もう各種メディアでご覧になった方も多いことでしょう。Xperiaは新たな時代に突入した!と胸を張って言えるんじゃないかと思う「Xperia Xシリーズ」。
フラッグシップは発表されないんじゃないか?なんて考察も書いてしまいましたが、まさかのご対面にちょっと感激してしまいました。まだまだ捨てたもんじゃないじゃないの、ソニーは!!と。
画像左から2016年上期のグローバル市場で暴れまくるであろうXperia X、アジアを中心とした新興市場向けにXperia XA、フラッグシップのXperia X Performance、という3つのラインナップです。
これまでのXperiaは開発拠点もルンド(スウェーデン)を始め、カリフォルニア、北京、東京と分散していて、セグメントによってまったく別のデザインであり、ボタン類を統一化することで「あれXperiaだよね」というモデルを投入してきたところ(=水平展開)、新Xperiaはほぼ同一デザインで、セグメントごとにチップセットや機能をうまく削ぎ落としたモデル(=垂直展開)を投入するんだ、と解釈しました。
新Xperia Xシリーズはこれまで以上に、誰もが「あ!新しいXperiaだ!!」と思うことでしょう。なんだかすごく嬉しくなってしまいました。(つくづくマニアだなぁ、、と思いました・・・)
各モデルのスペックと特徴をまとめてみます。
Xperia X Performance
日本でも発売が予定されている新Xperia Xシリーズの最上位機種です。昨日リークされていたXperia PP20なるモデルはこのXperia X Performanceだったのですね。
重さ:164g
画面サイズ・解像度:5インチフルHD
チップセット:Snapdragon 820
OS:Android 6.0
カラー:White、Graphite Black、Lime Gold、Rose Gold
Xperia Z5より若干小柄になり、発熱が酷かったXperia Z4~Z5に搭載されていたSnapdragon 810の後継を採用して、電池持ちも良くなったり動作がガクガクすることなく性能面でも期待できそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=HRwBDRtRfQ8
Xperia X
Xperia Xシリーズのうちグローバル市場で最量販されるであろうモデル。「スーパーミッドレンジ」という言葉は昨年のXperia M4 Aquaあたりから使われていましたが、今回発表されたXperia Xがこのスーパーミッドレンッジを体現していると思います。
重さ:153g
画面サイズ・解像度:5インチフルHD
チップセット:Snapdragon 650
OS:Android 6.0
カラー:White、Graphite Black、Lime Gold、Rose Gold
フラッグシップ Xperia X Performanceに酷似しています。違いといえばリアパネルの質感がWhiteとGraphite Blackのみヘアライン加工されていること、サイズがほんの少し小さいこと、チップセットがSnapdragon 650というミドルレンジになっていること、非防水くらいです。(細かく比べると違いがもっと出てくるかもしれませんが)逆にサクサク動くんじゃないか?と思ったりも。。
https://www.youtube.com/watch?v=AtUBeFiWi8Q
Xperia XA
アジア・新興市場向けと思われるエントリーモデル。このXperia XAのみ指紋認証センサーがないため、電源ボタンはXperia Z4などと同じようです。見た目の一番の違いは狭額ディプレイが更に狭額、いやベゼルレスです。正面から見た時に「枠」が見えません。
重さ:137.4g
画面サイズ・解像度:5インチHD
チップセット:MediaTek MT6755
OS:Android 6.0
カラー:White、Graphite Black、Lime Gold、Rose Gold
このXperia XAのみ、チップセットがMediaTek社製のものとなること、解像度がHD(1280×720)であることが大きな差異となります。しかしディスプレイのベゼルレスは素晴らしいと思いました。
https://www.youtube.com/watch?v=d6hllDE7VJg
Xperia Xシリーズに共通して一番変わったこと
これまでカラーバリエーションが複数あってもフロントベゼル(枠)の色は黒か白でした。Xperia Xシリーズはタッチセンサーを液晶側に備える「インセル型タッチパネル」を採用し、本体色に合わせてフロントベゼルの色も本体色に近い色になっていて、White・Graphite Black以外を選ぶと「あ、新しいXperiaだ!」と、見えますから、とても新鮮に感じられますね。
もう一つ、これまでのXperiaシリーズは板状にするため(と強度確保)、ガラスパネルは側面のフレームと面一にしていたところ、Xperia Xシリーズでは「ラウンドエッジ2.5D」というiPhone 6/6sなどにも採用されているガラス加工技術を採用し、よりプレミアム感を感じることができそうです。(その代わりガラスフィルムを貼る面積が小さくなって不格好になりそう)
これが真のフラッグシップなのか?(まとめ)
今回発表されたXperia Xシリーズ、これが長らくフラッグシップモデルとなっているXperia Zシリーズの後継になるのでしょうか。個人的にはフル4Kディスプレイモデルが発表されなかったことから、真のXperiaフラッグシップは別にあるんじゃないか?と思っています。
いずれにせよXperia Xシリーズは誰が見ても「新しいXperia」に映るでしょう。国内モデルとしては2016春夏モデルとしてXperia X Performanceが投入されるのは正式発表済みです。
Xperia X Performanceは「MNP一括0円 CB○○円!」ができなくなった今、Xperia A4あたりの後継モデルとして発表され(ただしこんな事情なのでドコモだけではなくauやソフトバンクも??)、iPhoneの売れ行きに右往左往する中、暗雲に光明を見いだす存在になるのでしょうか。
国内キャリアの新製品発表会も楽しみになってきました!
まだまだタッチアンドトライなどのレビュー記事が上がってくると思いますので、気づいた点などあればどんどん私見たっぷりに考察していきたいと思います。