDでした。

 

Xperia初のLTEモデル登場

Xperia GX(SO-04D)はNXTシリーズとは違い、Xperia arcの正常進化版という位置付け。2012年8月9日発売。デザインはarc(弧)形状をしています。画面サイズは4.6インチになり当時のXperia最大サイズ。

またXperia GXはXperia初のLTE対応モデルです。(正確にはグローバルモデルXperia ionが最初ですが)当時はまだLTEが始まったばかりでLTE周波数も2.1GHzのみ。アンテナピクトは「LTE」表示は出ているものの、正直「速い!!」という印象はあまり無かったです。回線が混雑してた??

 

小型モデルも正常進化

Xperia SX(SO-05D)の発売は2012年8月10日。端末ギークとしては同時期発表(それも一日違い)はもう勘弁して欲しいです、、結局予約していた店に2日連続で足を運んだ次第ですw

小さいといえどもXperia rayの画面サイズ3.3インチから3.7インチに大きくなりました。こちらもLTE対応。グローバル向けにも販売を予定していたようですが、キャンセルされたようです。(MT28という型番でした)

(小型モデルを並べてみました。Xperia Z3 Compactは全然コンパクトじゃないですね、こうして並べると)

 

これまで端末は「白一択」だった私がXperia SXのオレンジに惹かれて初めて白以外に手を出した最初の端末だったりしますがそんなことはどうでもいいですねw

当時GALAXY S3と世界市場で熾烈な覇権争いをしていたXperia。しかし部材調達量の圧倒的な差のせいでXperiaの割り当ては少なかったらしく、非常に短命だったのが残念です。。。

 

発売翌日にroot取りができてた!

Xperia GX・SXは発売日翌日にX10でも非常に活躍されていた@goro_tsukiyamaさんがroot取り手順を公開されました。その数日後には1クリックrootkitも公開されて、カスタムマニアは歓喜でした。フォント変更したり、旧機種からTitanium Backupで取ったバックアップをGX・SXでリストアしたりと非常に捗ったのも懐かしい思い出です。

 

Xperia AXはarcデザインのミドルレンジモデル

CEATEC JAPAN 2012でグローバルモデルXperia Vが展示されていてなぜか側面のメッキに一目惚れ。このままドコモモデルとして発売するものだと思って実機を確認せず購入したところ、全然違っていたのに愕然としたことを思い出しましたw

auからはXperia VLとして背面のデザイン違いで発売されました。これまではドコモモデルとデザインは共通でしたが、このXperia VLから始まった独自モデルは以降、XperiaUL(Xperia Z派生)、XperiaZL2(Xperia Z2派生)とこだわりを持ったモデルがユーザにどれだけ受け入れられたかはKDDIの中の人はよく考えていただきたいところ。

またこの頃から「ドコモの周回遅れ」にもいいかげん辟易してきたところでもあります。。。

また、この頃からXperiaコンプリートしよう!と明確に思うようになってしまいまして。。。良くない良くない。。

 

 

2013年モデル

2013年はソニーにとって大きな変革を迎えることになりました。エリクソン社とソニーが合弁を解消し、Sony EricssonはSony Mobile Communications(ソニーモバイルコミュニケーションズ)というソニー100%子会社となりました。

そこで最初の発表となったのがXperia Z。開発はSony Ericsson時代に行っていましたが、このXperia Zのデザインコンセプト「オムニバランスデザイン」は現在のXperia Z3シリーズにもしっかりと受け継がれています。2011年頃からのデザインスタディの結果がどの方向から見ても「1枚の板」という形状が生まれたのでしょう。このデザインコンセプトはスマートフォンにとどまらず、タブレットでも踏襲されました。

2013年モデルはデザインを統一し、バリエーションが増えた年でもあります。世の中に「ファブレット」というキーワードを提唱したXperia Z Ultra、まな板のようなXperia Tablet Z。生活の中にスマートデバイスが確実に入り込んできたことの現れなのでしょう。

そして2013年後半にはソニーモバイルとして取り組んだXperia Z1シリーズが発売。

100%子会社になって、十分なリードタイム(開発期間)がある中でフルスイングしたのがZ1。Z1ありきで、その序章にZがありました。Xperia Zはいわば“Z0”です

と商品企画部門 部門長自らが言ってしまったのはアレですよね。。。

 

「スーパースマートフォン」と言わしめたXperia Z

CES2013で発表されたXperia Zは5.0インチのフルHD液晶、機構には「モバイルBRAVIAエンジン2」、「Exmor RS for mobile」といったソニーブランドがおしげもなく使われ、「一枚の板」のようなデザインも相まって実にセンセーショナルな発表でした。

国内版Xperia ZはドコモからSO-02Eとして2013年2月9日に発売されました。SO-02Eはこれまでかつて無いほどの人気だったと記憶しています。(これこそ深夜販売したらもっと盛り上がったかもしれないですよね)私も2台購入しましたしw

動作に関しては本当にこれまでのXperiaとは雲泥の差で、サクサクキビキビ動作していたのも良かったです。真のフラッグシップだったと思います。

auからはXperia Zの派生モデルとしてXperia ULが発売、電池が取り外せる点はとても評価できた反面、Xperia Zのガラス板のような質感や高級感は残念ながら感じることはできませんでした。(要は安っちい)

 

ドコモのツートップ

Xperiaミドルレンジモデルとして最量販モデルだったXperia A(エース)。このXperia AとGALAXY S4は「ドコモのツートップ」として特別な割引施策を打ち出しました。チェロの演奏が耳に残っている方も多いかもしれませんね。

https://www.youtube.com/watch?v=-mJ6HzGmq8w

「この夏自信を持ってお勧めできるツートップ」(加藤薫社長)と製品発表会の席上で宣言し、最大2万円の値引きするというARROWSもMEDIASも( ゚д゚)ポカーンとしてしまう施策のおかげで売れに売れたモデルです。

2013年 9月18日には初音ミクとのコラボレーションモデル「Xperia™ feat.HATSUNE MIKU」が限定39,000台が発売されました。しかしとあるところに集中してしまったのはどういうことなのでしょうww

 

ファブレットという絶妙なサイズ

2013年6月25日にXperia Z Ultraのグローバルモデルが発表され、3Gモデル(C6803)は7月に、LTEモデル(C6833)は9月に発売されました。パスポートサイズで電話もできる6.4インチ、フルHDというスマートフォンとは一線を画するモデルです。

ソニーはパスポートサイズがお好きなようで、かつてハンディカムも「パスポートサイズ」を売りにしていたのを思い出しました。

https://www.youtube.com/watch?v=Q44BcwEIkQU

Xperia Z Ultraはau 2014年春モデルとして2014年1月25日に発売、グローバルモデルから遅れること4ヶ月というタイムラグです。欲しい人は既にグローバル版を手にしていたこともあって、最後は投げ売りされていましたね。(au Xperiaはどうも最後は投げ売りになってしまいますな。。。)

 

タブレットも忘れてはいけないXperia Zシリーズの一員です

Xperia Tablet ZはXperiaとしての二代目タブレットです。初代はXperia Tablet S。その前身にはソニータブレット Sソニータブレット PがありましたがXperiaの冠は付いていなかったので二代目としました。(本当はXperia Tablet SはPOBoxではなかったので、個人的にはXperia Tablet Zを初代としたいところなのですが)

日本ではLTE通信が可能なモデルとしてドコモからSO-03Eとして2013年3月22日に発売されました。このXperia Tablet Z、後にWi-Fiモデルも追加発売されまして、同じモデルのはずなのにほぼバージョンアップされない残念仕様のドコモ版、かたやAndroid4.2までアップデートされていたりとやっぱり「ドコモはクソ」と言わざるを得ません。ここまで蔑ろにされたモデルはかつて無いかもしれません。。「フルセグ対応してやったんだからいいだろが!」ということなのでしょうねシクシク。。。

UIはスマートフォンとも違って独特なホームキー配置で、Wi-Fi版はAndroid 4.2にアップデートされたときにホームキーがセンターになり違和感なくなったのですが。。。

がこうなりました。

 

そして真打ちXperia Z1シリーズ登場

ソニーモバイル体制後に初めて発表したXperia Z1/Xperia Z1 f。半年間でここまで進化するよかよ、、、と驚いたのも記憶に新しいところです。基本的なデザインは現行Xperia Z3シリーズとほぼ同じですよね。特にXperia Z1とXperia Z2はぱっと見で見分けがつかないくらい。

特にXperia Z1 fの電池持ちの良さは歴代Xperiaの中でもナンバーワン(当時)です。なぜこれだけ電池がよく持つのかは、ITmediaの取材で触れらていますが、「省電力ディスプレイ」と「ハイパフォーマンスかつ低消費電力になるCPU制御のアルゴリズム」、「描画処理の工夫」によるもの。驚異的な電池持ちの良さは以降のXperia Z2、Z3シリーズに活かされている(はず)です。

 

2013年Xperiaとroot

Xperia Zの性能や機能面でrootを取る必要性がだんだん薄れてきました。といっても実際に1クリックrootkitがあって手軽にroot化ができてしまったこと。

メーカー・キャリアもこのroot問題に頭を悩ませていて、自分で行ったroot取りやカスタムの失敗を「自然故障」として修理・交換扱いを希望する利用者が増えてきたことを懸念し、端末補償サービスの約款に「ソフト改造が認められた場合は断る」旨の記載がされたり、実際に修理不可で返却されたりといったことが出てきました。

要は自分たちで自分たちの首を絞めてしまったわけです。もちろん考察ブログがその一端を担っていたのも事実。深く反省。。。

メーカーもroot化するときに利用されるセキュリティホールを塞ぐことはもちろん、なぜユーザはrootを取るのか?を分析してそれをきちんとメーカーとして提供できるよう改善に努めてきた甲斐もあって、もうroot化は不要という流れになってきているのが現状だと思います。

 

 

2014年モデル

2014年はソニーモバイルにとってとても悲しい出来事が相次ぎました。ソニーモバイルがアジア圏特に中国市場への拡販目標を見誤り大幅収益減となったこと、経営責任を取ってこれまでいろいろなことにチャレンジすることを許可してきた(はず)の鈴木社長の更迭、新任社長は新事業立ち上げには長けているものの、収益重視路線を取る十時社長が就任、就任早々グローバル規模でリストラの敢行、製品モデルサイクルの長期化、それにUX商品企画統括部長兼クリエイティブディレクターのソフトバンクモバイルへの転職等々。。。

これらの動きはこれまでのXperiaから新しいXperiaへの幕開けとなるのか、非常に気になるところです。

 

そんな中Xperia Zから受け継ぐ「オムニバランスデザイン」というデザインコンセプトで2014年モデルでも踏襲されました。そして機能面ではOne Sonyという号令のもと、これまでは映像系が中心だったソニーの持つ技術の融合が、音響分野にも波及してきたのが特徴といえるでしょう。

2014年3月に10年契約し続けていたドコモから家族もろともauに移ったこともありまして、au Xperiaを初めてまともに使うという個人的な環境の変化もありました。

 

文句なしのフラッグシップ

2014年 5月21日に発売されたXperia Z2(SO-03F)、見栄えは2013年モデルXperia Z1と本当に大差ないです。細かく言えば画面サイズが5.0インチ⇒5.2インチに拡大した、ハイレゾにも(専用アンプを用いれば)対応したりといった程度の認識です、個人的には。

auが大好きなフラッグシップ派生モデル「Xperia ZL2」、これもランチパックみたいな形状だから電池外せるんでしょう?と思ったらホントにランチパックだった件などもありますが、ようやくカスタムせずに普通に使えるスマートフォンになったな、という印象です。

 

なぜ出した、Xperia A2を・・・

これはドコモの強い意向なのでしょうね。2013年モデルXperia Aの後継製品を出したい、と。ソニーモバイルとしては2013年12月にXperia Z1 fというプレミアムコンパクトモデルを出したこともあるので、これをそのまま継続販売してくれればいいと思っていたことでしょう。

そして、Xperia A2は本当にXperia Z1 fのマイナーチェンジ版として捉えられるスペックで発売されました。サイズもほぼ同一、画面サイズも変わらず、新機能なし、デザインの意匠が若干変わった(全体的に角が取れて丸みを帯びた)ことと、カラーバリエーションだけが違うというレベル。逆に劣化したリアパネル(ガラス⇒マット塗装)、日本語入力IMEがPOBox touch6.3⇒POBox Plusに進化(個人的には退化)、という真性XperiaマニアウォッチャーとしてはXperia A2ほど買う意味がない、という認識です。(こういう考察をする上ではあったほうが望ましいですがw)

しかしこのXperia A2をベースにソニーモバイル初のSIMフリー機「Xperia J Compact」を発売できるということはこのXperia A2の存在する意義かもしれません。

(もしかしてJ1 Compactの発売も製品企画段階から既に視野に入っていた!?)

 

ベストオブXperiaの発表

2014年9月、ベルリンで行われる欧州最大の家電見本市IFA 2014において華々しくXperia Z3シリーズが発表されました。現在も絶賛発売中のモデルです。

オムニバスデザインはさらに洗練され、トレンドである「狭額化」もXperia Z2に比べてさらに進化しました。特筆すべき点はコンパクトなタブレットXperia Z3 Tablet Compact の登場。8インチのタブレットは重さ270gという超軽量なタブレット。

10インチのXperia Tablet Zは一時期持ち歩いていましたがやはり携帯性に欠けるため、結局自宅に置きっぱなしになっていましたので、Xperia Z3 Tablet Compactが発売になった日に速攻購入した次第です。

以来、毎日持ち歩いて便利に使っています。Xperia Link様々です!

もちろん、Xperia Z3(SOL26)も発売日養分しましたよw そしてXperia Z3 CompactはAndroid5.0をいち早く使いたいという思いからドコモXperia Z3 Compact(SO-02G)は選択せず、グローバル版を選択しました。

Z3シリーズの素晴らしさはここ数ヶ月の考察をご覧頂ければどれだけ素晴らしいと思っているかはお分かり頂けるかと。。

 

 

 

2015年モデル

ソニーモバイル、冬の季節到来です。例年1月のCESもしくは2月のMWCでフラッグシップモデルを発表してきましたが、Xperia E4というグローバル向けエントリー向け、Xperia M4 Aquaというこちらもグローバル向けミッドレンジモデル、そしてタブレットXperia Z4 Tabletの発表にとどまりました。

Xperiaスマートフォンの製品のライフサイクルを延ばすというウワサ、表向きには「Xperia Z3の販売が好調である」としていますが、既に国内向けXperia Z4(仮称)は2014年9月の段階で総務省の技術適合証明を受けておりいつでも発売できる状態であるはずと思ってるのですけども、実際はどうなのでしょうね。

(こんなフレーム画像も出まわってます。マグネット充電は無くなるようですね)

2015年Xperiaは「スーパーミッドレンジ」と言われる層に向けた製品展開をしていくと宣言していて、E4・M4 Aquaに続く新Xperiaがどんなモデルか、どのくらいのモデル数が発表されるか、とても楽しみです。

 

 

5周年おめでとうございます!(まとめ)

これまでで最長と言っても過言でない、また拙い文章を最後まで読んで頂きありがとうございました。(14,000文字超え)

そしてこれまで追いかけてきたXperiaシリーズ、現在の手持ち台数は全部で27台。過去手放したモデルも含めるとあと10台くらいあったかも。。^^;

 

ここまでXperiaが進化してきたのは左上のXPERIA X1(Windows Mobile)があったから。XPERIA X1は2008年9月30日に発売されまして、VAIO Phoneじゃないですが当時はHTCのOEM(ODM?)だったそうです。このモデルから1年後にXPERIA X2に、そして2010年にOSをWindowsからAndroidにシフトして初のモデルがXPERIA X10です。

(XPERIA X1は【X1】XPERIAのはじまりのはじまり XPERIA X1を手に入れましたとして考察していますので、よかったら見てみて下さい)

 

個人的な感想ですが、Xperiaは世界中のユーザの声を製品に反映してきた稀有なメーカーだと思っています。

他社ももちろん綿密なマーケティングを行って製品企画・開発をしているはずですが、(繰り返しになりますが)特に「痒いところに手が届く」的な機能の実装については開発者がユーザの困り事(=rootを取る理由)を分析し、製品に反映してきたと。

 

今回はイヤーモデルごとのまとめと思い出話に終始してしまいましたが、1台ずつの話にまで言及するときりがないので、それは又別の機会に。(いっそのこと書籍化か?())

最後に記念写真撮ってみました。これらのモデルはこれからも大事にコレクションとして保存していきたいと思います。この収集に協力頂きました諸兄に心より御礼申し上げます。

上段から

|X1|X10|arc| acro|ray|Play

|NX|P|acro HD|GX|SX|AX|V|Z2 Tablet|

|Tablet Z|Z|UL|UL|A|C |Z Ultra|Z1|Z1 f|Z1(au)|

|Z2|ZL2|A2|Z3|Z3 Compact|Z3 Tablet Compact|

(ここにあるモデルのカラーはP・A・ULを除いて全て「ホワイト」です)

 

 

さいごに。

考察ブログがここまで来られたのは考察ブログ読者の声はもちろん、困ったときに助けてくれた仲間、テーマを提供いただいたり、端末をも提供頂いたりと、本当にいろいろな方に支えられてここまでくることができました。どうもありがとうございます!そして、、、

これからもXperia考察ブログはXperiaをとりまく様々な情報をまとめ、考察するスタイルで書き続けていこうと思います。どうぞよろしくお願いします!!