XperiaにおけるAndroidアプリ考察

<結論>【Z2・Z3・Z3 Compact】MVNO環境でこれまで通りテザリング有効化を維持する方法

<再訂正>【Z2・Z3・Z3 Compact】<アップデートしちゃダメ!>MVNOテザリングしている方はアップデートしたらダメ!!!では自身で検証しないまま「まずは注意喚起を!」という思いでアップしてしまいました。

情報がいろいろ錯綜してしまったため、訳わからん!と思ってしまわれた方、本当にごめんなさい。アップした後、手持ちXperia Z2(SO-03F)を用いて検証して、どうすれば問題ないかが分かりましたので改めてまとめておきます。

結論は「アップデート前にAPN強制変更を無効化した方は、再度同じコマンドを実行すればOK、初期化等を伴うアップデートをしてしまった場合は例のコマンドでは対応不可」です。

たぶん@AndroPlus_org さんが言われているのが該当するのでしょう。

以下は検証の過程を備忘録として残しておきます。

 

 

前提確認

使用した端末はXperia Z2(SO-03F)、非root、D6503(海外版)Lollipop(23.1.A.0.690)状態がスタート地点。

なお、SIMはIIJmioのデータSIM、もちろんAPNも設定済み。

 

テスト手順

実施した手順は以下のとおりです。

手順①:5/15アップデート後の新ファーム化(17.1.1.B.3.240)

  1. FlashtoolでSO-03Fのファームウェアをダウンロード⇒ftf作成、APPLOG・CACHE・DATAをすべてWipe(消去)しSO-03F化
    .
  2. 起動するのを確認し、開発者オプションから「USBデバッグ」を有効化、コマンドプロンプトから settings put global tether_dun_required 0 を実行、念のためadb reboot
    .
  3. 設定>その他設定>テザリング>Wi-Fiテザリング>✔
    ⇒テザリングエラー

 

手順②:5/14以前のファーム(17.1.1.B.3.195)にダウングレード

  1. XperiFirmより17.1.1.B.3.195のファームをダウンロード、Flashtoolを用いてftfファイル生成
    .
  2. ftfファイルを作る際、Xperifirmのバージョン4.5.3にはFlashtoolに引き渡す端末名称やバージョン情報を含んだxmlが含まれた形でファイル群が生成される。
    しかし、受け取り側のFlashtoolのバージョン0.9.18.4には、そのxmlを受け取る口が無いためにこのxmlを含むftfファイルは焼こうとするとflashエラーとなるため、Flashtoolでcreate(ftfファイルを生成)する際に「fwinfo.xml」のみを外してftfファイルを作成。
    ■参考:
    .
  3. 生成されたftfファイルをFlashtoolで焼き、起動確認

 

手順③:APN強制切り替え停止コマンド実行

  1. 開発者オプションをON
    .
  2. PCに接続、端末上に接続確認画面が出るのでOK、adbコマンド入力
    .
  3. 起動確認後、開発者オプションから「USBデバッグ」を有効化、コマンドプロンプトから settings put global tether_dun_required 0 を実行、念のためadb reboot
    .
  4. 設定>その他設定>テザリング>Wi-Fiテザリング>✔
    ⇒テザリングOK (これまで通り)

 

手順④:最新ファーム(17.1.1.B.3.240)へアップデート

  1. PC Companionでアップデートを試みるも何度やってもうまくいかないため、FlashtoolでWIPE3項目の✔を外し、データを残したままアップデート
    (実際にはGoogleアカウント設定すらしていない状態)
    .
  2. 起動するのを確認し、設定>その他設定>テザリング>Wi-Fiテザリング>✔
    ⇒テザリングエラー
    .
    .
  3. 開発者オプションから「USBデバッグ」を有効化、コマンドプロンプトから settings put global tether_dun_required 0 を実行、念のためadb reboot
    .
  4. 設定>その他設定>テザリング>Wi-Fiテザリング>✔
    ⇒テザリングOK (これまで通り)

 

 

まとめ

冒頭に記載した通り、結論は「アップデート前にAPN強制変更を無効化した方は、再度同じコマンドを実行すればOK、初期化等を伴うアップデートをしてしまった場合は例のコマンドでは対応不可」です。

既にMVNOテザリング対策をしている場合は、そのままアップデート後に再度コマンドを実行することで強制APN変更はされない、MVNOのデータ/音声SIMでもテザリングができるはずです。

 

もしアップデートに失敗して初期化してしまった場合

今回はXperia Z2での検証ですが、Xperia Z3(SO-01G)、Xperia Z3 Compact(SO-02G)も、手順②から同じやり方で対処できると思います。

 

今回の検証は @AndroPlus_org  さんのブログエントリーが無かったら途中で投げ出してしまっていたかもしれません。本当にありがとうございます!でも自分で作業してみると手順や結果が分かって。時間はかかりましたがスッキリしました!