XperiaにおけるAndroidアプリ考察

【コラム】ソニー株式会社2015年度第3四半期決算を終えて。Xperiaはまだまだ死なない!

1月29日にソニー株式会社の第3四半期決算 業績説明会があったのを失念してました。こちらのブログで見かけて「ん?」と思ったものですから、個人的にはこう思ってるよ、ということをまとめてみたいと思います。

 

Sony Japan | 2015年度 第3四半期 業績説明会

このプレゼンテーション資料 (PDF, 289 KB)をざっと見てみましたが、モバイルコミュニケーションセグメント、十時社長によるXperia事業の地固めは順調に進んでいることが見て取れる数字になっていると感じました。

ソニー全体で見ると第3四半期(10-12月)は前年同月比+0.5%のプラス、通期(4-12月)では+0.1%となっていますが、セグメント別で見ると第3四半期の売上高は△664億円(△14.7%)、通期で△1,710億円(△15.3%)。

十時社長就任後、固定費3割削減や商品数の大幅な絞り込みなど様々な改善・改革を行った結果、営業利益はプラスです。第3四半期決算短信資料の3ページ目に「主に高付加価値モデルへのシフトによる製品ミックスの改善に加え、マーケティング費用や研究開発費ならびにその他販売費・一般管理費の削減により、大幅な増益」とありますので、評価としては×ではなく○なのです。

そして就任当時より

15年度はたくさんの課題と向き合い、トランスフォーメーション(再編)を実行する1年となる。ただ、改革は12カ月以内に終えたい。16年度からもう一度、再成長に入ることを目指す。

と着任の挨拶でスピーチしたとおり、当初より一足飛びに売上も利益も改善するわけではないこと、掲げた目標を着実に実行していると改めて認識しました。

 

単純に売上が落ちたのは「Xperiaが売れてない」ではなく、上記の通りプレミアムモデル中心に商品の絞り込み、マーケティング戦略の再構築(販売地域の見直しなど)で「地固め」の1年(まだ2015年度は3ヶ月残ってますが)だったと思います。

商品の絞り込みは1モデルの開発にかける時間や要員の適正化、ひいてはより高い品質の商品を世に送り出すことができることになりますし、マーケティング戦略も中国や北米市場などで苦戦していたところをバッサリと切り、さらにプロモーションの手法を見直したり(生産台数を実態にあったレベルにして在庫を圧縮する等もしていると思います)と収益改善が明確になっています。プレゼン資料の7ページにも売上増減の理由が書かれていますので合わせてご確認ください。

 

販売台数は確かに前年同月比で比較すると大幅に減っています。台数だけで比較すれば1190万台に対し760万台と430万台の減少(△36.3%)。

しかし2014年度に発売されたモデルはスマートフォン15製品(Xperia Z1 Compact、T2 Ultra、E1、Z Ultra、Z2、M2、ZL2、A2、T3、C3、Z3、Z3 Compact、E3、Xperia E4、M4 Aqua、E4g)タブレット2製品(Xperia Z2 Tablet、Z3 Tablet Compact)と全部で17製品。

2015年度はスマートフォン9製品(J1 Compact、Z4(Z3+)、C4、A4、C5 Ultra、M5、Z5、Z5 Compact、Z5 Premium)タブレット1製品(Xperia Z4 Tablet)の10製品。

そもそもモデル数が違うので台数減ではなく、単純にモデル数減に伴うものと想定します。もちろん爆発的ヒット製品が2015年は乏しかったことによる台数減もあるとは思いますが。。。

 

2016年度に向け、安定収益体質を築くために

付加価値のあるものを世の中に出していくことが何よりも重要だ。とがった技術を入れ、商品を仕込んでいく。ソニーの研究開発(R&D)部門とも連携を一段 と深めたい。新しい技術を商品にいち早く入れていく作業を丁寧に進め、商品ロードマップを描き直す。利益面では商品構成を見直し、1台当たりの販売数量を 増やす。開発の効率性も高め、収益性を高めていく

また、

スマホをターミナルとし、連携するアクセサリーや周辺機器をしっかり出していく。エクスペリアの世界観をもう一度、作り上げられれば、おもしろくなる

とも言っていて、今年中にその尖った技術がふんだんに盛り込まれたBrand New “XPERIA”が登場するはずです。否応なしに期待するしかありません。

冒頭に「ん?」と思ったということ、少しだけでも伝われば幸いです。

 

引用部 参考資料:ソニーモバイル十時社長 「1年でスマホ事業を再編する」  :日本経済新聞