XperiaにおけるAndroidアプリ考察

【コラム】サルにも分かるXperiaカスタム用語集

ネタ切れにつきこんな話題をw

Xperiaカスタムにおいて何の気なしに使ってる言葉でもわからないことってありません?よく出てくるツールや動作について簡単にまとめてみました。

 

◆よく検索されるキーワード◆

考察ブログには平均10,000アクセス/日くらいに見て頂いています。いろんなキーワードでたどり着いてくださってますが、その上位100位までの検索キーワードからいくつか用語を抽出してみました。

(何を今さら・・・という内容も多々あると思う方も多いかもしれませんが、復習と思ってくださいw)

ランキング キーワード 解説
3、10、17、23、30、33、35、46、47、54、64、69、73、81、94、95 root

AndroidOSはLinux(リナックス)系のOSです。root(ルート)とはこのOSの管理者権限を持つということ。

管理者ですのですべてのシステムファイルにアクセスし、改変することができてしまいます。改変に失敗するとOSは起動しなくなり、いわゆる文鎮という状態になります。

誰もが管理者権限を持つと販売キャリアとしても保証しきれないため、root権限は付与されない状態で販売されています。

しかし、管理者でないと削除できないキャリアが仕込んだアプリなども多々あり、このキャリアアプリが電池の消費を増やしたり、限られたディスク容量を食いつぶしたりするため、それを回避するためにroot化したいと思う人が多いようです。

4、74、78 thgo2

X10(SO-01B)を始め、Xperia active、最近ではXperia Ray(SO-03C)のシステムをカスタムし、より速く動作することを最大の目的としたROMを作成している日本の作者「Thjap」氏が作るカスタムROM名称です。

「Th」が接頭語であるようで、端末によって名称が変わってたりしますが、広く知れ渡っている名称はThgo2のようですw

なお、この読み方に関しては「好きに呼んで」ということらしいので私は「てぃーえいちごーとぅー」と呼んでますwww

作者のブログ:「所感 ~Android~」 http://thjap.org/

5、8、37、39、66、67、80、82 pobox touch 5.0

Xperia最大の特徴である日本語入力アプリです。X10で搭載されたPOBox touch2.0から始まり3.0、4.0、4.1、4.3、5.0、5.1と進化し、手書き入力やオンライン辞書対応など着実に進化しています。

この日本語入力があるからXperiaから離れられないという人は自分だけじゃないと思ってます。(POBoxから離れられずに他機種で使えるmodを使ってGalaxy NexusでもPOBoxを使ってる方も見受けられます。#JBでも動くのかな・・・(未検証))

14、34、41、43、44、50、51、58、62、76、79 ics

ICSとはAndroid OSのバージョン4.0の通称名で、Ice Cream Sandwichの略称です。AndroidOSの変遷はwikipediaに詳しく書いてあります。

20、40、63 flashtool

言わずと知れた、というくらいメジャーなWindowsPCで使用する端末初期化ツールです。

考察ブログではFlashtoolというカテゴリもありますが、一般的に「ROM焼き」といわれるものはFlashtoolでの初期化作業を指します。

このツールで使用できるftf形式の初期化ファイルを入手すれば、文鎮化したXperiaもほぼ99%は復旧させることができるXperia専用ツールです。残念ながら100%ではありません。。(もう一つ、アンロック端末でimgをflashするのもROM焼きという人もいます)

なお、ftfファイルは自分の端末を用いて自分で生成することができます。(【NX・acro HD】ftfファイルを作る)

25、60、99 ごろーさんスペシャル

こちらもNo.4のthgo2さんと同じく日本人ROM作者の一人です。X10(SO-01B)のAndroid2.3(Ginger Bread)化、Xperia arc(SO-01C)のICS化で私も大変お世話になりました。

th系との違いは、ごろうさんROMは極力標準OSに近い形で最新OS+rootedにしてくれるところで、カリカリチューンをイメージするth系に比べると穏やかで万人向けだと思ってます。

作者のブログ:「たとえば、こんな日は・・・」 http://www.gorochan.net/

49、87、96 cwm

正式名称は「ClockWorkMod」といって、nandバックアップというパーティションイメージのバックアップ手法が使えるツール名称です。

アプリの設定やユーザデータなどもすべてそのままの状態でバックアップしてくれますので、カスタムに失敗して起動しなくなっても、(直前に取得していれば)作業直前の状態に復旧することが可能となり、思い切ってカスタムに臨むことが可能となります。

53、67、88 seus

正式名称は「Sony Ericsson Update Services」といい、ソニーモバイル公式の初期化、アップデートツールです。(Windows版のみ)

Xperia X10ではSEUSが公式ツールで、Xperia arcからはPC Companionをインストールするよう促されますが、Xperia SXでも使えるツールです。

上記flashtoolの解説にも書いた通りですが、SEUSするとPCにftf生成できる元ファイルが残されますので、Flashtoolのdecryption wizardを使ってftfファイルを生成してやることで、SEUSできない状況(最新のファームです、と出てSEUSできない)であっても、復旧できる可能性が高いです。

98、100 bootloader unlock

ランキング1位のrootと何が違うの?と思ってる人もいるかもですが、rootは端末上で稼働するAndroid OSを利用する前提で管理者権限を持つことを意味します。

bootloader(ブートローダー) unlock(アンロック)は、このAndroid OSの縛りも無くして自由にOS入れ替えたりもできるようになるための「状態」を表しています。

アンロックはSIMフリー端末(ドコモなどのキャリア販売ではない)に対し、ソニーモバイルが製品保証は無くなること、SEUSやOTAなどの各種公式ツールが使えなくなると引き換えに、公式に認めている「状態」です。

 

 

◆その他知っておきたいキーワード◆

上記は比較的多く検索されるキーワードに関する解説でしたが、カスタムしていく上で知っておきたいキーワードをまとめました。

キーワード 解説
wotanserver

端末初期化の方法はいくつかありますが、Xperiaを初期化するための第3のツールとして何回か考察しています。

以前は無料、最近は有料となってしまいましたが、バージョン指定して復旧できるため、今でも有用なツールではないかと思います。

http://www.wotanserver.com/en

build.prop

Android OSの根幹に関わる動作について定義されているファイル名称。

menu>設定>端末情報に表示されるモデル番号やAndroidバージョン、緊急通話先の通報先や標準の着信音、日付フォーマットやもっと重要な設定がファイルに書かれています。間違えた定義をすると起動しなくなるため、扱いは慎重に行う必要があります。

OTA

Over The Air」といって、アップデートを端末単体で行う手法のこと。

*#*#7378423#*#*

電話アプリで「*#*#7378423#*#*」を打つとサービスモードに入ります。

端末の状態やアンロックされているかを確認したりできます。ダイヤルキーにあるアルファベット「service」にあたる数字キーが「7378423」となります。

*#*#4636#*#*

上と同じく「info」を表す「4636」を*#*#~#*#*」でくくり、「携帯電話情報」を参照すると通信モードが選択できます。

Xperia GXではLTEがONとなっていますが、ここでWCDMAのみに切り替えることができます。

adb

Android Debug Bridge」といい、Android SDKに含まれる開発ツールの一つです。

Xperiaのスクリーンショットを撮ったりファイル転送、コマンド発行など様々な用途で利用されています。adb shell、adb pullなどでおなじみですよね。

コマンドプロンプト

DOS窓というコマンドを入力するWindows標準アプリです。スタート>(すべてのアプリ)>アクセサリ にあります。

adbコマンドやfastbootコマンドを発行するときに使用します。

ftfファイル

上記、Flashtoolで使用するOSインストール用ファイルのことです。

ファイル形式が*.ftfとなるため、ftfファイルと呼ばれています。

 

大したまとめにならず、、お目汚し失礼しました。m(__)m

他にも追記すべき言葉などありましたらコメント欄でお知らせ頂けると助かります。。