GWも後半に入りましたがいかがお過ごしでしょうか。
せっかくの長期休暇です。電池の持ちとか動作も緩慢になってきた気もするXperia。これからも快適に使うために、一旦すべて初期化してCM6.1.3のV006というカスタムROMを一から環境作ってリフレッシュしようと思います。
半日もあれば十分に復旧できると思います。今回は参考までに各作業単位に所要時間を記載してみますので、各自作業の段取りができるタイミングを見計らって、ぜひ作業してみてくださいね!
【初めてroot化される方へ】
※本エントリーはroot化したXperia(X10)を前提として考察します。Xperiaを初めてroot化する方にも参考になるよう努めますが、root化することは保証期間中であったとしてもdocomoの保証対象外となります。起動しなくなってもdocomoショップに駆け込むようなことは絶対にお止めください。また本稿を参考にroot化したことで生じる結果に関しては本考察ブログ及び私は一切関知致しません。予めご了承ください。なお、本稿を実施するためにはWindowsPCが必須です。
また、カスタムROMはソニエリアプリ群(Timescape、Mediascape、ドコモマーケット)は基本的に使用できなくなります。またカメラ(静止画・動画)の質はXperiaが持つ機能(スマイルシャッター、ズーム)は使えなくなります。その他、Xperiaでできていたことができなくなる(代替手段はあるかもしれませんが)可能性もあります。また多少電池の持ちは悪くなるかもしれません。
上記のことをご理解頂いた方、Tos RooMさんのこちらのエントリーをご一読された方のみ、先に進んでください。
目次
◆CM6.1.3って何?◆
一言でいえば「AndroidのOSが2.2(Froyo)になってFLASH有りのサイトが見られるようになったりアプリをSDカードに入れられるようになる」とでも言えばいいでしょうか。
最近はアプリもOS2.2以上という制約のあるもの(
カメラ(静止画・動画)も使えます。したらば掲示板の有志の方によるSPモードメールのPush配信・POBoxが使えるなど、Xperiaでできていたことは一通りできます。
その他iPhoneちっくな「MIUI」というカスタムROMもありますが、こちらの導入は以前考察していますのでそちらを参照してください。
◆現行環境のバックアップ◆
どんな作業をするにもまずはバックアップです。
【非rootな方】
Share My Apps(考察済)- 以前こちらで考察していますが、各アプリのユーザデータ、エクスポートできるものはエクスポート(csv出力)しておく。(アプリによってエクスポートできるものとできないものがあるのでアプリを起動した状態で「田」>設定とかに項目がないか確認してみる。
※備考- SPモードメール:SDへ手動でコピーしておくこと。最新バージョンでは受信フォルダ(個別フォルダ)長押しで「全てエクスポート」が選択できるようになってます。(初期化するとメールはすべて消えちゃいます)
- 標準ブラウザのブックマーク:
バックアップと復元でバックアップ取れますが、カスタムROM入れると戻せないので、最低限必要なブックマークはブラウザ>「田」>その他>ページを共有>Gmail等でバックアップ
【5/6追記:Bookmark Sort & Backup というアプリで標準ブラウザのバックアップが取れます。】
- SPモードメール:SDへ手動でコピーしておくこと。最新バージョンでは受信フォルダ(個別フォルダ)長押しで「全てエクスポート」が選択できるようになってます。(初期化するとメールはすべて消えちゃいます)
まだroot取ってない方、先に以下の作業を行い、root化→Titanium backup or/and xRecoveryでバックアップ取ってから初期化してリストアする、というやり方でもいいかもです。
- ◆事前準備◆
- ◆FlashToolによるroot化→xRecovery導入◆
【root化済みの方】
Share My Apps(考察済)でアプリ一覧をGmailに出力しておく Titanium Baackup:★ 所要時間:約5分 *アプリの量のよって異なる。左記時間は162アプリの数値
アプリ起動>「田」>バッチ処理>バックアップ:全ユーザアプリ+システムデータ(5番目)>バッチ処理実行
◆事前準備◆
root化するツールを準備します。
- xdaの[TOOL] [UPDATE 22/03/2011] Flashtool BETA version 0.2.9.1のDownload FlashTool version 0.2.9.1 Beta :よりファイルをダウンロード。★所要時間:約10分 (ネットの状態によるので参考値)
http://www.multiupload.com/7H4JT35B6G (MD5: 4C370DDC5B6D40F96CA00D856019B19F) - ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックし実行。ファイルが展開され以下のようなファイルが見えます。
- X10FlashTool.exeをダブルクリック。(Vista以降だとUAC:セキュリティ警告)出ますので「許可」)
- 起動するのを確認したら画面を閉じます。
FlashToolをDLしたページには海外ファームも置かれています。もしdocomoファームではなく海外ファームベースでカスタムROMを入れる場合はこちらの考察を参考に海外ファームで初期化します。
【注意】海外ファームを導入するとSEUSはできなくなり、再度初期化する場合はFlashToolでしか実行できなくなります。(docomo用のflashファイル(ftfファイル)があればdocomoには戻ってこられますが、まずはdocomoファームでカスタムROM入れていろいろ触ってみてから導入してもいいと思います。)
◆初期化する◆
★所要時間:約5分(SEUSがPCにインストールされていて上記画面、Xperiaの電源を切った状態でスタート)
今回はSEUSで初期化します。FlashToolでも可能ですが、ftfファイルを準備するところからやると一気に敷居が高くなるかと思い、ひとまずSEUSです。
SEUSの使い方はこちらで考察してます。(arcのですが、SO-01Bを選択すればいいので)
- 完了したらUSBケーブルを抜き、Xperiaの電源を入れる。
- 起動>言語設定→本体の動作速度説明→ようこそ→スキップ→終了>初期画面表示までは実行しておく。★約1分
- 「田」>設定>アプリケーション>開発>USBデバッグにチェックを入れる。
なおGoogleアカウント設定等々は不要です。新しいROM入れたときにもう一度設定することになりますので。
◆FlashToolによるroot化→xRecovery導入◆
初期化完了すると懐かしい画面が拝めますw
FlashToolの使い方はこちらの考察も参考にしてください。 ★所要時間:5分(バックアップテスト含むと10分)
- 先ほど動作確認したFlashtoolを起動
- XperiaをPCとUSBB接続(Xperia側は充電するモード)すると端末選択の小さい画面が出ますので「X10」を選択
- Rootボタンをクリック、Finished!と出ると処理完了、自動的に再起動します。
(しない場合はもう一度Rootボタンクリック)
再起動後は手順2の画面がまた出るのでX10を選択。 - Xperiaの画面を活性化(待ち受け状態)したのを確認し、FlashTool画面の「Ask Root Perms」をクリック。
Xperiaの画面にSuperuserリクエストが出ますので「許可」します。 - PCのFlashToolで「xRecovery」ボタンをクリック。コマンドが流れ「xRecovery successfully installed」と出れば完了です。
- XperiaのUSBケーブルを抜き、電源OFF。以下の手順でxRecoveryで現行状態をバックアップしてみます。
- 電源ONし、「Sony Ericsson」ロゴが出たときに、Xperia画面右側の音量小ボタンをカチー、カチーと数回長押しします。xRecoveryの画面が表示されます。
<xRecoveryの使い方>
音量大小:上下スクロール
□ボタン:決定 - 音量小ボタンで「Backup & Restore」までスクロールし「□」ボタンを押し、「Backup」で□ボタン押すとバックアップが始まります。これで現状のROMイメージバックアップが取れました。(約3分40秒)
もちろんこのまま使い続けても問題ありません。TitaniumBackupで不要なアプリを消したりすればより快適に使い続けられるでしょう。もし不要なアプリを消す最中に間違って起動しなくなるようなことになったとしても、落ち着いてxRecoveryを起動すればバックアップを取ったところまでは戻すことができますので。
◆カスタムROM(CM6.1.3 v006)導入◆
★所要時間:15分(zipをDLし終わってxRecoveryで適用し再起動するまで)
ようやく本題ですw
CM系導入記はこれが3回目です。しかし似たような考察ばかりしてますね、自分w(以前はFreeX10派でした)
手順は上記考察とほぼ何も変わってません。今回もしたらば掲示板に一括導入ツールを公開してくださった方のzipファイルを使わせて頂き、一気に導入しようという算段です。ROMのバージョンアップに伴って導入ツールもバージョンアップされているのに追従しております。いつも非常に便利に使わせ頂いています。この場(見てないと思いますが)で御礼申し上げます。
bb52対応CM6.1.3_Full_V006一撃キット for xRecovery SP_PUSH+ARC SOUND+POBoxとテーマ達+build最適化+フォント+ドコモっぽいAPN+xda牧場 SEUSしてWipeしてドカンと入れると全部入ります。
CM6.1.3_Full_V006_JP_Complete.zip http://www.mediafire.com/?gh7xobmu0k1x7je
これをダウンロードしてxRecoveryでインストールすればOKです。
なお、元のROMはxdaの「[ROM] CM 6.1.3 [Full V006] [01-05-11] [Tweaked+Theme+Extras]」です。
xdaのスレッドよりNewMarket関連ファイルだけはxdaよりダウンロードしてください。これをxRecoveryで適用します。しないとこんなマーケットに。
Newest Market:
[Login once into included then you can flash the new Market in XRecovery]
https://sites.google.com/site/xandro…attredirects=0
- 上記URLより「CM6.1.3 Full V006 JP Complete.zip」をダウンロード。(91.7MB)
- XperiaをPCをにUSB接続、Xperia画面に出る「本体を接続する」をタップ
- 2つのzipファイルをそのままSDカードの任意の場所へコピー
(自分はxRecoveryフォルダに「ROM」というフォルダ、その下にバージョン名のフォルダを作ってます) - Xperiaのステータスバーを引き下げ「USBストレージをOFFにする」を選択しPCより切り離す
- Xperiaの電源をOFF
- 電源ONし「Sony Ericsson」のロゴが出たら音量小を数回長押ししxRecoveryを起動、音量大1回で一番下の「Advanced options」、「□」ボタンで決定。「Wipe Dalvik Cache」(*1)を実行、次に「Wipe Battery Status」(*2)を実行。
*1 Dalvik Cache:初期化して間もないので不要かもしれないですがアプリのゴミ(?).dexファイルを消します。
*2 Battery Status:バッテリー表示を正確にするための記憶情報(?)を消します。
(なお初期化してますのでFactory Reset(工場出荷状態に戻す)及びWipe Cache partition(OSのゴミファイル削除)は不要かと思ってやってませんが気になる方は実行しても問題ありません) - xRecovery初期画面より「Install custom zip>Choose custom zip from sdcard>先ほどPC、より送り込んだファイル(CM6.1.3_Full_V006_JP_Complete.zip)>Yes – CM6.1.3_Full_V006_JP_Complete.zipを実行
- Xperiaの画面にコマンドが流れていきます。1~2分で「Install from sdcard complete.」と出れば完了です。
- 「←」で初期画面に戻り、「Reboot Phone」を実行。Xperiaは再起動します。Sony Ericssonのロゴがいつもよりもちょっとだけ長く表示されます。それでも2分くらいでしょうか。
起動直前に物理キーのあいだのLEDが点灯し一瞬バイブが振動すれば直ぐ起動します。 - 起動したXperia、何かオカシイ。。そう、ロケールが英語になってます。またうまく電波を掴んでいないです。いろいろ確認したいところですが、まずは次の手順に進んでください。(時間表示もおかしい)
- 日本語化します。
「田」>Settings>Language & keyboard>Select language>(一番下)日本語 - APNを有効化する
(1)アプリドロワ>Dev Tools (Xperia arcのホームなのでアプリ一覧表示は横にスライドします)
(2)Bad Behavior>Crash the system server(4番目)をタップ
1分ほど待つと自動的に再起動します。
(3)再起動後、APN設定が有効となります。
自分の契約してる料金プランのAPNになってるはずですが念のため確認します。
「田」>設定>無線とネットワーク>モバイルネットワーク>アクセスポイント名
これで安心して設定できるようになります。(APN違ってると法外な料金をがかかる場合も。)
他のカスタムROMを導入する場合、一番初めにAPN設定を確認する必要がありますのでこれは必ず覚えておいてください。 - xdaより落とした「Newmarket.zip」をxRecoveryで適用するために一旦再起動。電源ボタン長押しするとメニューに再起動が増えています。
(2つ目の再起動はCyanogenMod設定で表示しないようにもできます)
ROM導入と同じように「Install custom zip from sdcard」よりNewmarket.zipを選択し実行します。
完了したらReboot Phoneです。そうすると見慣れたマーケットに。 - CyanogenModの設定ファイルを読み込ませる(時計の色など)
「田」>設定」>CyanogenMod設定>ユーザインタフェース>追加機能>テーマを選択>CM_V006
さて、導入したカスタムROMになってるかを確認してみます。
- ちゃんとFroyo(Android2.2)になってるか?
「田」>設定>端末情報 - ステータスバーを引き下げてみます
ここの項目は別途設定が可能です。(ここで考察してます:◆設定方法◆をご参照ください) - カメラは使える?
アプリドロワ>カメラ
残念ながらまだズームは使えないようです。動画の切替は下部のスライドバーをビデオにスライドします。手ぶれ設定や画質、シーン別など様々な設定ができます。(ズームさえできればなぁ・・・)
これでカスタムROMの導入は完了です。
◆初期設定◆
無事に導入したらアプリをダウンロードしたりするための初期設定をします。お気づきと思いますが、このカスタムROMはXperia arcのホームにPOBoxもarc用のが載っています。ただarcホームは4列x4行になってしまってます。Xperiaは2.1になったときに4列x5行でしたよね。ウィジェットとか置くときに配置が変わってしまいます。。。
→ xdaにarcホームの改造版(4×5版やホーム7面版等々)があります。一旦ソニエリホーム以外のホームアプリを入れ、ソニエリホームを削除し、インストールする必要がありそうです。(未実行!)
【初期設定すべき事項】
- Googleアカウント設定
- 提供元不明のアプリ許可:「田」>設定>アプリケーション
チェックしないと怒られますw - 最低必要なアプリのインストール(
アストロファイルマネージャー) - POBox利用設定:「田」>設定>言語とキーボード>POBox Touch設定>モード別キーボード保持、等々
その後、文字入力フィールドで長押し>入力方法>POBox Touchとする必要があります。
また、フリック入力を有効にするには「文字あAa12」を長押しし携帯アイコンを選択します。 - なおカスタムROMは海外で作られてますのでdocomoアプリ(SPモードメール)はマーケットから入れる必要があります。
(ちなみにドコモマーケットアプリはマーケットにありません)
◆リストアする◆
【正攻法】
基本的に初期化したので1つずつアプリを入れていくこと。
【正攻法??】
root化済で且つ作業前に
「一括バッチ処理で復元せず、アプリを1つずつ戻していくこと」
OS互換の関係で2.1のシステムファイルを戻してしまうとエラー頻発するんで、自分でマーケットで落とした(もしくは野良アプリ)ものを一つずつ確認しながら作業を進めてください。
- マーケットから落として最初の起動時にSuperuserリクエストが出ますので「許可」してください。
- アプリ一覧でアプリ名が
SwitchPro Widgetというように取り消し線になってるものがバックアップは取れているけどアプリがインストールされてないものとなります。
アプリをタップ>復元>復元するものを選択(通常はアプリ+データ)
「アプリ+データ」を選択すると設定も戻りますので非常に便利です!
ウィジェットは復元されませんが、ウィジェット用に設定した項目は復元されますので、ホームアプリ上で再度ウィジェットを置き直すと比較的ラクに環境を戻す事ができます。
【絶対正攻法じゃない】
もっと疲れちゃって、、、という方、同じFroyo同士であればxRecoveryでカスタムリストアでデータだけ戻すとOSだけ新しくなって、、という保証はされないリストア策もあります。(CM6.1.3の旧ver(054とか)使ってる場合はたぶん大丈夫、ってか自分は054からリストアして問題なかったです。)
ただしこのやり方は不具合を引きずる可能性があるので、綺麗サッパリするこの考察の趣旨とは違ってしまいます。(ラクですけどね)
ここまでの所要時間:手慣れた人なら1時間ちょっとだと思います。慣れなくても半日もあれば大丈夫だと思います。(データの戻しは別です)
途中、戸惑わないように極力画像を織りまぜながら考察したつもりです。
この休み中にトライされる(た)方も多いかもしれませんね。よかったら参考にしてみてください。
あ、大事なこと忘れてました。
環境戻したらxRecoveryでバックアプを取っておくことをオススメします。
非常に長い考察になりました。都合9時間かかりました。1日分の給料くれ!www