【コラム】やっぱりXperiaがいいよなと思う、たった1つの理由
9年前
前回書いた【コラム】いま最強のSIMフリースマートフォンは何かを考えてみた結果 はなんだよiPhoneに行っちゃうのかよ!もっと他にもいいAndroid機あるだろが!などさまざまなご意見をいただきました。
Xperiaばかり使ってきて、確かにMVNO記事も多く書きながらも他メーカーの製品はほとんど使っていません。iPhoneも店頭で触るだけで、ちゃんと使わずしてdisってるだけじゃいけないと思って、実際に手に入れて使ってみたら思いのほか「使えるじゃん」というのが正直な感想です。
一番変わったこと。わたしがXperia大好きと知っている職場の同僚や友達から買い替え相談を受けるときに、これまでの第一選択はもちろん「Xperia」でしたが、最近は「iPhone」と回答することにしています。なぜなら、それは「一番無難」だから。
残念ながら思ったより電池持ちが良くないこと、多少もっさりすること、周辺機器の多さはXperiaの比ではないこと(当たり前ですが)。さらに今のXperiaは個人的には「過渡期」と思っていてXperia Z4のように黒歴史(=無かったこと)にされてしまうモデルも存在することも諸手を挙げてオススメできない理由だったのですが、あることがきっかけで第一選択はやっぱり「Xperia」にしようと思ったのです。
スマートフォンに求めること
皆さんがスマートフォンを選ぶ基準って何でしょう。価格、デザイン、スペック、画面サイズ、電池の持ち時間、、下のグラフを見て分かる通り性能面で求められるものの上位にカメラ性能があります。実際にどの売場、どのカタログを見てもバッテリーの持ちの次に「カメラ性能」に重きを置いている製品が多いと思います。
(出典:スマートフォンの満足度と不満度に関する調査 |MMD研究所 2015.10調査結果)
今はコンデジといういわゆるデジカメが売れなくなってきたのはスマートフォンのカメラ性能の向上がその大きな理由と言われています。確かにいつも持ち歩くスマートフォンで比較的キレイな写真が取れ、その写真をリアルタイムにSNSにアップして自身のリア充っぷりを披露する程度ならスマートフォンのカメラで十分です。いや、十分すぎるほどの画質ですものね。
Xperiaのカメラ機能も他社に先駆けてアピールしてきましたし、ソニーの持つ映像技術がXperiaには惜しげも無く盛り込まれた結果、カメラ性能は今でも最高スペックです。そしてソニーのカメラモジュール(CMOSセンサー)はiPhoneやGalaxyを始め、他メーカーのスマートフォンにも(一世代も二世代も前のモジュールですが)採用されているのです。
Xperiaがソニーの収益の足を引っ張っていた裏側で、Xperiaも採用するソニーのCMOSセンサーがソニーの収益の下支えをしているのはとても皮肉なことですが。
上記の通り、カメラ性能はXperiaは絶対にいかなるスマートフォンにも負けることはないでしょう。ですので、カメラ性能で選ぶなら「Xperia」一択ですが、今回はそれが「Xperiaじゃなきゃダメな理由」ではないのです。
Xperiaじゃなきゃダメな理由(ワケ)に気づいた!
Xperiaじゃなきゃダメだ!!と気づいてしまった出来事がありました。
普段、メインはXperia Z5、サブとしてiPhone 6sを常に持ち歩いています。先日、朝から外出が続き途中で充電するのを忘れて夕方に15%を割る事態に陥りまして。移動中に気分転換を兼ねてお気に入りの音楽(普通のmp3音源)を聴こうとiPhone 6sに初めてノイズキャンセリングヘッドフォンを挿して音楽を聴きました。
シャカシャカとした音が聴こえてきました。イヤフォンが壊れたんじゃないか?と一瞬疑いましたが、「あ、、、、iPhoneにはデジタルノイズキャンセリング機能ないんだ!」とこの時初めて気づきました。。。(正確には電話のノイズキャンセリング機能はありますが音楽には対応せず(ですよね?))
普段聞き慣れている曲が全く別の曲に聞こえてしまうくらい違うのです。唖然としました。Xperia、実は音響も特別だったのですよね。
Xperiaの高音質技術
私の聴く音楽は通常のmp3音源とGoogle Play ミュージック、Amazon Prime Music、dヒッツなどのオンラインサービスを多用していること、電車移動中の視聴が大半のためハイレゾ対応のヘッドフォンは敢えて使わず、ノイズキャンセリング対応のわずか4,000円ちょっとのイヤフォンを利用しています。
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このイヤフォンをXperiaに挿すだけで自動的にノイズキャンセリング機能がONになりますので、設定は不要です。さらにXperiaにはこのデジタルノイズキャンセリング機能に加え、DSEE HXというCD音源やmp3音源をハイレゾ相当にアップスケーリングする機能も備わっていて、知らず知らずのうちにいい音で聴けていたことをiPhoneで同じ曲を聴いたことで改めて再認識できました。
DSEE HX | Soundテクノロジー | ソニーテクノロジー | ソニー
ハイレゾ対応はAQUOSやARROWS、Galaxy、LGシリーズでも謳われていますが、本腰を入れて対応しているのではなくオマケ程度のようで(そもそも自社製品に音響分野がないため、内製ではない気も)音響を語れるのはやはりXperia一択なのかなと思います。
Xperiaのいいトコのアピールが下手になってる?
他社がカメラ機能をアピールするのに対抗しているのかしていないのか、Xperia一番の訴求ポイントはやっぱり「カメラ機能」。でもこれってどこに向けてのアピールなのですかね?4K。確かに素晴らしい映像らしいですよね。。。個人的には対応機器持ってませんので、まだ見たことも撮ったこともないですけども。
でも既にXperiaは日本におけるAndroidスマートフォンの代表格ですよ?みんなカメラがいい!と言ってXperiaを選んでいるのですよね、一般的には(*1) 。イベントでもGfK JapanのAndroidスマートフォンシェアNo.1に輝きました!とアピールしてましたよね?
*1 PC使ってOSバージョンやファームウェアバージョンを自在に変更できる、グローバル展開メーカーなので最新のOSバージョンやへの追従性が他メーカーより高い、というギークな理由は省きましたw
iPhoneの壁は高い
日本におけるAndroidでは天下を取りましたが、日本のiPhone率は他国に比べ圧倒的に高いのは、(1) 0円で持ち帰れること (2)Androidスマートフォンに比べて毎月の割引が大きい=支払総額が安いということに尽きると思います。ケースがたくさんある、という理由もありますが。
これはキャリアがアップル社と販売量をコミットしているから大量に売らざるを得ない事情もあるらしいですが、この施策も総務省が介入し来春には0円販売を認めない方針になるようです ので、今ほどiPhoneの販売量は望めないかもしれません。
そうなると各キャリアはAndroidを売ろう!となり、必然的に市場ニーズあるXperiaをもっと売ろう!となりますよね、きっと。だから私は他社Androidとの差別化をもっともっとすべきだと思ったのです。
他にも優れた点ありますよ?
Xperiaのアピールポイントはそろそろカメラが一番ではなくオーディオだったり、画面に水滴が付着した時でも変わらぬ操作感であったりすべきじゃないでしょうか。(個人的には何度も言ってますが、Xperiaにしかないスモールアプリだったり日本語入力IME(POBox Plus)が2番手あたりでも良いと思いますが・・・。)
どこ向いてアピールしてますか?
また、もっとXperiaを知ってほしい!という層に対しての施策は問題無いですか?Xperia Z5のアンバサダー企画。こちらの記事を見てちょっと驚いてしまいました。
ソニーモバイルが「Xperia Z5 タッチ&トライ アンバサダーミーティング」を5都市で開催!初開催の仙台会場でZ5シリーズの魅力と地方都市開催の狙いを探る【レポート】 – S-MAX
イベント初心者の目で見てもらう、これはとても大事だと思います。開発者さんのプレゼンを聞くと「こんなに大変な苦労を経てこの商品が世に出たんだ!」と一度体験すれば、もうXperiaの虜になってしまうことでしょう。本当になかなか聞けない貴重なお話ばかりですから。そして、そこで聞けたことをXperiaの伝道師(=Xperiaアンバサダー)として読者に伝え、その環を広げていこう!と。
でも、それだけでは訴求力が足らないと思ったからでしょうか、Xperiaアンバサダー(初心者)のための「アンバサダー」を募る、しかも行きたくても行けない人がいる東京会場にもそのXperiaアンバサダーのアンバサダーが参加してる(=二度同じ内容を聞く)というのはどういうことなのでしょう。手違い?PR記事と自身の記事で書く内容が違うからOK??
XperiaアンバサダーイベントはXperiaをより好きになれる場
あのイベントは端末を1ヶ月借りられるのも魅力ですが、普段絶対聞くことができない開発者自らの声で、開発にあたってどういうモチベーションを持って、どう苦労して製品化したのか、話を聞けるのが醍醐味のはずなのに、最新機種を借りられる~という動機が優先されてしまってないか?それは本末転倒じゃない?という気がしています。
確かにちょっと触っただけではその端末の良し悪しは正直わかりません。普段使いを最低2~3日はしてみないと見えてこないこともあるのはよく分かります。
上記記事によればXperiaアンバサダーは登録者5,000名を超えているそうですから、全員の参加は無理にせよ、イベントの他に参加しやすい形、例えば半日くらい会場を押さえ、カメラ機能・オーディオ機能・デザイン/カラーといった各カテゴリごとに10分程度のワークショップを複数回実施し、タッチアンドトライでは開発者が参加者の質疑応答に答える、というアジャイルメディア・ネットワークが絡む前のXperiaブロガーイベントのほうが個人的には良いと思いました。
もしくはパブリックビューイングだけでもやっていただきたい!
(Xperia Z4発売の時には全国のショッピングモールで一般向けに体験イベントはやってました。ワークショップは無かったものの、「だから私はXperia 」の動画を撮影したりといろいろやられていましたが。残念ながら成果出なかったのでしょうか、Xperia Z5では実施しませんでしたね・・・Xperia Z4は無かったことにされてますし)
<訂正>ご指摘いただきました。Xperia Z5の一般向け体験イベントは開催されていました。リサーチ不足で失礼しました。
やっぱりわたくし、Xperia贔屓になっちゃいます。いい意味でも悪い意味でも^^;