XperiaにおけるAndroidアプリ考察

【Z5 Compact】技適表示可能なグローバルモデルE5823レビュー

Expansys JapanさんからXperia Z5 Compactのグローバルモデル(型番:E5823)をお借りすることができました。

Xperia Z5 CompactはドコモからもSO-02Hとして発売されているXperiaスマートフォンです。グローバルモデルにはおサイフケータイ機能・フルセグはありませんが、それ以外の機能や仕様は同一となります。(対応周波数帯は異なります)

今回は前モデルXperia Z3 Compactとも比較しながら考察していきたいと思います。

 

 

グローバルモデルを選ぶメリット

かつてのXperiaグローバルモデルは国内モデルと全く同一筐体であってもROM容量が32GB→16GBと半減してしまうモデルもありました。そして対応周波数帯も国内だとBAND1(2.1GHz)のみだったりと、本当に好きじゃなければ使えないシロモノだったのです。

今やグローバルモデルも国内モデルと仕様の差は無くなりつつあり、十分に選択肢の一つとして考えても良くなってきたんじゃないか?というのが自論です。

Xperia Z5 Compactもドコモモデルと同様、RAM 2GB、ROM32GBと全く同一です。

 

SIMフリー機への抵抗感は薄れてきた

近頃は量販店でも大量のSIMフリーモデルが店頭で販売されていて、でも一般的にはまだ著名ではないメーカー・ブランド名のモデルが多いためか、なかなか食指が伸びない方も多いのではないでしょうか。

Xperiaは1モデル以外、店頭販売こそされていませんがXperiaグローバルモデルを選ぶ敷居の高さはかなり低減されてきたと思います。SIMフリー機はキャリアアプリが入っていないこと、OSバージョンアップがメーカー主導で早い段階で行われることも大きなメリットだと思います。

 

対応周波数も増加してきた

Xperiaグローバルモデルを日本国内で使用するとき、主にドコモ・ドコモ系MVNOのSIMカードを使用する場合が大多数だと思います。ドコモの対応周波数とXperia Z5 Compact(E5823)の対応周波数を比較してみました。

【3G網】

  ドコモ
Xperia Z5 Compact
グローバル
Xperia Z5 Compact
(E5823)
800MHz  
850MHz  
900MHz  
1700MHz  
1900MHz  
2100MHz

【LTE網】

  ドコモ
Xperia Z5 Compact
グローバル
Xperia Z5 Compact
(E5823)
BAND1
(2.1GHz)
BAND2
(1.9GHz)
 
(カナダ・中南米)
BAND3
(1.8GHz)

(東名阪バンド)
BAND4
(1.7GHz)
 
(米国)
BAND5
(850MHz)
 
(韓国・豪州)
BAND7
(2.6GHz)
 
(北欧・豪州・香港・カナダ・中南米)
BAND8
(900MHz)
 
(ソフトバンク・韓国・欧州・中南米・台湾)
BAND12
(700MHz)
 
(米国)
BAND17
(700MHz)
 
(米国)
BAND20
(800MHz)
 
(欧州)
BAND28
(700MHz)

予定
BAND38
(2.5GHz)
 
(欧州・ロシア・中国)
BAND40
(2.3GHz)
 
(香港・中国・インド・南アフリカ)

このようにLTE網も、いわゆるドコモのプラチナバンド(BAND19:800MHz)はつかめませんが、東名阪バンドを加えると3つの周波数帯で利用できるようになりますので、以前より比較的広い範囲でLTE通信が可能となります。(通信速度も製品としては最大300Mbpsまで対応可能、ドコモの最高速度は225Mbpsなので端末としてはカバーしています)

 

 

Xperia Z3 Compactと較べてどうなの?

Xperia Z5シリーズから筐体デザインは大きく変わりました。数値上のサイズは厚み以外は縦127mm、横65mmと同一です。しかしこれまで以上に四隅が角張ったこともあり、厚み8.6mmに対し8.9mmと0.3mm厚くなりましたが数値以上に厚みを感じます。(しかも重さも20g増えました)

数値以上の差、分かりますでしょうか^^;

またXperia Z5/Z5 Compact共に音量ボタン位置が大きく変わりました。ずっとXperiaを使ってきた身としては全然慣れません。(特に片手でスクリーンショットが撮れなくなりました。ブロガーにはしんどいボタン配置です)

 

動作に関してはSoCが違う割にはサクサク度に差を感じることができず、また発熱もかなり抑えられているようで、全く気になりません。(きちんと計測したわけではありませんが、この2日程度使って見た限りでは発熱してるー!ということはなかったです)

 

 

Xperia Z5よりも好印象かもです

なにより一番初めに思ったのは電源ボタンの押しやすさです。個体差があるのかもしれませんが、手持ちXperia Z5(SOV32)は側面にある電源ボタンが固く、しかも電源ボタンが筐体の側面との段差(?)が少ないためか、非常にわかりにくいのですが、Xperia Z5 Compactの電源ボタンは軽く押せるところ、またZ5より電源ボタン周りの枠があるためか非常に押しやすいです。(手探りでも「ああ、これが電源ボタンね」と明確に分かる。Z5はこれがとにかくわかりにくい。)

そういえばXperia Z5までの歴代(Z1以降の)Xperiaの筐体デザインと、Xperia Z5 Compactのデザインの方向性が全く異なりますので、きっと担当された方が違うんじゃないか?とも思いました。

今後のデザインがXperia Z5 Compactになるならば、ちょっと見てみたい気もしました。Z5 Compactは(特にお借りしたイエローは)メタルの質感を感じられず、ぱっと見はチープに見えてしまいました。

でもじっくり見ていくと、筐体の側面は(樹脂製かもしれませんが)ちゃんとメタルっぽくもあり、リアパネルも光沢はないけれどもフロストガラス(曇りガラス)であることも分かり、手が込んでるなぁと。こういう質感はやっぱりXperiaだな、と思える良い点だと思います。

 

 

指紋認証はやっぱり・・・

Xperia Z5で考察しましたが、Xperia Z5 Compactも(当たり前ですが)同じです。少しでも指が濡れていると認識してくれませんし、iPhoneのそれには到底及びません。iPhoneに対してXperiaの強みは「防水機能」ですから、指紋認証機構は次回作に期待したいですね。

(Z4以降、水滴が付いた状態でも正確にタップを認識できるようになった(Z3は誤タップが頻発した)ので、指紋認証も必ずや技術者の方が改善版を出してくる(はず)です)

 

 

グローバルモデルが欲しくなった!!

やっぱりこのサイズ感は良いです。左手で持った時に自然と電源ボタンに指が届き、その状態でほぼ右上隅にも指が届く。手のひらで全てが完結する、絶妙のサイズ。Xperia Z5 Compactグローバルモデル。キャリアモデルではないため分割払いができませんが、今なら15%OFFの63,285円です。
http://www.expansys.jp/sony-xperia-z5-compact-unlocked-lte-32gb-yellow-282349/

 

詳細仕様を確認したい方はこちらから。

http://dl-developer.sonymobile.com/documentation/whitepapers/Xperia_Z5_Compact_E5803_E5823_WP_2.pdf