関西出張後の海外出張前の準備やらでバタバタしてちゃんと見れてなかったタイミングでこんな会話がされていて、、
@hagurekamome 成り行きで芋づる式に(^_^; 今やってる分まででやめときますw 追加でやるとしたら、需要があったらTablet ZのWi-Fi版やるくらいかな。 — キューブキューブ (@cubeundcube) June 18, 2013
出張中のTwitterはFBとかInstagramの共有投稿のみだったですが、帰国後に開いてみたら、、、あっという間に2013年Xperiaの1クリックrootkitが軒並み公開されていましたw
個人的な感覚として2013年モデルは他機種からの機種変更やガラケーからの契約変更で初スマホな方が多く「rootって何?」という方も多い気がしています。
この考察ブログでは何度かroot取りのメリットやデメリットを残してきたつもりですが、遡って調べたり確認したりするようなことは面倒だよ、という声が沢山聞こえてきそうなので、改めて過去のエントリーからまとめてみます。
もし知り合いに「root化したいんだけど」なんてキーワードが出てきた時にこの考察を紹介頂けると幸いです。
そもそもroot(ルート)って
特に日本で発売されるXperia(Android)はドコモやKDDIといったキャリアが万人向けにXperiaをどんな使い方しても、『壊さない=復元可能』なオブラートをかけた状態を『突破』することを意味します。
キャリア及びメーカーの推奨する使い方・環境ではないため、当然、製品の動作を保証できなくなるため「保証対象外」扱いになります。
ですのでroot化のエントリーにはよく「自己責任で」と書かれているわけです。
じゃ、root取って何するの?
最近のXperiaには個人的にそろそろroot取りは要らないかも、、と思っています。
- 標準モデルよりサクサク動作するようにしたい
- 電池残量がアイコンじゃわからないから数値で表示したい
- 通知領域にトグルスイッチが欲しい
- キャリアで封印されたテザリングを使いたい
- バックアップを取りたい
- システム容量が少なくてアプリをたくさん入れられない
- シャッター音を消したい
- 不要(自分が使わない)システムアプリを消したい
- グローバル端末でもキャリアメールを使いたい
- フォントを変えたい
というような『目的』があって実行してきました。しかし今のXperiaに何か不満がありますか?上記10の目的のうち今でもrootが必要なのは3つくらいしかありません。
それでもroot必要ですか?
メーカー、キャリアもこういうroot取りされる理由をちゃんとリサーチしてるようで、スペック向上はもちろん、OSレベルでの高機能化も相まって、黎明期の不満はほぼ解消されているのが現状です。
目的なくただ「面白そうだから」とか「周りに自慢できるから」というだけならもっと別の方法で自己表現できるのではないでしょうか。
見た目を変えたい=ホームアプリを変更してみる。ユーティリティ系アプリを活用する。ケースにこだわってみるなどです。
あ、パズドラやLINE POPをやってる(やってた)人、rootedすると使うまでに結構面倒になるみたいなので、オススメしませんw
root化は自己責任
それでもroot化するんだ!という方。それはそれで良いと思います。自己責任ですから。
しかし、自己責任というのはroot取得時の
もしなにか不具合が発生したとします。
それがroot化したことによるものなのか、最近入れたアプリによるものなのか、原因を追求する必要があります。もしかしたら単純にハードウェアトラブルかも。
この不具合解消に向けて『自分で対処』する必要があります。
基本的に誰もその解消方法は誰も教えてくれないです。それは一人ひとりインストールしているアプリも違いますし、使用データ量や使い方、複数カスタムによるシステムファイルの競合問題が起きている可能性、等々、考えられる範囲が広すぎるのです。
また使い方によるものなのか、だれもが再現性のある問題/自分の端末だけで発生してる問題なのか、などを手元のXperiaやPCを使ってネット上に散らばっている情報を収集しながら1つずつ原因を究明していく地道な作業です。
これには検索技術(スキル)は必須です。
似たような解決策から、自分で『咀嚼(そしゃく)』、『吟味』して自分の知識と組み合わせて『読み替え』て解決の糸口にするという工夫も時には必要です。
「初心者だから」は免罪符にならない。
誰だってはじめは初心者です。
機種ごとにスレッドのある掲示板やブログのコメント欄に唐突に「動かないんだけど初心者なんでだれか教えてくださーい!」という人もいますよね。で、適当にあしらわれて教えてもらえない。そしてキレる。更に叩かれる。
この繰り返しが散見されます。
仕事でも勉強でも同じだと思いますが、『丸投げ』はダメなのです。決してイジワルして教えてもらえないんじゃないのです。
「あなたは何を『学習』し何を『実践』し何を『理解』した上で聞きていますか?」ということなのだと思います。このあたりを踏まえた質問をすればきっと解決に向けたヒントを得られると思います。
それと、解決した場合はちゃんとお礼を伝えることも大事だと思います。頑張ってる人にヒントを書き込んだ方だってやっぱり気になると思うのです。ヒントをくれた方も「自分が役に立てたんだ」と思いたいものですよ。
さて今回のrootkitとは
ここまで読んで頂いた方は十分リスクを理解されている方と思います。今回の@cubeundcubeさん作の1クリックでroot化できるツールはPC側の環境さえ整っていれば誰でも簡単にroot取りすることができるため、敢えて必要性を問う内容にしてみました。しつこいくらいに。
従来のrootkitはある程度汎用性をもたせ複数機種で使える便利なrootkitであった反面、いくつかの手順を踏む必要がありました。今回のrootkitは機種とファームウェアのバージョンを固定することで、PCから1クリックでroot取りができるツールです。
現時点(2013.6.23現在)で対象となる端末とファームウェアに対応するrootkitは以下のとおり
[ドコモ Xperia]
端末名 | ファーム(ビルド番号) | rootkit | 備考 |
Xperia Z (SO-02E) |
10.1.D.0.343 | rootkitZ_JB_0_343.zip | 10.1.D.0.333はこちら |
Xperia A (SO-04E) |
10.1.1.D.0.179 | rootkitA_JB_0_179.zip | |
Xperia Tablet Z (SO-03E) |
10.1.E.0.269 | rootkitTabZdocomo_JB_0_269.zip | |
10.1.E.0.265 | rootkitTabZdocomo_JB_0_265.zip |
[au Xperia]
端末名 | ファーム(ビルド番号) | rootkit | 備考 |
Xperia VL (SOL21) |
9.1.D.0.395 | rootkitVL_JB_0_395.zip | VLは2012年モデル |
Xperia UL (SOL22) |
10.2.F.3.43 | rootkitUL_JB_3_43.zip |
[SONY Xperia Tablet Z]
端末名 | ファーム(ビルド番号) | rootkit | 備考 |
Xperia Tablet Z (SGP312) |
10.1.C.0.370 | rootkitTabZwifi_JB_0_370.zip |
※ファームウェアの確認方法は
設定>端末情報>ビルド番号
このrootkitを使うためにはPCでAndroid SDKの環境(adbコマンドが使える環境)がないと動きません。Android SDK環境の作り方はこちらで考察しています。
【How-To】一から始めるXPERIAカスタム(1)Android SDK環境を作る(2013年版)
rootkitを使っただけでは不具合が起こる可能性は低いはずですが、万が一Xperiaが起動しなくなる可能性があります。もしそうなったときにも困らないよう、最低限のバックアップは取っておくようにします。
- 設定>バックアップとリセット>データのバックアップ、自動復元に✔が入っているか。
最悪初期化されてしまった場合にも、Googleアカウントでログインした後に自動的にアプリを再インストールしてくれます。(データは戻りません、あくまでアプリのみです) - 電話帳のデータ、キャリアメールのデータ(もしドコモ電話帳など使っていたら)
ドコモバックアップ(アプリ)>microSDカードへ保存>バックアップ>バックアップデータの選択 - ホームスクリーンのスクリーンショット
電源ボタン長押し、もしくは電源ボタン+音量(小)の同時押し
アプリアイコンや壁紙、ウィジェットなど再配置するときに便利。 - 学習辞書やユーザ辞書
設定>言語と入力>POBox touch(日本語)>辞書と学習>バックアップと復元>バックアップ
もう失うものはない!という状態までしっかりとバックアップを取りましたか?
最後にXperiaのUSBデバッグ設定を確認。
設定>開発者向けオプション>右上が水色(ON)になっていることを確認>USBデバッグ>✔
PCとXperiaをUSBケーブルで接続し、install.batを実行します。(電源ONのまま)
下記の画面が出て10数秒でXperiaが勝手に再起動し、起動し終わるとアプリ一覧にSuperuser(SuperSU)アイコンが出現します。これでrootedです。
ホントに1クリックなんですねw
考察まとめ
root取りは明確な目的があれば良いと思いますが、むやみやたらにroot化することだけは避けて欲しいです、切実に。
そういう中途半端な方が中途半端にroot化すると、なにか不具合出た時に真っ先に「rootedしたからだ!!」という勝手な思い込みで違う方向に突っ走ってしまった例なども過去ありましたので。
私は上記の通りそろそろrootedも卒業かな、と思ってます。素のままでも十分快適に使えるようになりましたので。不要なサービスは無効化できますし、トグルもあります、電池残量も分かる、便利なユーティリティ類さえあればもう何の不満もないです。
強いて言えば複数端末に同じ環境、データを戻すためにTitanium Backupのデータはあると便利かもですが、最近はアプリ単体で設定やデータもバックアップできるようになってますし、、ね。
私の中でrootedは必須ではなくなっているのが正直なところ。考察ブログの方向性も見直す時期かも、、、なんてたまに考えてたりします。
・・・おまけ・・・
なんかちょっと前に同じようなこと書いてました^^;