これまでドコモのAPN(アクセスポイント)は「spmode.ne.jp」。しかし海外版やSIMフリーモデルではドコモのAPNは使えず、mopera Uという別料金が必要なインターネット接続サービスを契約しデータ通信する必要がありました。
これはIMEIという個体認識番号で、ドコモが販売したスマートフォン以外は基本的に使えないような制限がついていたためだったのですが、本日から突如このIMEI制限が撤廃され、海外モデルっやSIMフリースマートフォンでspモードサービスが使えるようになったようです。
手持ち海外版Xperiaで試してみた
1本だけ持っているドコモ契約のSIMカード(nano SIM)を手持ちのXperia C5 Ultra、Xperia Z3 Compact(D5833)で試してみましたところ、いずれもLTEと表示されました。
さすがにBAND1と3しか掴めないため、もともとわたしの自宅では電波は弱いのですが・・・(基本Wi-Fiなので気にしてません)
ASUS Zenfoneでも試してみましたが、もちろん問題なく接続できました。
APN設定は・・・
設定>その他の設定>モバイルネットワーク>アクセスポイント名>(右上の)+から
名前:任意の名前 ここではspmodeとしています
APN:spmode.ne.jp
のみを入力、右上の■から保存
mopera Uにかかる費用
たぶんですが、mopera Uのみ契約している方はいなく、spmodeと合わせて契約している方が大多数だと思います。
その場合、「ISPセット割」を利用すると、通常spモード(300円)+ mopera Uスタンダードプラン(500円)=800円のところ、双方150円ずつ割り引かれ、300+500-150-150=500円(税抜)を毎月支払っているはず。
それがmopera Uを解約するとspモード分のみ300円となり、毎月200円が節約できるということになります。
テザリングはできるの?
テザリングは2つを試しました。
- SO-02G(Xperia Z3 Compact)+ IIJmio
- D5788(Xperia J1 Compact)+ドコモ(spmode)
SO-02G(Xperia Z3 Compact)+ IIJmio
これまでドコモのスマートフォンをMVNO SIMでテザリングしようとすると、ドコモ側で勝手にAPNを切り替える仕様のため、MVNOのSIMではテザリングができず、とあるコマンドを実行することで強制APN変更を止める必要がありました。
今回spmode.ne.jpがSIMフリーでも使えるようになったことで、この制限がどうなったのか、検証してみましたが、結果はNG。
当たり前ですよね。ドコモ端末にMVNOのSIMを挿してもテザリングすると「強制的に」テザリング専用APNに切り替えさせられる=ハードウェアに仕組まれた設定ですから。。ダメなの分かってて一応テストしてみた次第です、はい。
D5788(Xperia J1 Compact)+ドコモ(spmode)
国内唯一のSIMフリーXperia。このXperiaにドコモSIMを挿し、spmodeのAPNを設定し、テザリングON。
無事成功しました!
左はJ1 Compactの設定画面、右はSOL26(au Xperia Z3)で接続してみた状態です。問題なく繋がりました(^O^)
・・・調子に乗ってモバイルSuica使えるかと検証してみましたが、案の定NGでした。。ハード的には『未だに』対応してないのですね。一体いつになったら・・・(&Lollipop対応も、、、)
まとめ
縛りを厳しくするばかりのドコモと思っていましたが、こういう制限解除は歓迎です。
高品質なSIMフリー機が量販店に数多く並ぶようになり、ドコモのお客さんも、こういう量販店で端末だけ購入し、SIMはそのままドコモのSIMを使うとき、新たに費用を追加せずAPNだけ設定すれば良いのです。
この制限解除はNEXUS 5x発売に絡むのかと思いましたが、昨日から始まった携帯電話料金の引き下げ策の有識者会議に向け、ドコモとして本業である「土管屋に徹する」姿勢をほんの少しだけ見せてるのかな、なんて穿った見方をしてしまいました。