7/27のソフトバンクXperia Z3のアップデートに続き、7/28にドコモXperia Z2・Z3 / Z3 CompactにもAndroid OSアップデートが始まりましたね。
Android5.0へのアップデート、UI(見た目)や操作性が大きく変わるのでそのままのほうが使いやすいと思うかもしれません。
今回気がついたのですが、OSアップデートには一定の条件があることが判明しました。これからの時代にそぐわない気もするため、アップデートのやり方をドコモはもう少し柔軟に考えてほしいなぁと思って考察しておくことにします。
目次
アップデートにはドコモ契約のSIMが必要
手持ちのXperia Z2(SO-02F)には楽天モバイル(MVNO:格安SIM)を挿して利用していますが、LTE通信状態でもWi-Fi状態でも端末単体のOSアップデートが出来ませんでした。
ドコモ契約SIMを利用したXperia Z3 Compact(SO-02G)は一発で端末単体のアップデート画面が表示されます。
これはなぜ??
ドコモサイトにこのような記載があります。
Xi/FOMAでのパケット通信をご利用の場合、ダウンロードに通信料金は発生しません。
要はパケット料は「無料」でアップデートできるようになっているのですね。以前はこのような対応ではなかったのですが、パケット定額制とはいえ、契約上限量があってそれを一発で超過してしまうくらいの勢いでデータ通信が発生しクレームになるのを防ぐためなのでしょうね。。
でも時代に見合ってないのでは?
今や「MVNO」の存在は避けて通れないわけで、ドコモ契約を断って月額料金の安いMVNOに移行し、これまで使っていた/ヤフオクやAmazonで入手したいわゆる「白ロム」を活用している方も多くなっています。白ロム価格が高騰してるのがいい例ですよね。
そんな世の中の動きがある中「そのスマートフォンはドコモが確かに売ったかもしれないけど、ウチの回線使ってない人にはアップデートなんてさせないよ~ん」とでも言わんばかりの手法は、今後も受け入れられるのでしょうか。
せめてWi-Fi環境ならSIM無しでもアップデートさせるような対応ができないものでしょうか。(技術的な点は全く考慮していません)
MVNOユーザはアップデートできない?
もちろんそんなことはなく、Xperiaならソニーモバイルが「PC Companion」というPCによるアップデートツールを準備していますので、ドコモ回線契約がなくてもアップデートは可能ですが、相対的に見たらユーザサービスレベルは「悪化」しているのではないでしょうか。
PC コンパニオン(PC Companion) | サポート | ソニーモバイルコミュニケーションズ
そもそもドコモXperiaはグローバルモデルやauとはアップデートメニューが異なる
これが海外モデルのアップデートから遅れること数ヶ月となってしまう「元凶」の一つでもあると思います。
赤枠で囲った部分がドコモカスタマイズです。
- ソフトウェア更新はキャリアとして必要なソフトウェアのアップデートの通知
- Androidバージョンアップはその名の通りAndroid OSアップデートの通知
- アプリケーション更新とはソニー製アプリ(アルバムやミュージックなど)の更新の通知
ドコモ独自メニューとして細分化する理由もわからないでもないです。数多くの製品を扱っていて、端末ごとにセキュリティやバグ対応を「管理」する上で、項目を別けたほうが管理しやすいのでしょう。
しかしこれはドコモの都合であり、ユーザが3つのアップデートを常に確認することなんてあり得ない話です。ですので本来のXperiaにはそんな細かい項目はなく、キャリア都合、OSアップデート、ソニー製アプリ更新はすべて「ソフトウェア更新」としてアップデートを配信しています。
ドコモさん、LTE回線でアップデートするのを無料にするのは良サービスだと思います。クレーム対応にかかる人件費を考えればパケット代を無料にしたほうが良いのも分かります。
しかし、せめてWi-FiだったらMVNO/SIM無し問わずアップデートできるように考慮して頂けないでしょうかねぇ。。。