Xperia Z1 fを購入してほんの2週間程度が経ちました。昨年2月からXperia Z、そして10月終わりからZ1 fを購入するまでメイン端末としてXperia Z1を使ってきた私がXperia Z1 fを使ってみた率直な感想を交え、どっちがいいのか?を新年一発目の比較考察としてまとめてみたいと思います。
#たぶん両方買ったアホンダラはあまりいないと思いまし()
・・・よく考えるとXperia Z1もまともな端末レビューしてない。。(汗)
どちらを買おうかと迷っている人(はいないかもしれませんが)、参考になれば、と思ってまとめてみます。
目次
Xperia ZからXperia Z1でどう変化した?
まずはXperia ZからXperia Z1でどう変わったのかを外観を中心に簡単に。
実 際、Xperia Zだって今までのプラスチッキーな印象を払拭したプレミアムモデルだったはずですが、Xperia Zとは比べ物にならないくらいの高い質感に、たった数ヶ月の間にここまでの質感向上が図れるソニーという企業はやっぱり人材も技術もスゴいな、と素直に思 えます。
Xperia Zってこんなにチープだったっけ?と思える「差」に驚くばかり。。
こういう一部分を見比べてみても質感の違いが一発で分かります。
バイブレーション一つとってもXperia ZとXperia Z1では質感が違います。フレームが金属になったことによる違いだと思いますが、メカニカルな感じのXperia Zに対しXperia Z1は重厚感、というか振動の仕方も上品なのです。(うまく表現できない)
なおフレームが金属製になったことで質量も146gから171gと25g増加しています。さらにサイズも大きくなりXperia Z1はかなり「ズッシリ」しています。Xperia Zでも重いな、と思いましたがさらに…
この重さを「さらなる重厚さ」と捉えメリットとするか、「ただの重いXperia」とデメリットとして捉えるかで意見は二分すると思います。(たいていは後者でしょうね^^;)
Xperia Z1 ・ Z1 fとは
2013年10月に発売されたXperiaのフラッグシップモデルであるXperia Z1。日本ではドコモからSO-01Fとして、auからSOL23として販売されています。
Xperia Z1はOne SONYとしてそれまで各々の部署でカメラや映像技術を用いた製品開発をしていた技術者を、ひとつの「XPERIA」という製品のために結集し創りあげてきたモデルです。
Xperia Zは【コラム】今年のXperia界隈の話題を独自にまとめる|俺的Xperia10大ニュースでも纏めましたが、「始まりの序章」という位置付けであったのに対し、総合メーカーとしてのソニーが本気を出してXperiaを作ったらこうなった、というプレミアムモデルです。
開発者が語るXperia Z1への想いはこちらに詳しいです。Xperia™の進化は、加速する Xperia Z1 | My Sony Club | ソニー
そしてこのXperia Z1 fは、(たぶん)日本のXperiaオーナーの声を取り入れ、Xperia Z1で採用された多くの技術を「ほぼそのまま小型化」したソニー渾身の逸品です。
大きな差を以下にまとめてみました。
Xperia Z1 | Xperia Z1 f | |
サイズ | 144mm×74mm×8.5mm | 127×65mm×9.4mm |
画面サイズ | 5.0インチ | 4.3インチ |
重量 | 171g | 140g |
カラー | 黒・白・紫 | 黒・白・黄・ピンク |
内蔵ストレージ | 32GB | 16GB |
画面の解像度 | フルHD(1920×1080) | HD(1080×720) |
電池の容量 | 3000mAh | 2300mAh |
テレビ機能 | フルセグ/ワンセグ | ワンセグ |
その他 | NOTTV | — |
製品情報:Xperia Z1 SO-01F | SOL23 | Xperia Z1 f SO-02F
従来、小型モデルといえば廉価版であったりすることが多かった気がしますが、XperiaはXperia GXとSXでもほぼ機能を踏襲しつつ小型モデルを発売した実績もあり、Xperia Z1 fもソニーの持てる力をほぼそのまま注入し、ほぼリーク情報なしで我々の前にお披露目されました。久しぶりにセンセーショナルな発表だったと思います。このXperia Z1 fは日本におけるAndroidスマートフォン市場の牽引役として、これからブレイクしていくことでしょう。
…発表から発売まで2ヶ月程度あったと思います。その間にものすごい量のXperia Z1 fを製造していたからか、量販店でも在庫切れを起こしているのをあまり見ません。今まで人気商品は「在庫切れ」が常だったこともあって、逆に「売れてないんじゃないか?」と少々不安に思ったりしたりして^^;
スマートフォン・携帯電話の売れ筋情報|BCNランキング【週間】を見るとiPhoneを除けばNo.1でした^^
次章以降でこのXperia Z1とXperia Z1 fを、5つの観点で比較してみたいと思います。
- デザインとサイズ感
- 解像度
- 操作性
- 電池持ち
- ソフトウェア
Xperia Z1・Z1 f比較(1) : デザインとサイズ感
Xperia Z1とXperia Z1 fを並べてみました。サイズに大きな差があるのが分かります。筐体サイズは高さ17mm、幅9mm、厚み1.1mmの差があります。重さも31gの差。単3電池1本が23.5gということを考えると結構な差だと思います。
「Xperia Z1 f」開発者インタビュー - “プレミアムコンパクトモデル”誕生の背景に迫る (1/6) – Phile-web によるとXperia Z1 fは「フラグシップのZ1の基本的な機能は全て網羅したプレミアムコンパクトモデル」ということですのでデザインコンセプトも同一と思われます。
外観の差異として、よりコンパクトに見せるためかコーナーの丸め度が違うこと、4.3インチの筐体にギュッとXperia Z1の機能を詰め込んだことで厚みがほんの少しだけ増加している程度です。
1.1mmという数値の差ですがこうしてみると結構差があるようにも見えます。
ボタンの位置はどちらも同じです。Xperia Z1のSIMスロット(とリセットボタン)は位置が反対になります。
同じ4.3インチのXperia AXとちょっとだけ比較してみました。
Xperia Z1 fの高さ127mmに対しXperia AXは129mmと2mm小さく横幅は同じ65mm。撮り比べると数値以上に小さく見えます。なお重さはXperia AXに比べて20g重いです。こちらも単3乾電池1本(23.5g)弱の差があります。
真横から撮ってみました。Xperia AX/VLが最後のarc(弧)形状になるのでしょうか、中の人はarc形状を捨てたわけじゃないという主旨の発言をしていたと記憶していますが、今後arc形状は復活(進化)するのでしょうか。
しかしプレミアム感という点では個人的にiPhone5系のほうが上質に思えます。ガンバレXperia!!
表面の仕上げの差も好みかもしれませんがiPhoneのほうが素晴らしい(と思います)
Xperia Z1・Z1 f比較(2) : 解像度
昨年5月に【コラム】フルHDのZとHD解像度のAがどれだけ違うか確認してみたでまとめていますとおりですが、その考察に対し訂正(お詫び)があります。
フルHDとHDはその表示領域に差があり、フルHDは1920×1080解像度、HD解像度は1280×720です。Xperia Z1 fになっても(当然ですが)こんな感じに差は出ます。
特に「N」の斜めの部分のジャギーが(拡大すると)目立ちますが、実際どんなに目を凝らしてもわからないです。
ただずっとフルHD解像度に慣れている目でこのHD解像度ですと今まで位置画面で見られていたコンテンツがスクロールしないと全部が見られないと思うかもしれませんが、これはすぐ慣れますし最近はスマートフォンに最適化されたサイトが多いですから、以前はフルHDでしょ!と思ってましたが、最近はあまりセンシティブにならなくても良いかと思うようになりました。
(ここもそれちゃんとやらなきゃ、、と思いつつできとりません。。。)
ということで個人的にはHD解像度でも十分!と8ヶ月前の発言を訂正させて頂きます^^;
また、(たぶんですが)Xperia Z1 fのテレビがフルセグではなくワンセグなのはこのフルHD解像度に対応していないためと思われます。(NOTTVは720×480画質なので映せるはずですが、やはり内部構造的にアンテナを載せられなかったから?か??)
Xperia Z1・Z1 f比較(3) : 操作性
もうこれは一目瞭然。
プリインストールされている
#削除してしまった場合、dメニュー>お客様サポート>ドコモアプリ一覧>診断ツールアプリで再ダウンロードできます。
Xperia Z1 fも片手で持って片手で無理なく操作する範囲は非常に限られてしまっていますが、ちょっと指を伸ばせば画面の端までは何とか指が届くのがXperia Z1 fです。
こちらは持ち手をあまり動かさずに、でも最大限指を伸ばしたときに触れられる範囲です。Androidはmenuキーが右上にあったり右下にあったりと操作性が統一されてないのがiPhone使いにバカにされる点であると思ってますが、この右上にあるmenuキーが左手持ちには非常にしんどいのです。。
指をあまり伸ばし過ぎるとこうなっちゃいますので、ムリに片手での操作はやめたほうが良いと思いますw
参考:【コラム】片手だけで大型端末を使うとこうなる~左手親指の亜脱臼(寸前)
極力指の可動域に操作系を集中させると非常に使い勝手の良いスマートフォンになりますが、アイコンを並べるだけのiOSではこういう工夫ができないのがとても残念。(そもそもこんなに画面でっかくないので問題無いですね、はいw)
Xperia Z1・Z1 f比較(4) : 電池の持ち
Xperia Z・Z1・Z1 fとフラッグシップモデルの電池は内蔵タイプが続いています。これは一枚板を思わせるボディデザインにすること、もう一つに極限まで電池容量を増やす、という目的があったと記憶しています。
- 内蔵電池について
(スペック的に)Xperia Zの派生モデルであるXperia UL(SOL22)はデザインコンセプトが違いますので一概に比較してはいけないと思いますが、リアパネルが開き電池交換が可能でこの電池パックはBA950、その容量は2300mAhと歴代Xperia電池パックとして最大の容量です。Sony Ericsson時代に開発されたXperiaは上半期に電池内蔵モデル(Xperia NX・acro HD)であっても下半期モデルでは電池パック式に進化してきた(Xperia GX/SX/AX)経緯がありましたので、Xperia Z1ではもしかして、、という思いを実は持っていましたが儚く散ってしまいました。。。
- 電池容量に関し、画面サイズが大きくなればそれだけ発光させる必要があり必然的に電池消費量が大きくなってしまい、結果的に電池の持ちの悪化につながります。
市場調査機関 MMD研究所「2013年 スマートフォン購入者の満足度調査(Android編)」によると、バッテリー持ちへの不満はまだ55.7%と半数以上が不満と答えていて、各メーカーは消費電力を減らすための改善を進めています。その取り組みの一つに「極限まで電池容量を増やす」こと、グローバル版ではおなじみですが、国内向けに今回初めて採用された「STAMINA」モードを用いて消費電力量の低減を図っています。
Xperia Zの電池容量は2330mAhであったのに対し、Xperia Z1は筐体サイズを大きく変えること無く1.28倍の3000mAhにまで容量を増やしました。冒頭に重量の差31gを単3乾電池1個分と書きましたが、 重量増加の要因は電池容量アップもあったわけですね。
Xperia Z1 fの電池容量は2300mAh。これはXperia Zとほぼ同じ容量です。従来の4.3インチのXperia AXの電池パックはBA800(1700mAh)ですから、こちらは1.35倍の容量を確保し、Xperia Z1(SO-01F)とXperia Z1 fでは「STAMINAモード」との組み合わせて電池持ちの向上を図っています。STAMINAモードについては【Z1 f・Z1】STAMINAモード設定のコツでまとめています。
#SOL23には適用しないのですかね。。
実測値、その差はスミマセンまだきちんと計測していませんが、(熱暴走さえしなければ)フルに使って確実に一日持つようになりました。それまでは電池残量を気にしてデータ通信を控えたりするときもありましたが、このXperia Z1とXperia Z1 fにしてからは何も気にしなくて良くなったのは精神的にもラクです。
…私の使っているXperia Z1 f、たまに熱暴走するときがあってダダ漏れすることがあります。まだ生娘(!)なのでアプリの何かが競合している気がするのですが原因が突き止められていません。。。
[左:出かけているとき 右:ほぼ自宅にいてほぼ触らない状態]
Xperia Z1・Z1 f比較(5) : ソフトウェア的なこと
比較の最後となりますソフトウェア的なことですが、昨年12月16日にXperia Z1にもSTAMINAモード対応のアップデートがありましたのでほぼ同じ構成になりました。
強いて言えば「てぶくろモード」の搭載可否くらいでしょうか。(NOTTVとかは見ないので比較対象外とします)
てぶくろモードはXperia sola(MT27i)に搭載された「フローティングタッチ」機能のバージョンアップ版に相当すると思います。指を触れずとも画面に指を近づけるとタッチしたことにしてくれるモードで、このてぶくろモードとほぼ同じ動作ができる機能です。
てぶくろモードを使用するためには事前の準備と前提があります。
またてぶくろモードを有効にするには「手袋をした状態で」ロックを解除することが動作の条件となります。手袋をしてロックを解除するときにでっかい◯が表示されるのでてぶくろモードがONになっていることが確認できます。
ですがこのてぶくろモード、個人的にはXperia Z1に搭載すべきでしょ?と思います。というのも手袋をはめて操作するということは、素手よりも細かい操作がしづらいわけです。リングストラップに指を通すのも一苦労。手袋越しだとどうしても細かい動作がしづらいですし、落下させる懸念アリアリです。
実際に文字を打ってみました。まったく打てませんw 「えくすぺりあ」と打とうと「あ」を押したつもりでも押せません。もしうまく押せたとして、右にフリックしたつもりでも「え」が出ません。戻る「×」キーを押そうとしても押せません。結局イライラしてワンフレーズも入力することが出来ませんでした。
もっとも、このような操作をすることは想定してなくて、ロック解除→カメラアプリ起動→シャッター切る、というような動作を手袋をしたままできますよー、というレベルなんだと思います。。。
さらに、画像のような手袋を使うのではなく、こういう手袋を使うような女性向けの機能なのでしょうね。。
ちょっとイジワルな画像になってしまいました。^^; こういう軍手みたいな毛糸の手袋(薄手)のヤツですと違和感なく操作できること、申し添えます。
まとめ
Xperia ZとXperia Z1 fの比較ではない比較考察になってしまいましたが、両方を使ってみた個人的な感想を最後にまとめてみます。
本考察のタイトルにあります「小さいは本当に正義なのか?」に対する答えにはなってないかもしれませんが、
『1台持ちであればXperia Z1一択、タブレットと併用するならXperia Z1 f』
だと思います。
スマートフォンとはいえ所詮電話機です。その付加価値としてデータ通信をしています。これを1台で賄おうとするなら、極力大画面のほうがストレスを感じず、映画などリッチコンテンツを楽しむことができると思います。だからXperia Z1のストレージ容量は32GBなんでしょうね。
タブレットを持っていれば安価なMVNOキャリアによるSIMを用いてデータ通信はタブレットを中心にし、通話とメール、おサイフケータイ、それに最低限のデータ通信のみXperia Z1 fで、という使い分けが考えられるのではないでしょうか。ジーンズの前のポケットに入れても違和感なく持ち歩けるサイズは非常に快適です。
参考:【コラム】「マニア」のMVNOから「みんな」のMVNOになってきた
私はwebでの調べ事やSNSの大半をXperia Z Ultraの大画面で行っています。これがまたものすごく快適で、どこに行くのにも必ず持って出かけます。ナビとしても使えますし、ね。あ、Xperia Z Ultraの話ではないので、これはまた別の機会に。(ってさんざん考察してますね私^^;)
ということでこういう組み合わせでXperia生活を楽しんでいます。