XperiaにおけるAndroidアプリ考察

【コラム】Xperiaの未来予想図が感じられる数枚のリーク画像から読み取れること

昨年末に米国ソニー・ピクチャーズのサーバが不正アクセスによって大量の社内文書が流出した事件は覚えている方も多いかと思います。

その文書の中にXperiaのコンセプト画像も含まれていて、その画像がWikiLeaksによって30,287点もの社内文書が公開されたのはご存知でしょうか。

 

リークされた情報とは

数が多すぎて何がなんだか分かりませんw それこそCSV形式の取引先リスト(個人情報すな)もあれば、取引先とのメールのやり取りをtxt形式でサーバに保存されているもの等々とにかく膨大な資料です。

(実際のWikileaksのサイトです。email・Document等が検索できるようになっています)

 

この中から見つかったのが「デザインBond.pdf」という日本語のファイル名のついたPDFファイル。ここにXperiaの将来についてデザイン画像とともにリークされてしまいました。

画像の下にはこんな文字が

i1-4 design concept
XPERIA Z Fourth Generation
The Story of evolution Comfort – Efficient – Quality – Iconic Material – Technology – Ecosystem – Longevity

アイコニックデザインを踏襲したXperia Zの流れをくみ、快適で高い品質を保ち長く愛される製品としてこんなコンセプトで行こうと思う、という感じでしょうか?このi1-4コンセプトはこの画像以外にこんなのもリークされています。

XPERIA Z Fourth Generation=Zシリーズ第4世代ということですので、現行最新機種であるXperia Z3の後継機種のコンセプト画像でしょう。(あくまでコンセプトモデルですが)

これに尾ひれがついてXperia Z4だ!とかXperia Z3 neoだ!!とか、ネットではそういう議論になっているのかー、と理解しました。

 

 

そして更にその先にあるXPERIAコンセプト

これから4つのデザインコンセプトが出てきます。最初はこちら

「Y」

これまでのコーナー部の処理とは全く違うアプローチ。(構造面でも防水対応するにはかなり難しそうな形状ですね)

側面のデザインこれまでのZシリーズ側面は直線基調だったところ、Z3で少し丸みを帯びましたが、こちらは新シリーズでも継承されている感じ。電源ボタンがこれまでのものと異なってますが未知数なので特に触れませんw

この「Y」と側面パネルのラウンド形状を組み合わせるとこんなデザインになるようです。

全体のイメージとしては「板」であることには変わりませんが、コーナー部の処理が異なっているため、だいぶ印象が変わる気がするのは私だけでしょうか。。

 

「tube」

2つ目は「tube」と呼ばれるデザイン。

全体デザイン基調は「板」ですがやはりコーナー部の処理が先ほどの「Y」とも異なり、どちらかといえばオーソドックス(かな?)

 

「mono」

続いて3つ目は「mono」と呼ばれるデザイン。前2デザインのようにスクリーン部分がデザインされていないので「The まな板」に見えてしまいましたが、こちらはZ0と揶揄されたXperia Zの正常進化版といった感じでしょうか。

こちらではうっすらとスクリーンサイズのイメージが表れていますが狭額ベゼルは踏襲する意向が見てとれます。フラッグシップ機というよりこれからソニーモバイルが最注力するスーパーミドルレンジ向けといった印象を持ちました。(カラーリングによるものだと思いますが)

 

「glass」

斬新すぎる4つ目のデザインは「glass」

その名の通りガラスですよね。10年後のケータイはこんな感じになってるような気がしないでもないです。(暗闇で落としたら絶対見つけられ無さそう)

これが現実となる時、きっと基板なんかも数ミリくらいのサイズになっていて、手に持つため、目で見るためだけの筐体サイズで実際はリアルにウェアラブルできるのでしょうね。

 

とはいえ斬新すぎるが故の解説もされているので、中の人はホンキなのかもしれません。がんばれ!!

 

「plate + human」

最後の5つ目は「plate + human」。一番現実的な気もします。でもこのデザインはどこかで見た気が、、と思ったらXperia ZL2(通称 ランチパック)でしたw

板状ではありつつ、板は持ちにくいという声を受けてリアパネルに丸みを持たせて手に馴染みやすくする、これはXperia ZL2でも持った時に手にフィットしましたので、これはこれでアリではないでしょうか。

 

この他にもSmartBand Talk (SWR30)の後継モデルのようなデザインもありましたが本稿では割愛します。興味がある方は元ファイルをご確認下さい。

 

 

まとめ

何度も書きましたが、これらのデザイン画はwikileaksによって公開された内部文書と言われる中にあったPDFファイルです。誰が作成したか、ファイルの真偽も全く分かりません。

 

今回5つのデザインコンセプト、「Y」のちょっと斬新な感じ、「tube」のXperia acro HDを彷彿させるデザイン、「mono」のシンプルさ、Xperia Zの正常進化版をイメージさせるデザイン、「glass」の超斬新な早く出てこいデザイン、「plate + human」の持ちやすさを第一に考えたランチパックデザイン。これらデザインはどれも甲乙つけ難いですね。

 

思えば、これまでXperiaは年間10~12モデルを毎年発表し続けてきたわけです。

それら製品開発に際しては、それぞれこのようなデザインコンセプトを起こし、デザインイメージからカラーバリエーションを考え、機能はどこまで付けるか、その機能を実現するためにどういう工夫が必要か、このモデルをどの市場に向けどのくらいの販売量となるかを想定し、価格を決め、拡販に向けたプロモーションを企画し、、と気の遠くなるような工程を経て発表にこぎつけるわけです。

製品開発って本当に大変なんだなぁ、、、と改めて思いました。しかしこれらのスタディがあったらかこそ、誰が見ても「Xperiaだ!」と分かるデザインアイデンティティが生まれたわけです。VAIO Phoneのように既成部品の組み合わせではこうはいかないよなぁ、とも。(しつこい)

 

 

個人的には「Y」が現実になってくれたら良いなぁ、、、と思いつつ、本考察を終えたいと思います。ホントにXperiaの話題が絶えることがないXperia考察ブログだと書いてて思いました。(たまには自画自賛w)