世界中のXperiaカスタムユーザがXPERIA(X10)の頃から夜な夜な利用してきたPCによるXperiaソフトウェアアップデート・修復インストール用のファームウェアダウンロード、Flashtoolで使用するftf(Flash Tool File)を生成するためのファイル群の取得ができるツール「SEUS(Sony Ericsson Update Service)、後にSUS(Sony Update Service)」は、Xperiaカスタムを行う上で非常に有用なツールです。2012年頃にはSEUSのバージョンアップ版としてPC Companionとして提供されてきました。
今でこそFlashtool(の中のXperiFirmで)ftfそのものをダウンロードできるようになりましたし、ユーザ自らftfを作成することはほぼ無くなりましたが・・・
このたびPC Companionの後継バージョンとして「Xperia Companion」なるツールが公開されました。今はSony Mobile(UK)で公開されていますが、インストール時に日本語も選択できます。
今回は一足先にXperia Companionを使ってみたいと思います。
※すでにPC Companionを利用していてもXperia Companionを利用することもできます。先にXperiaをPCに接続した後にXperia Companionを起動すると認識されます。
Xperia Companionのダウンロードとインストール
こちらよりダウンロードします。ファイルサイズは52.3 MBです。
The Official Xperia™ Website – Sony Xperia (Global UK English)
ダウンロードしたXperiaCompanion.exeを実行するとインストール画面が表示されます。ちゃんと日本語にも対応しています。
使用許諾に同意するとインストールが始まります。ちなみにインストールパスは C:\Program Files (x86)\Sony\Xperia Companion でした。(Windows 10 Home 64bitの場合)
完了すると起動|閉じるボタンが表示されますので「起動」します。
Xperia Companionを使ってみた
トップ画面はこんな感じ。
さっそくXperiaをPCに接続してみます。今回はAndroid 6.0にしたばかりのXperia Z5 Premium(SO-02H)を使ってみました。
最初に接続した時にUSB接続モードの確認が入ります。Xperiaのファイル転送(MTP)モードで接続するようXperia Companionの指示に従い選択すると認識してくれます。
無事に認識されました。
各機能の簡易説明
- Xperiaを閲覧:エクスプローラが開き、内部ストレージやSDカードの中を見ることができるようになります。
. - ソフトウェア更新:その名の通り、アップデートファイルがあればダウンロード→インストールできる(はず)
. - ソフトウェアの修復:手順や重要事項説明のチュートリアルを読み進める形になりますが、結局は初期化することになります。既存データを残したままOSのみ初期化することはできません。Flashtoolのほうがやはり使い勝手は上です。
(☑して次に進むと初期化が始まってしまいます。)
まとめ
これまでのPC Companionはもう少し機能が多かったですが、アドレス帳やカレンダーの機能の利用頻度は極少だったのでしょう、Xperia Companionは必要最小限の機能に絞って再出発したと思っていいのかもしれません。
冒頭にも書きましたが、XperiaユーザがコアなXperiaカスタマーユーザになっていったのは、SEUS→PC Companionというツールでダウンロードしたファイルを用いてftfを生成し、flashtoolによってドコモ版をグローバル版にしたりドコモ版の中でも旧OSにダウングレードするなど、Xperiaを自在に扱うことができ、カスタムに失敗してもいつでも元に戻せることからXperiaのカスタムは世界中でファンがいる所以でもあると思います。
ftf自体がFlashtool(の中のXperiFirm)で直接ダウンロードでき、かつソフトウェアアップデートはOTA(Over The Air)で行えるため、Xperia Companionの存在意義はこれからどのようになっていくのでしょうね。(もちろんXperiaカスタムユーザだけのものではありませんのでそんな心配はないのですが。)
現時点では日本のソニーモバイルサポートページではPC Companionが提供されていますが、Xperia Xシリーズの発売前後でこのサポートーページもXperia Companionにリニューアルされるような気がします。