XperiaにおけるAndroidアプリ考察

【イベント報告】技術解説が多めで非常に良かったXperia Z3、Xperia Z3 Compact タッチ&トライ

Xperiaアンバサダー企画 vol.6、「Xperia Z3、Xperia Z3 Compact タッチ&トライ」に参加してきました。
Xperia Z3シリーズのアンバサダーイベントは、国内版発表時の10月2日にも開催されていて【イベント報告】Xperia Z3、Z3 Compactグローバルモデル タッチ&トライに参加してきましたとして考察したばかり。まさかのイベントだったのですが、今回はSIM付きで1ヶ月間お借りできる♪という非常に魅力的なイベントです。(でも会場となった場所やスペースからしてなんとなくですが急遽開催した感が・・・)

10月と内容かぶるのかなぁ、、と思ってましたが、いい意味で裏切られたイベントの模様をご紹介したいと思います。(これまでに参加したXperiaイベントの模様はこちらから)

 

 

Xperia Z3、Z3 Compact製品概要

約30分遅れでスタートしたイベント、進行はいつもの笹谷氏。軽快なトークでXperia Z3シリーズの概要をザーッと説明し、今回のメインコンテンツ、技術者によるプレゼンがスタート。

 

 

カメラ関連

カメラは今回ソフトウェア面、ハードウェア面の2つのセッションが行われました。普段絶対に聞くことのできない「技術」が満載なセッションです。

 

カメラのソフト周り

緊張でガチガチの鈴木氏によるプレゼン。Xperia Z3、Z3 Compactの一番の特徴であるカメラ機能のうち、ソフト周りを3つのソニーの持つ技術力をアピール。

Xperiaのカメラはやっぱりこれに尽きます。

Gレンズを通じて映し出される映像を、イメージセンサー「Exmor RS」で映像を電気信号に置き換え、高速画像処理エンジン「Bionz」で最終的な画像に仕上げる、これら一連の動作を司るのがカメラソフトの役割、でしょうか。

これらソニーを代表する映像関連技術を組み込んで、Xperia Z3シリーズ用にチューニングを重ねていくことは非常に大変なことだと思います。

今回カメラソフトウェアのチューニングやテストをする様を動画や写真で紹介いただきました。

我々が手にするまでにはこうした開発者の方が頑張っているんだ、と感銘を受けると共に、なんかとても親近感を覚えました。

カメラハードウェア周り

初登壇の長江氏によるプレゼン。実はすごく大変だった!ということをとつとつとお話いただきました。

ハードウェア周りを構成する部品群。レンズ(Gレンズ)をはじめ、CMOSセンサー(物理的な)を物理的にXperia Z3の中に埋め込むところを「高画質化」と「低背化」の観点でご説明いただきました。

高画質化

Xperia Z1以降、画素数の観点では数値に違いはありません。これまでの取り組みについてご紹介。画素数=高画質ではないこと、20.7Mピクセルをフルに使うというよりノイズを消したりと潤沢な画素数はそういう周辺処理(?)も余裕を持って対応できるのがソニーの強み、と。

画素数に関してはHTC J Butterflyのイベントでも「数字に囚われないけどものすごい高画質です」という話を聞きまして、確かに深みのある画像になっていたのに、一般的には数字が高い=高画質と思っているため商業的に成功したとは残念ながら思えません。。

低背化

カメラレンズ自体の薄型化はXperia Z3の薄型化にも大きく貢献しました。従来のカメラレンズではレンズ部分だけが突出してiPhone6のように出目金になってしまうところ、マイナス0.7mm化を図り、薄型化に貢献。

この薄型化はレンズにとどまらず、構成する部品全てに見直しをかけたそうです。こういう見直しをするには1/1000ミリ単位の調整が必要となります。本当に至難のワザ。これはすべての部署で協力して三位一体で取り組んだことで達成できた=ソニーだから成し得るワザ。いたく感銘を受けました。

 

 

オーディオ関連

池田氏によるプレゼン。質疑応答も一番人気でした。皆さんこの技術には興味津々のようです。(スライドは10月の時と同じ・・・)

オーディオの特徴は大きく3つ。もうカタログやwebなどでおなじみですね。

 ハイレゾ対応

ハイレゾ(Hi-Resolution) 対応はXperia Z2から、しかしDAC(Digital-Analog Converter)が必要だったところXperia Z3はXperia単体でハイレゾ音源に対応となり大きく進化しています。

DSEE HX

またウォークマン上位機種でしか採用していなかった「DSEE HX」という手持ちmp3音源を最低でもCD相当にアップスケールする音質向上を図る技術もXperia Z3で初採用。

ハイレゾ音源は容量も100MB超と巨大なファイルですが、このDSEE HXは内部的に圧縮された音源を復元するため、容量はそのままなのに音質が良くなる点が非常に良いです。

デジタルノイズキャンセリング機能

こちらもXperia Z2からの継続採用機能。この効果は【コラム】Xperia Z3で使うイヤフォンのベストバイはこれだ!(ハイレゾはすごかった!けど・・・)として考察しました通り、非常に素晴らしい機能だと思っています。

本当はハイレゾに対応したノイズキャンセル機能付きのイヤフォンがあれば迷わずポチるのですが現時点では製品化されておらず。。

ステレオレコーディング機能

そしてこれまで語られることもなく「Xperiaマニア」を自称する私も全く知らなかった音に関する機能が「ステレオレコーディング」機能。

その音場に合わせて最適化された音を高音質で記録することができるようになりました。(今回のイベントも録音してみればよかった・・・)

・・・DSEE HXの愛称、なにか付けません?どうしても覚えられなくて・・・

ハイレゾ対応DNC出現はある!?

また、現時点ではハイレゾとデジタルノイズキャンセリングが両立したヘッドフォン&イヤホンは無いのですが、今後期待できそうな思わせぶりな応対が印象に残りましたよ。

 

 

ディスプレイ関連

服部氏によるプレゼン。実際に毎日使っていても惚れ惚れとするディスプレイ。新ネタも聞けて大満足でしたよ。

みんな大好き某A社との比較。sRGB比(色再現性)や輝度は圧勝です。

またディスプレイの明るさ、こちらも圧勝。直射日光下での視認性がものすごい高いのはこれからの季節、ウインタースポーツ(要は雪上)でそのすばらしさを体感できることでしょう。(真夏のほうが誰もが体感できるのですけれども)

こんなに明るいのに消費電力は暗いA社と同じだそう。これはX-Reality for mobileのおかげ。

これだけ発光させたら消費電力が増えて電池の持ちが悪くなる、と思うのですが、それを解消するのがこちら。

ICチップにメモリを搭載、常にディスプレイを描画し続けるのではなく、静止画を表示した状態(待ち受けであったりweb見てたりというシチュエーション)ではメモリに一時的に保存された情報を表示し続けることによりCPU負荷を下げ、省電力化に貢献しているそうです。

だからこれまでよりも電池の持ちが良いんだ!と理解しました。

 

ここまでが技術者によるプレゼンです。我々が見てわかるのは「軽くなったよね」とか「薄くなったよね」という『結果』だけなのですが、その裏には、彼ら技術者が悩み、考え、トライ・アンド・エラーを繰り返し、現時点で最高のモノを世に送り出した結晶=「努力の賜物」なんですよね。

改めて感謝感謝!

 

 

Xperia周辺機器紹介

11/28に発売となったSmartBand Talk SWR30、SmartWatch3 SW3の紹介。プレゼンターは富永氏。

各製品の特徴とできることをご紹介頂きました。

今回はどちらか1製品を端末と合わせてお借りできるのですが、スマートウォッチに人気集中。じゃんけん大会で勝ったらスマートウォッチが借りられます。

最後の最後まで迷って、Android wearを体験したい!と思いじゃんけん大会に参加、そしてゲット!(^^)v

 

そしてレビュー用端末はドコモXperia Z3 Compact(白)。ソフトバンクXperia Z3も候補に考えたのですが、グローバル版を使ってみて非常に心地よかったCompactをもう少し使ってみたいと思いまして。

(なんとスマートカバー SCR26付き!)

 

お借りしたXperia Z3 CompactとSW3はこれから1ヶ月間、みっちり使ってみていろいろレビューしたいと思います。

 

 

イベントの振り返り

いかがでしたでしょうかXperiaアンバサダーイベント。こういう話を聞ける機会がXperiaアンバサダーなのです。

今回は特に技術的なプレゼンテーションが中心で、初参加された方(結構多かった気がします)で、特にXperiaのコアなファンではなければ非常に難しい話だったかもしれません。

個人的には「やっぱりXperiaだよな~」と実感することのできた非常に有意義な時間でした。

Xperiaにはもっとアピールすべき点があると思ってますが、それは今後のXperiaアンバサダーイベントで「いつか」語ってくれることを首を長くして待っていたいと思います。

 

ソニーは今、傾きかけたモバイル事業の再編に向け大変な状況であるわけですが、イベントでのプレゼンを聴く限り、そんな状況であることは微塵も感じられず、逆に「まだまだやるぜ!」という想いを感じ取ることができました。

Xperia、これからまだまだ進化しそうですっ!!

 

 

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