XperiaにおけるAndroidアプリ考察

【コラム】2018年Xperiaを振り返ってみた。

2018年も最後の日になってしまいましたね。なかなか考察ブログを書くこともなくこのエントリー含めたった25投稿でした。

Xperiaネタがないのも一つですし、一眼レフで写真撮ることに夢中になってしまったこともありますが、やはりわたし個人のXperiaに対するモチベーションがだいぶ下がってしまったのが大きな原因の一つだと思ってます。

でも継続は力なりという言葉もあるので、この言葉を信じてこれからもXperiaのイイところ、悪いところ、個人的に感じたことを考察していきたいと思います。

今回は2018年Xperiaを振り返っていきたいと思います。

 

2018年に発表されたXperia

今年発表されたXperiaは全部で7モデルでした。うち、国内投入されたのは下線を引いた4モデル。2017年も7モデルでしたのでモデル数では変わりありません。

以降でこれらのモデルを振り返ってみたいと思います。(恨み節たっぷりですw)

 

格安SIM界に参入したら絶対売れたXperia XA2 / Xperia XA2 Ultra / Xperia L2

2018年1月、米国ラスベガスで開催されたConsumer Electric Show(CES)において発表されたミドルスペックのXperia。これらの3製品は国内未投入です。Xperia XA2 / XA2 Ultraは Snapdragon 630を搭載し、RAM 3GB/ROM32GBと、まさに日本の格安SIM市場にあふれるモデルと十分渡り合えるスペックなのに、本当にもったいない・・・

なんのために、誰に向けてXperiaブランドを育ててきたのでしょうね。

 

 

せっかくトレンドに乗ったのになぜ売れないXperia XZ2 / Xperia XZ2 Compact 

2018年2月にバルセロナで開催されたMobile World Congress(MWC)で2018年Xperiaフラッグシップモデルとして発表。

これまでの直線基調だったデザインが曲面を多用した新デザインとなったこと、この当時からアスペクト比18:9や18:10というウルトラワイド画面がトレンドの一つでXperia XZ2もこのサイズを採用したり、初のワイヤレス給電(Qi)にも対応したり話題沸騰となるはずが、電源ボタンと兼用された非常に使い勝手の良かった指紋センサーが背面に移動したことが大きな(悪い意味で)反響を呼んだのでしょうか、販売面でも大きくソニーの収益の足を引っ張ってしまい、Xperiaの黒歴史を作ってしまったモデル。

Xperiaは初代からソフトウェアの作り込みに関して「周回遅れ」と言われてきました。その反省から機能面、OSやソフトウェアアップデートに関しては(国内)他社には追従できないほどの迅速な対応をしてきて、安心して最新OSを使える環境が整ってきたのに、ハード周りで足を引っ張られてしまい再び「周回遅れ」のレッテルを貼られる結果に・・・。

・・・そういえばXperia ZシリーズでもXperia Z2はあんまり売れなかった思い出・・・

 

 

Xperia黒歴史を作った罪深きXperia XZ2 Premium


たぶん2018年MWCで発表予定だったものが間に合わず、MWCではXperia XZ2 Premiumに搭載予定のデュアルカメラ用のレンズモジュールだけが展示されていたそうです。本当はMWCで華々しく発表予定だったのでしょうか・・・

通常は国際展示会等で発表されるはずなのに、ひっそりとニュースリリース配信で知らされた可哀想なモデルでもあります。

この当時もう一つのトレンドとして「デュアルカメラ」がありますが、このXperia XZ2 Premiumで初搭載となります。しかしこのデュアルカメラ、「スマホの枠を超えた」とソニーモバイルが自画自賛するほどで、また世界で唯一の「4K HDR映像の撮影も再生もできる」と性能もいいはずなのに残念ながらメディアでも大きく取り上げられることもなく、現在もひっそりと販売中です。(国内ではドコモとau)

スペックだって当時最高のSnapdragon 845に6GB RAMとXperia史上最高のモノです。画面アスペクト比は16:9ですが・・・

なんでこんなに売れない?重すぎるから??

重いからだけで売れないわけではないと思います。

Xperia XZ2 Premiumは暗所にも強く、しかし暗所撮影といえばHuawei P20 Proが先行していて、このカメラ性能が欲しいと指名買いする人も多く(Xperiaから乗り換えた方も多し・・・)、それが今はGoogle Pixel 3 で途中で追加された「ナイトモード」が非常に素晴らしいという評価をよく聞くようになり、Xperia XZ2 Premiumという名前どころか「Xperia(エクスペリア)」の名前すら聞くことも無くなりました。。。

Xperiaといえば「カメラ」がウリのはずです。でも今やXperiaのカメラに期待して購入する層はどのくらいいるでしょう。。。悲しい限りです。

 

 

久しぶりに新機能を盛り込んだ意欲作Xperia XZ3


ここまでさんざん2018年Xperiaをこき下ろすようなことを書きまくり、正直疲れましたw

そしてようやくXperia XZ3です。今年唯一購入したXperia XZ3。

これまでは新しいXperiaが発売されたら反射的に購入してきた人ですわたくし。6ヶ月以内の機種変更すると月々サポートが無くなるため、そのためだけに2回線持っていたという生粋のXperia”バカ”でした。

そんなXperiaバカがXperia XZ3を購入するまで、ずっと(といっても1年ですがw)Xperia XZ Premiumを使い続けていたくらい、その間に発売されたモデルには興味が沸きませんでした。

Xperia XZ3発売する頃には2019年に発表される次期Xperiaの情報もなんとなく知ってましたし、5Gサービスが来年から試験運用始まるのも承知した上でなぜXperia XZ3を購入したか?は直前の考察のとおりですが、Xperiaの新たな機能「サイドセンス」にXperiaの考える未来が見えた気がして、ぜひサイドセンスを使ってみたいと思ったから。

サイドセンスとは、画面の側面をトントンっするとAI機能により今このタイミングで使われそうなアプリ一覧が表示されるというものです。当初、AI機能なんかにあまり期待してなかったりしますが、使い込んでいくとなかなかいいじゃないの!!と思ってます。ちゃんとAIっぽく動くようになりましたし。

このサイドセンスに関する考察を「するする詐欺」状態ですが、年始早々に公開すべく書き進めていますので少々お待ちくださいw

・・・そういえばXperia Z3は非常に売れましたよね。バリエーションも多かったですし。Xperia Z3シリーズがXperia史上最高の盛り上がりでしたね、今思えば・・・

 

 

Xperia、メディアで取り上げてもらえないの(泣)

これ、本当に悲しいことです。

年末になると今年の振り返り記事がたくさん出てきますよね。スマートフォン系ライターさんによるスマートフォン・オブ・ザ・イヤー、どんな評価なのかな?と毎年楽しみにしてます。

発表! 2018年を代表するスマートフォンは? (1/4)

2017年12月から2018年12月中旬までに発売されたスマートフォンの中からベストな機種を選出する「スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2018」。12月上旬に実施した審査会では、各審査員がノミネート候補に挙げた機種について語りました。【訂正あり】  審査員がノミネート候補に挙げた機種のうち、上位10機種をノミネート機種として選定し、この中から1機種を、2018年のベストスマホとして選びます。

本当にびっくりです。なぜかって?

なんと、この審査会にノミネートされたモデルの中にXperiaの名前が一つも入っていません。国内向けにはXperia XZ2、Xperia XZ2 Compact、Xperia XZ2 Premium、Xperia XZ3と4モデルも販売されているのに・・・。

これは由々しき事態です。Xperiaは2010年に国内発売され9年が経ちました。国内のスマートフォンの普及にも大きく貢献してきましたし、知らない人はいないんじゃないか?というくらいブランド力もあると思っていました。それなのに代表落ちとは・・・

確かにわたし自身もこの今年のXperiaまとめ考察でもこれだけdisってるわけで、評価の対象にもならないのは仕方ないという思いもありますが、それにしてもまさかノミネートすらされないとは思わなかったです・・・

ノミネートされたところでさんざんこき下ろされるのがオチだから編集部の忖度だったのかもしれませんね。

 

一方、ケータイWatchさんの「読者が選ぶ ケータイ of the Year 2018」企画では7位にノミネートされているので、完全に地に落ちたわけではないんだと一安心しましたけれども。

[読者が選ぶケータイ of the Year] 読者が選ぶ ケータイ of the Year 2018

ケータイ Watchでは、2018年に国内で発売された携帯電話・スマートフォンの中から、読者の皆様のご投票でNo.1のモデルを決定する「読者が選ぶ ケータイ of the Year 2018」を開催いたしました。12月19日~25日の1週間に渡って行った投票では、合計1640票の投票をいただきました。ご協力ありがとうございました。ここに人気投票の結果を発表いたします。

 

 

2019年に期待したいこと

大きく3つあります。わたし個人的な願望もありますがw

(1)格安SIM市場への参入

Xperiaはフラッグシップしか売らない!と宣言したのはだいぶ前ですが、その宣言以降もXAシリーズを開発してきました。ウワサでは2019年もXA3シリーズの発表もあるとかないとか。

中国市場、アジア市場は惨敗中(全世界的に惨敗中でしたねw)なのでミドルスペックが売れる可能性ある地域といえば、もう日本くらいしかない。というかなぜ日本で勝負しない??と。

もちろんキャリアとの関係もあるでしょう、もしかしたらキャリアとの契約条項にキャリア以外で販売できない項目が入ってるのかもしれませんが、Nuro Mobile向け限定にSIMフリーXperia XZ Premium販売していますし、ANAフォンとしてXperia XZ3を販売しています。Nuroはソニー系で、ANAはソフトバンクのMVNOなので厳密にはSIMフリーXperiaではありませんが、いずれもフラッグシップモデルで価格もそれなりです。

ぜひXAシリーズを5~6万で販売できたら絶対売れると思うんですよね、、Xperiaブランドを安売りしたくない!とか言ってる場合じゃないですよね、唯一の赤字事業セグメントなんですから・・・

 

(2)ブロガーイベントの復活

何度か書いてますが、ブロガーイベントに登壇するのは開発部門の方で、開発の苦労話だったりココ見て!というような熱意を感じられる場が無くなってからXperiaの販売量も落ちてきているような気がします。

一般向けには今もXperia™ タッチ&トライ Event 2018-19 WINTERを開催中です。多くの人の目に触れる機会は今のやり方もあるでしょう。

イマドキの人たちは商品を購入するときまずwebで検索し情報収集します。そしてその製品のレビュー記事も参考にする人も多いと思いますが、熱量のこもった記事があればそれを決め手にする方も多いと思うんです。

またSNSがこれだけ普及していてきっと中の人もエゴサーチもしてるはずですし、この手の製品でSNSの拡散力がいい意味でも悪い意味でもたくさんあるのはよく知ってる人たちのはずで、なぜ発信力あるブロガー向けに企画をしないのでしょう。

web系メディアでは、通り一遍の一般的ないわゆる「行灯記事」だけで済まされて、年末のスマートフォン・オブ・ザ・イヤー選考会に登場させてもらえないくらいの薄い関係だったのね、と読者に感想を持たれてしまうようなうすーーーーい関係性だったとしたら、好意的な記事も掲載してもらえない可能性も高いんじゃないかと勘ぐってしまいます。

そんな今、誰に頼ると情報が拡散されるか、よく考えていただきたいと思います。

 

(3)開発の継続

これだけいろいろ各所でいわれるとモチベーション上がらないのもわかりますし、一番苦しく思っているのは開発者さんじゃないかとも思うのです。

SONY IR Day 2018においてXperiaの不振はトレンド追えてないし設計・商品化のスピードが遅いという商品力強化の遅れをお詫びする発言がセグメントトップから市場へのお詫びもあって、たしかに事実かもしれませんが、これで現場の士気がどうなってるのかちょっと心配です。参考記事

Xperiaはソニーの技術がふんだんに盛り込まれたスマートフォンです。BRAVIA、WALKMAN、Cyber-shot、PlayStationなど他セグメントから技術支援(連携)しながら開発を進めているはず。

彼ら(支援する側)も「売れる」Xperiaにするための支援なのに、Xperiaが売れないと支援側担当者がXperia開発を敗戦処理みたいに思ってないか、ちょっと心配してしまいます。

仕方ないから手伝ってやれ!なのか、一緒にいいもの作ってこい!なのか、どちらなのでしょうね・・・後者であること、願ってます。

 

わたし自身、2019年Xperiaのこれを書きたい!!と思えるようなXperiaの登場を願ってやみません。Xperia愛、再び!を来年の目標にしたいと思います。少しでもこのXperiaいいじゃない!と思えるところを見つけていきたいと思います。

一年間、考察ブログをご覧いただきありがとうございました。

皆さん良い年をお迎えください。