9月3日、IFA2014プレスカンファレンスを開催においてXperia Z3、Xperia Z3 Compactと一緒にXperiaとして初めての8インチサイズのタブレット、Xperia Z3 Tablet Compactが正式発表されました。(商品名長すぎ)
公式動画をはじめ各種メディアによる動画もYouTubeに多数アップロードされています。
[youtube id=”me7scuwGTH8″ mode=”lazyload”]
また東京ゲームショウ2014においてPlayStation 4 リモートプレイコーナーでXperia Z3 Tablet CompactがPS4リモートプレイのデモ機がありましたので、既に現物を見た、使われた方も多いかもしれません。
Expansysさんで予約が始まった日に速攻で予約してしまうくらい個人的には非常に魅力的なタブレットです。Xperia Z3 Tablet Compactのどこに惹かれたのか、何に期待しているのかをスペックや画像などから考察してみたいと思います。
目次
Xperia Z3 Tablet Compactの仕様
既にDeveloper Worldでwhitepaperが公開されていますので気になる点を抜粋していきます。
LTE版:Download Xperia Z3 Tablet Compact (SGP621 and SGP641) white paper (327 KB)
Wi-Fi版:Download Xperia Z3 Tablet Compact (SGP611 and SGP612) white paper (244 KB)
LTE版(SGP621) | Wi-Fi版(SGP612) | |
OS | Android4.4 | Android4.4 |
SoC | Snapdragon 801 4コア 2.5 GHz | Snapdragon 801 4コア 2.5 GHz |
サイズ | 213.4 x 123.6 x 6.4 mm | 213.4 x 123.6 x 6.4 mm |
重さ | 270g | 270g |
画面サイズ | 8インチ | 8インチ |
解像度 | WUXGA 1920×1200ピクセル |
WUXGA 1920×1200ピクセル |
RAM/ROM | 3GB/16GB | 3GB/32GB |
microSD | 128GB(SDXC) | 128GB(SDXC) |
対応周波数 | 3G: 850, 900, 1700, 1900, 2100MHz GSM: 850, 900, 1800, 1900 MHz LTE :Band 1(2.1GHz), 2(1.9GHz), 3(1.8GHz), 4(1.7GHz), 5(850MHz), 7(2.6GHz), 8(900MHz), 13(700MHz), 17(700MHz), 20(800MHz) *太字は日本で対応する周波数。 |
– |
SIMサイズ | nano SIM | – |
電池容量 | 4500mAh | 4500mAh |
カメラ | 8.1Mピクセル | 8.1Mピクセル |
防水/防塵 | IP65 / IP68 | IP65 / IP68 |
本体色 | White, Black | White, Black |
内蔵ROM容量とSIMスロット有無以外は全く同一と言っても良い仕様の差です。使用する環境や所有する通信機器・通信契約に応じたモデルをチョイスすれば良さそうです。
技適問題は別として、LTE版にはドコモMVNO各社による格安SIMも使えるはずですし。
個人的にXperiaのTablet を使わなくなった理由
これまでタブレットはXperia Tablet Z(SO-03E)を所有していますが、持ち歩き端末としては10インチは大きすぎました。それにグローバルモデルはOSバージョンアップがどんどんされるところ、ドコモモデルであるSO-03Eはフルセグ対応アップデート以降、完全に塩漬け状態。
購入当初は毎日持ち歩いていましたがキーボードもない状態でしたので、だんだんカバンの重石になってきてしまい、そのうち家に置き去りになり、風呂モバ専用に。しかしすぐにXperia Z Ultraがやってきて、風呂モバの座すら奪われてしまいました・・・。
その理由は2つあります。
- キーボードが使い物にならなかった
発表時点でラインナップされていた(実際の発売は少しあとでしたが)バッファロー社製のキーボード、これが重いし、かさばるし。
値段も12,000円くらいしてたこと、発売が遅すぎて風呂モバ機ですらない状態だったため見送りました。もう少し早く発売していたら評価はもっと変わったかもしれません・・・
– - 画面の視野角が広すぎて使う場所が限られる
毎日電車「痛」勤な私。10インチのタブレットを開くスペースはありません。万が一、座席に座れたとしても視野角が(超ワイドとまでは言いませんが)広いために、隣の人や吊り革に掴まってる人の視線が気になります。。
(そんなの誰も見てないよ、自意識過剰じゃないの?と言われるかもですが、実際目の前に大画面があればイヤでも目に入りますよね)
そんなわけでだんだん出番が減ってしまいました。もったいない。。
Xperia Z3 Tablet Compactのサイズ感比較
8インチというサイズ感、また270gというXperia Z Tabletの495gに比べると半分強の重量であることから、タブレットとしての機動性も高そうです。
またそこで機動性の高さでいえば右に出るものはいないXperia Z Ultra、発売と同時に比較されるであろう製品のサイズと重さを比べてみました。
下記画像は
iPad mini retina|Xperia Z3 Tablet Compact|Nexus 7(2013)|Xperia Z Ultra
です。
簡単な比較表も作ってみました。
モデル | 高さ × 幅 × 厚さ | 重さ (LTE版) |
iPad mini retina | 200.0 × 134.7 × 7.5 mm | 314g |
Xperia Z3 Tablet Compact | 213.4 × 123.6 × 6.4 mm | 270g |
Nexus 7(2013) | 200.0 × 114.0 × 8.65 mm | 299g |
(参考) | ||
Xperia Z Ultra | 179.0 × 92.0 × 6.5mm | 214g |
かろうじて片手で操作できるXperia Z Ultraに比べ、Xperia Z3 Tablet Compactはわし掴みできそうですが、操作するためには手のひらに乗せ、親指でホールドする必要がありそうですので片手持ち片手使いは厳しそうです。このあたりはタブレットと思って操作したほうが指の関節を痛めず済みそうですw (当たり前)
・・・ストラップホールがあればまだ何とか片手そうs(ry
Xperia Z3 Tablet Compactへの期待と失望
冒頭の東京ゲームショウ2014においてアピールしていたのは「ゲーミングタブレット」。ゲームショウですから当然ですが。
しかしXperia Z3 Tablet Compactの公式ページの製品概要には小さいよ、とゲームと動画視聴イメージだけ。
サイズも小さく軽いから常に携帯できるタブレットなのに・・・というのが本音です。
(画像の人、長時間プレイで手首痛くなりません?)
ようやく持ち歩けるXperiaタブレットが登場し、仕事中のちょっとした時間にメールの返信したり、ブログの構想まとめたり情報収集したりできるなー、と思ってました。
そしてこれらの使い方をするにはBluetoothキーボードがあったほうが捗ります。が、設定ありません!!
本当にBluetoothキーボードはないのか確認してみました。グローバルモデルの純正オプションの情報はこちらから確認できます。Xperia Z3 Tablet CompactはStyle Cover Stand SCR28というフリップカバーはありますが、Bluetoothキーボードが見当たりません。。
世の中たくさんのBluetoothキーボードがありますが、こういう組み合わせ式ではなく、
こんなケース付きキーボードの出現を切に望みます。誰か作って!w
水辺での利用は日本ではホテルのプールくらいしか利用できないと思いますし、やはり平日の利用(ビジネスシーン)にもう少しクローズアップしてアクセサリーの検討をお願いしたいところ。。。
仕事で使うと飛躍的に利用頻度は向上!けど・・・
本当は仕事でも使うつもりでした。しかし残念ながら、
- 私の職場ではまだBYOD(個人持ち携帯端末の業務活用)は認められておらず、 MDM(Mobile Device Management:モバイル機器管理)管理されたiPhone/iPad(mini)のみであること-
- あくまで個人の打ち合わせメモ代わりにとも思いましたが、紛失・盗難対策、スケジュールやメールは別業務用PC/モバイルで行う必要があることを考 えると煩わしいこと-
- 業務データを会社が許可しないクラウドに上げ、端末上にデータを残さないとしても、自分の操作ミスで業務データをばら撒いてしまう可能性は0(ゼロ)ではないこと-
ご承知のとおり、昨今の企業の情報漏えい事故・事件に対しては企業内のルールはもちろんのこと社会の目も非常に厳しいため、業務利用は断念し、個人ユースとして利用することにしました。
iOSの「1社完結」の確実性を追求できるメリットに対し、 「自由と責任」が共存するAndroid OSの業務利用はなかなか難しいところです。利用端末を限定する、OSアップデートも管理する、等のiOS以上のセキュリティ対策が必要であるため、どうしても運用管理がしやすいiOSの採用が増えてしまいます。
業務利用観点ではAndroid OSはまだまだ発展途上、残念ですがiOSの足元にも及びません。
もう一つ、まだ未確認ですが、マルチアカウント対応でないと業務利用でも厳しい気がします。(Xperia Z2 Tabletで対応しているので大丈夫だと思いますが・・・)
メモ中にメールやLINEの通知を「ぴろりろりーん」と鳴らすわけにはいかないですよね。音とバイブレータ消せば、といっても例えば相手に画面見せて説明するようなシチュエーションで通知が出てしまうのはちょっと避けたい・・・
まとめ
そんなわけで、当初は業務利用を目指してましたが、対応機器と(個人的には)情報セキュリティ面での課題がありますので、パーソナルユースで使っていくことになるとと思います。
その場合、Xperia Z Ultraと使い方が丸かぶりするかなと思いましたが、このサイズの違いからすると代替機にはならない感じです。
今思えば解像度もタブレットとしてみた場合、異様に縦長なXperia Z Ultraの1920×1080に比べると解像度も1920×1200ピクセルとなりました。
縦持ちでも横持ちでも画面レイアウトがゆったりした感じになることも楽しみなところです。まずは手に入れていろいろ触ってみて使い方(使い分け)を考えてみたいと思います。
現段階でXperia Z3 Tablet Compactが日本で発売されるというリーク情報や公式アナウンスはありません。Xperia Z UltraのようにSOL24(KDDI)が発売になる前となった後ではアクセサリーの種類も一気に増えましたので、ぜひ日本での発売も期待したいところです。(Wi-Fi版でもいいですので!)
Xperia Z3シリーズで瀕死のソニー復活の狼煙は上がるのでしょうか。エンターテイメントだけに特化したXperiaだけで世界と戦えるのでしょうか。ビジネスの世界でも圧倒的なシェアを持つAppleの攻勢をXperiaで切り崩すことができるのでしょうか。。。
「Xperia for Business」。Xperia Z3 Tablet Compactはムリでもいつか実現して欲しいです。