XperiaにおけるAndroidアプリ考察

【コラム】XperiaユーザーがiPhoneに替えたら何がどう変わるか?

日々Xperiaをどう快適に使っていけるだろうか?日々の活動にどんな便利な機能やアプリがあるか?と情報を探しています。

以前はどちらかというとハード・本体ソフト仕様やデザインが興味の中心だったのが、だんだん日々の生活でどう活用していくといいか、という視点に変わってきました。AndroidOSがバージョンアップする度にかゆいところに手が届くような機能向上やハードウェアスペックの向上で、何一つ不自由なく「使えるスマートフォン」になったと思います。

その昔は何かにつけて「iPhone」と比較され「アプリが少ない」、「動作がヌルヌルじゃない」と揶揄されてきましたが、それはもう過去の話。世界シェアで見るとAndroidのほうが断然シェアを取っているのが分かります。

Appleのお膝元北米でもダブルスコア以上の差をつけてAndroidが多く、また日本の街中で見かけるiPhoneの多さですがシェアで見ると日本でもAndroidの半分くらいなのですね。ホント?

Smartphone OS sales market share — Kantar Worldpanel ComTech

 

その中でXperiaがどのくらいのシェアを占めているかというと、下記資料は2014年11月の「Sony IR Day 2014 モバイル・コミュニケーション分野」のものです。

この資料はXperia Z3発売前後のもので、以降、更に伸びているはずですが、Xperia Z4/Z3+でどう変わったのか、これからXperia Z5が順次発売されていくときにこのシェアがどのように変化するのか、とても興味があります。

 

そんな中、いつもXperiaマンセー!iPhoneなんてクソ!と散々書いてきたわたくし、昨今のXperiaの残念さから遂にiPhoneに手を出しました。これまで手元には家族が使っているiPhone 5/5sはありましたが、画面サイズ小さすぎてじっくり触る気にもなれず、うわべだけで決めつけてきてしまったのを反省しつつ、改めて最新のiPhone 6sを真面目に使ってみてどうだったか、をまとめてみたいと思います。

 

 

さんざん悩んでSIMフリーを買った

ご承知の通り、iPhoneは3大キャリアでも白ロムでもヤフオクでもアップルストアでも買えます。どこでも調達できるのはXperiaも同じですが、唯一異なるのが「SIMフリー」モデルがアップルストア店頭で購入できること。海外では当たり前な購入方法ですが、日本ではXperiaのSIMフリーモデルは1製品のみ、しかも2世代前のモデルの焼き直しなので商品としての魅力は正直無いに等しいです。

個人的にもあらゆるSIMカードを使い回せる、au VoLTEにも3G(CDMA2000)でもドコモでVoLTE通話もドコモ系MVNOで通話データ通信もできる、まさに通信環境が変幻自在なiPhoneのSIMフリーモデルがいい!と思って、アップルストアで購入。

検証機なので16GBでも良かったのですが、売ることを考えると64GBのほうがいいと思ってちょっと奮発w カラーは一番オーソドックス、かつXperiaいっぱいあるため家族にも気づかれにくいシルバーをチョイス。

普段家に転がってるXperiaたちにまみれると気づかれない(はず)w

そんなわけでiPhone 6sを手に入れ、1週間ほど使ってみた感想をまとめてみます。(脱獄(root化)せず、どれだけ使えるのか、操作感がどのくらい違うか?を考察します。)

 

 

Googleサービスはそのまま使えるの?

連絡先、カレンダー、メール、ドライブ、ハングアウト…etc

基本的にすべて使えると思って良いと思います。もちろんそれぞれアプリはありますし、Googleアカウントを追加すればOKです。ちなみに今回はデータ移行ツール(Move to iOS)は使いませんでした。

ハングアウト、ドライブ、Google+、Gmailは個別アプリをインストールしました。Gmailは標準メールアプリにアカウントを追加できますが、プッシュ通知(リアルタイム)してくれずフェッチ(定期巡回)、しかも振動で通知してくれないためやめました。(Gmailがメインになっているので)

また私の使うGoogleサービスのうち唯一、Google日本語入力(POBoxの入っていない海外版を使う時に使用する)だけはiOS版が公開されていませんので標準IMEをひとまず使うことにしました。

 

 

ストラップホールがない!

ケースに入れたくなかったので、本体にどうやってストラップを装着するか、です。これは簡単に解決。Pluggy Lockというイヤフォンジャックに挿し、ひねると固定される機器を使い、Xperiaと同じようにリングストラップを使えるようになりました。

こんな感じでぶら下げることもできてしまいます。もちろん過負荷と過信は禁物ですが。

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イヤフォンは使えなくなりますが、メインはXperiaなのでそちらで聞くかBluetoothレシーバ経由で聴くので個人的にはOK。

 

 

アイコンを好きなところに置けないじゃん

こんな感じにできましたー。

手順がちょっと面倒ですが、iPhone使いの間ではメジャーなやり方らしいです。

iEmptyというサイトに今使ってる壁紙をアップして、場所ごとに壁紙の形をした透明アイコンを配置することで壁紙を活かすというもの。壁紙を変える度にこの作業をする必要がありますが、好きなところにアイコンを配置できるワザが一応あるので備忘録として残しておきます。

 

 

ロック解除は

Xperiaは画面ダブルタップしてロック画面を出すこと、ロック画面も設定>セキュリティ>画面のロックからBluetooth端末との接続状態でロック解除をスルーできます。

Android5.0ではSmartLock機能を用いるとBluetooth端末に加え、位置情報や音声、顔に対してロック解除をスルーできます。

対してiPhoneはホームボタンを押し、そのままボタンの上に指を乗せておくとTouchID(指紋認証)でロック解除できます。これは何気に便利です。

Xperia Z5にも指紋認証機能が付きましたが、電源ボタンを押さないといけない。画面ダブルタップではSmartLockを指定していないとロック解除をスルーできないのですよね。

どちらもセキュリティを考えると設定しておきたいものです。

 

 

ウィジェットが置けない!

これはもう仕方ない。諦めるしか!

でも今Xperiaのホームスクリーンに置いているウィジェットをじっくり眺めるようなことってあまりしてなかったりして、アイコンとフォルダしか並べられないのが分かっていれば、そんなに気にならなかったり。(デザイン的にキレイに見えるから、というだけ^^;)

カレンダーとか今の天気を知りたい時はXperiaでいうステータスバーを下ろすと天気やカレンダー(イベントがあれば)を見ることはできますのでそれで代替する感じです。

 

 

戻るキー、無いんでしょう?

過去がどうだったかよく知らないのですが、iOS9.0.2では開いたアプリからブラウザなど別のページに飛んだとしても、左上に元のページへ戻るような案内が表示されるようになりました。これで一旦ホームボタンでホームに戻りもう一度アプリを起動する/ホームボタンダブルタップして履歴から元のアプリへ戻る、といった面倒臭い動作をせず済むようになりました。

いちいち左上まで指伸ばすの大変!というとき、ホームキーを軽く2回タップすると画面が半分くらい降りてきます。1つのボタンにいろんな機能が割り当てられていて、へ~と思いました。

 

 

インテントがね・・・

インテントとは「共有」機能です。iPhoneにももちろん機能としてはありますが、Android(Xperia)に比べると渡せる(共有できる)種類がだろうと思ってました。でもインストールアプリを合わせると、たいてい共有できるようになってました。しかし公式アプリがあるSNS(Twitter、Facebook)で、3rd Party製品を使っている場合は公式SNSへの共有しかできないようです。

結果は同じかもしれませんが地味に不便です。。。

 

 

文字入力がやっぱり残念

デフォルトインストールされているIMEで比較します。XperiaはPOBox、iPhoneは標準IME。

iOSのIMEはあいかわらず最悪ですな。文字入力モードの切替、英数文字の予測変換、変換履歴の表記一切なし、すべて手打ちが必要。文字を打つ気が失せます。ATOK欲しいですが1,600円もするのでちょっと躊躇してしまいます。有料アプリNo.1らしいので安売りする気配すらない。

旧OSからのユーザはキーボード表記が大文字から小文字に変更されて使いづらいらしいですが、Shiftキー(↑)押した時に大文字になったほうが分かりやすいと思いますけどね。どんだけアップルに飼い慣らされてるんだよwと思ってしまいました。

 

 

カメラ機能

iPhone 6sには撮影前後の数秒間の動画が残せるLiveなる機能がありますが、そういうのはXperiaでいえばARエフェクトやフェイスインピクチャなど、独自の機能があるので比較の対象にはしません。

自分で所有するまで全く知らなかったのですが、iPhoneってカメラ解像度を変えられないのですね。カメラ画素数が上がりました!といってもそれを一切コントロールできないのはちょっと残念だと思いましたが、よく考えたらわたしはほとんどプレミアムおまかせオートで撮影してるので気にするほどのことではないかも。(3rd Partyアプリを使えば解像度の変更は可能です)

またモードの切り替えが横フリックでできるUIは使いやすいと思いました。

Xperiaにはカメラのシャッターボタンが付いていますがiPhoneにはありません。カメラとして構えた時にシャッターボタンが右手人差し指にちゃんと当たり、右手親指の腹の部分でかっちり固定できるXperiaはカメラとしても優秀だなと改めて思いました。

対するiPhoneは親指でシャッターを切る必要があって、左手だけでブレないよう固定することになり、またシャッターボタンの位置も中央で押しづらく感じました。右手だけで支えて撮ろうとすると、持ち手がとても不安定で落としそうにもなり、ストラップは必携だとも感じました。

撮れ高についてはiPhoneだけで撮影した写真集が出るくらい素晴らしい絵が撮れるはずなので割愛しますが、暗所撮影は確実にXperiaのほうがキレイに撮れるかな、と思いました。(明るく撮れすぎる気もしますが)

 

 

ユーティリティ関係

戻るキーの項でホームボタンにいろいろ機能が割り当てられてると書きました。しかし、3rd Partyアプリにはこのホームボタンの有効活用できるアプリはなく(カスタムとして機能を開放されてない?)、その他ユーティリティは残念ながらAndroidのように豊富ではありません。

ファイラーもないです。(見つけられませんでした)

iCloudやDropboxなどを積極的に利用していくほうがAndroidユーザには合ってるかもしれません。しかしDropboxからファイルをダウンロードすることはできず、「オフライン」での利用まで。試しにテキストファイルをオフライン利用、編集可否を確認してみましたができませんでした。ちょっと残念です。

 

当然ですがホームアプリなんて考え方も無いですからNova Launcherのようなものも一切ありませんし、わたくしが大好きなSwipePadのようなアプリも無い、あ、ありましたw

Launch Center Proというアプリ。動作を指定する感じでURLスキームとかこれまで知らなかった単語が出てきてちょっと面食らってます。(アプリ名らしい。featherというTwitterクライアントだと「com.covelline.feather:」だったり。なかなか難しい。

でも全くユーティリティがないわけではないことで、iOSの世界が少し開けた気がしました。(というかiOSのほうが高度かもという印象)

あ、iPhone 6sで採用された3D Touchもユーティリティの一つと考えてもいいかもしれません。ただまだそこまで使いこなせてないので実はまだ使ってません^^;

 

 

電池持ちと発熱とプチフリ

今のところ電池持ちに関する不満はありません。バッテリーの減り具合を確認するアプリを入れたばかりなので計測はできていませんが、少なくとも電池持ちは悪く無いです。Xperiaよりもいいかも、という感じです。

発熱も感じません。プチフリも今のところは遭遇していません。とても良い子です。

 

 

防水問題

Xperia Z4までは展示会でも風呂モバ推奨するような展示をしていましたが、Xperia Z5からは一切そのようなプロモーションをしなくなるようです。

iPhone 6sは非防水ですが、内部にはところどころ水濡れ防止パッキンが入っていたり、ちょっとした水濡れには対応できそうな感じです。こんな動画が公開されています。

風呂にジャボン、汚れたから水洗い、なんてことはできません。でも全く濡らしちゃダメ!ということでもなさそうなので、そんなに神経質にならなくても良いのかな、と。

 

 

結論:iPhone「でも」問題ない!?

まだ1週間しか使ってないこともあって、よく分かってない部分も多いです。

標準IMEはの背景色が白い時と黒い時がある(パスワード入力するときは黒い?のか??)とか、QWERTYからカナに変更する時に予測変換がONのときとOFFの時がある。なんで??

ヌルヌルとスクロールするアプリ(例えばFacebookやSmartNews)もあるかと思えば、Facebook内蔵ブラウザでwebページ見るとなかなかスクロールしてくれない、Safariもヌルヌルとは程遠く、指を一生懸命滑らせないと、今回のような長いページをスクロールするの大変だったり、とかとか。

 

また、もう一つ大切なことに気づきました。

iPhoneは「らくらくスマホ」的な使い方もできるし、高度な使い方もできる、と。

アプリによっては細かく設定でき、その設定をするにはそれなりの知識が必要で、相当高度なこともかなりできるんじゃないか?と思ったり、とにかく発見の毎日でした。けっこう面白いかも!!というのが率直な感想です。これまでちょっとしか触ってこなかった故、見えなかったiPhoneの良い所も見えました。正直、使う前と使ったあとの印象はガラリと変わりました。

 

それに、XperiaでできていたことはiPhoneではほぼすべて「できます」。(といっても高度なことは何もしてませんので当たり前といえば当たり前ですが)

アプリのUIも大きく変わりません。ボタン位置の違いは「慣れ」るでしょう。野良アプリは使えなくなりますが、昔ほど多用していません。

 

タイトルの「XperiaユーザーがiPhoneに替えたら何がどう変わるか?」ですが、答えは「ある点を除けば何も変わらない」です。

 

iPhone。どうしても、、、メインにはなれないのです。それは、、、

 

おサイフケータイ(FeliCa)非対応

であること。

Edy、モバイルSuicaナシの生活はもうできません。職場に行くための定期券(9万円/6ヶ月)、客先への移動で使う電車・バス・タクシー、、、ほぼモバイルSuicaです。昼ごはん、コーヒー、タバコ、おやつ、すべてEdyです。

こんなFeliCaヘビーユーザにはiPhoneをメインにすることができません。逆にいつかFeliCaに対応してしまったら、、、

iPhoneがFeliCa対応するのが早いか、魅力的なXperiaが発売されて、iPhoneには見向きもしないような状況になるか、どっちが早いのか。

これからもXperiaには大注目です!(注目する観点が変わりつつありますが・・・)