XperiaにおけるAndroidアプリ考察

さよならXperia。

お久しぶり&ご報告です。
Xperiaをメインで使うのをやめました。

2010年4月に初めて所有したスマートフォンがXPERIA(SO-01B)です。それ以来ずっと歴代Xperiaを所有・使用してきましたが、ついに終止符を打ちました。
Xperiaとともに歩んできたこの10年と7ヶ月長かったような、短かったような、寂しさいっぱい、けどホッとしたような、そんな最後でした。

なぜサヨナラしたのかを自分のための備忘録として久しぶりに考察ブログを書きたいと思います。
恨み節しか出てこないんですけども・・・

 

 

Xperia離れの決定打①:POBox Plusの廃止

Xperiaから離れようと思ってしまった決定的なことは、Xperia 1→Xperia 5/ Xperia 8から日本語入力システム「POBox」が無くなってしまったこと。
Xperiaを使い続けてきた最大の理由がまさにPOBoxだったので、この段階でXperiaがXperiaじゃなくなってしまったと感じました。
POBoxが非搭載になったことを店頭のデモ機で触ってみて改めて落胆し、カスタムapk入れることも一瞬考えましたが、そこまでのXperiaへの忠誠心は既に無くなっており、別の道を探すきっかけになりました。

世の中にはATOKやGboardなど、機種問わず日本語入力できるアプリもあります。
Xperia 1発表後に将来のXperia離れに備えてATOKやGboardを試し始めていたのはここだけの話ですw

これらの使い勝手を確認していく中で意外にGboardの使い勝手が良いことも知り、自分の中でのPOBox神話が崩れていくのも寂しかったですが世の流れには逆らえないわけで、Xperia XZ3にはPOBoxありましたが、標準的にGboardを使うようになり、実質的にもXperia離れに向けた行動を取ることになっていました。

なおPOBoxの凋落についてはいろんな投稿でボヤいてますが、まとまってない・・・例えばこちらにありましたので良かったらご一読下さいw

 

Xperia離れの決定打② アルバムアプリの廃止

もう一つ大事な理由が「アルバム」アプリの消滅です。これも大きかった・・・
少し前にアルバムアプリと連携していた「PlayMemories Online」機能の終了もあり、Xperiaで撮影した写真をソニーの提供するクラウドストレージへ自動アップロードできてたのも含めてすごく使いやすかったのに、あっさりGoogleフォトにその座を譲ってしまった。。

https://www.sonymobile.co.jp/support/app/album/pmo/

そして先日Googleフォトは容量無制限だったのに、方針転換で2021年6月から容量制限付きになると発表されてから、ネットニュースなどでも大きく取り扱われましたね。
アプリは外部に依存する方針にシフトしたXperiaは早々に梯子外される形になってしまいましたが、これからどうするんでしょうね・・・

というようにソニーモバイルの収益悪化で、ハードウェア事業にシフトしてまずは経営を立て直すことが最優先されたため、独自アプリがバッサバッサと切り捨てられたこと、これが大きかったです。

 

Xperiaと共に歩んできた盟友(純正アプリ)がどんどん消えていった・・・

初代(Android)XPERIAにはTimeScapeとMediaScapeというXperia独自のアプリケーションがプリインストールされていて、通話やメール、SNSなどアプリの使用履歴を通じて自身の行動を時系列に表示するTimeScape。音楽、写真、動画をシームレスに管理できるMediaScapeというものです。この両アプリはとても先進的で、Xperiaが時代に先駆けているイメージを強烈に植え付けてくれ、一気にXperiaワールドに引き込まれたのも懐かしい思い出。


しかし当時のSony Ericssonは、まだAndroid OSの扱いにも長けてないためか、とにかく動作がガクガクで全く使い物にならず、早々に市場から退場していきました。

https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1006/14/news001.html

あれ、もう一度出したらけっこう楽しいアプリになりそうなのにな・・・
他にもたくさんの盟友が去っていったのも悲しい出来事でした。

参考:停止されたアプリ及びサービス一覧(ソニーモバイルサイトより)

https://www.sonymobile.co.jp/support/app/

・GracenoteR(グレースノート)を利用した楽曲関連情報の取得機能終了のお知らせ
・ミュージックアプリは2019年10月発売のXperia 8 SOV42 (KDDI) にはプリインストールされません。また、Playストアからのダウンロードもできません。
・アルバムアプリは2019年10月発売のXperia 8にはプリインストールされません。また、Playストアからのダウンロードもできません。
・Eメールアプリ、POBox Plusアプリは2019年10月以降発売の機種にはプリインストールされません。また、Playストアからのダウンロードもできません。
・2019年8月1日以降、Xperiaアシストをアップデート(version 2.1.A.0.10以上に)すると、Googleのサービス終了に伴い場所情報を取得する機能は使えなくなります。なお、アップデートをしない場合でもGoogleがサービスを終了することがあります。
・Xperia Companionのバックアップ・復元・Xperia Transferの各機能は2019年以降発売の機種から非対応になりました。
・Xperia Transfer Mobileのサポートは終了しました。
・Media Goのサポートは終了しました。
・アルバム内のPlayMemories Online機能は終了しました。

 

Xperia離れの決定打③ カメラ機能

Xperiaのカメラは今もソニーグループの製品ノウハウや機能を活用して進化し続けていますが、どちらかといえば玄人向け。
けど玄人はスマホで撮ろうとか思うのだろうか・・・
一般向けじゃなくてハイエンド志向に、と聞こえはいいけど、今やスマートフォンは生活必需品であって、3万円台でも買えてそこそこキレイに撮れるカメラ機能の付いたスマートフォンがあるのに、どうして10万円も払う必要あるの?に対する解が示せていない。
これじゃどんどんXperia離れが進むだけ・・・

今や完全にXperiaの優位性が霞んでしまっていて見るに堪えない状況だと思います。
ハードに特化して、ソニーグループの叡智を結集して頑張るんじゃなかったんでしたっけ??
もちろん頑張ってないとは言いません。けど向いてる方向がだいぶずれてるような気がしてなりません。

 

さらにさらに・・・

なんかただの愚痴になってきちゃいましたが、せっかくなのでもう一つ。
ブロガーイベントをやらなくなったことも大きいです。
自分たちが困難を乗り越えて課題をクリアしてようやく発表できた!という開発者の熱のこもった話を伝える場が無くなってしまったことは非常に残念でした。
(愚痴りまくって最後の方は呼ばれなくなりましたけどw)

 

業績悪化は「改悪」でしかなかった・・・

XperiaがAndroidスマートフォンユーザの裾野を広げる役割はすでに終えてしまったのは理解できているつもりです。
じゃぁ、今のXperiaの役割は?と言われれたらなんて答えたらいい?
結局Xperiaって何がいいの?と聞かれても何も答えられなくなってる自分がいました。

ようやく重い腰を上げて廉価版を出したのもXperiaファン(マニア)からすればやってる施策は3年、いや5年くらい遅いです。
旧機種ベースのsimフリーXperiaも以前出したこともありましたが、お茶を濁すような対応としか受け取れませんでした。
最近はようやくMVNOでも販売開始しましたが、これも遅すぎました・・・。

ソニーグループとして巨大な組織の中で自由に動き回れないのもわからないでもないですが、社内政治に振り回されてしまったということなのでしょうね。

 

このように収益悪化してからXperiaのいいところがすべて失われてしまい、ロボットのようにほんの少しだけ機能改善されたXperiaが世の中に出てくる、メディアはそれを行灯記事書いて世の中に周知されるというくらい(大変失礼を承知で言わせてもらえれば)ホントにつまらない、心がワクワクするようなXperiaではない製品が世に送り出されるようになってしまった、、、というのが正直な感想です。
もうわたしの知ってるXperiaではない。そう思ってしまいました。

このコロナ禍で2021年のCESはオンラインで、MWCは6月に延期だそうです。
このまま(非常に悪い言い方ですが)気取ったXperiaはどこまでユーザの心に刺さるのでしょうか。
どこ向いて商売してますか?
Xperiaって何がいいんですか?

もう一度わたしにそれを教えて下さい。
もう一度Xperiaすごいじゃん!!ってワクワクさせてください。

このままXperiaブランドは消えてほしくない。
中の人たちも苦しんでいると思いたい。
その苦しみから抜け出して、再びXperiaを使いたい!と思わせてください。

またまた深夜のラブレターみたいになっちゃいましたけど、Xperiaに栄光あれ!!