いよいよXperia Z3 Tablet Compact(以下、Xperia Z3TCと略す)のLTE版の出荷が始まるようです。juggly.cnさんによると、SGP621が$555(約 61,600 円)とのこと。
グローバルZ3TCはモデルを確認すべし
Xperia Z3TCのLTEモデルは対応周波数の異なる2モデルあり、いずれもグローバル仕向けモデルとして発売されます。
SGP621 | SGP641 | |
UMTS(WCDMA) | 850, 900,1700,1900,2100MHz | 850, 900,1700,1900,2100MHz |
LTE | Band I(2.1GHz), II(1.9GHz), III(1.8GHz), IV(1.7GHz), V(850MHz), VII(2.6GHz), VIII(900MHz), XIII(700MHz), XVII(700MHz) XX(800MHz) | Band I(2.1GHz), III(1.8GHz), V(850MHz), VII(2.6GHz), VIII(900MHz), XXVIII(700MHz) *1 TD-LTE Band XL(2.4GHz) |
*1 NTTドコモ・KDDI/沖縄セルラー電話(2015年1月予定)・ワイモバイル(2015年12月予定)
赤文字は主にドコモ(及びドコモをMNOとしたMVNOサービス)です。(2.1GHzはKDDIもソフトバンクも可)
対応周波数はSGP621のほうが多いですが、日本国内で利用するにはバンド28をサポートするSGP641のほうが使い勝手がいい気もするのですが、今購入できるのはSGP621です。
グローバル版を検討している方は、どちらのモデルが手に入るかをしっかり確認することをオススメします。
日本モデルは「今は」Wi-Fi版のみ
日本版Xperia Z3TCは11月7日にソニーストアからWi-Fiモデルが16G / 32GBの2モデルが発売されます。価格も16GBモデルが43,500円、32GBは49,500円。
既に量販店などでも予約が始まっていて、対応する店員によってはポイント還元が15%という大盤振る舞いを受けてる方もいるとかいないとか・・・
LTE版との価格差が思ったより大きく、保証の問題を考えるとWi-Fiモデルもアリだよな、と思ったりもしています。Xperia Z3TCは待ち焦がれて過ぎて発表当時の物欲が(多少)落ち着きつつあるなかで、またムクムクと湧き上がっていたりします。
また、LTEモデルも7月に総務省の技術基準適合証明 を取得したKDDI向けXperia Z3TC(SOT)もありますが、先の新製品発表会では発表されませんでした。
Xperia Z2 Tabletを7月に発売したばかりですし、Xperia Z Ultraのようにグローバル版に遅れること半年、順当に行けば2015年春モデルとして発表されるのか、はたまた発売見送りとなるのか、もう少し見極めが必要です。
比較検討(まとめ)
ここでグローバル版と国内Wi-Fi版との比較をしてみました。(自分の気持ちを整理する意味で)
なお、SGP621/641ともに内蔵ストレージは16GBなので、Wi-Fi版も16GB版で比較します。
比較観点 | LTE版(グローバル版) | Wi-Fi版(国内版) |
価格 | 61,600円+関税 | 43,500円+消費税 |
単体通信 | ◯ | × |
保証 | ほぼ× | ◯ |
アップデート | ◯ | ◯(実績ベース) |
もしWi-Fi版を出先で使うときには当然ですがスマートフォンのテザリングもしくはWi-Fiルータ(Wi-Fiスポットでの利用)が必須です。
テザリングはちょっとクセがあります。ドコモで契約したスマートフォンをspモードで(ドコモで契約したSIMを用いる場合)使用する場合は問題ありませんが、ドコモで契約したスマートフォンにMVNO(格安SIM)のSIMを使うときに、ドコモの制限によりテザリングできません。(テザリングをONにするとAPNが勝手にテザリング用に切り替わってしまうため)
※auのMVNO「mineo」はテザリング可能
よってテザリングは万能ではありません。以前からモバイル端末=単体通信ありき、という考えはそういうところから来ています。
ご自分の契約状況によって選択するモデルが変わってきます。まだ発売まで時間がありますので、じっくり考えてみることをオススメします。
(私は「もし買うなら」Wi-Fi版に傾きつつあります。コスト面、保証面でやっぱり国内モデルを買ったほうがいいかな、と。アップデートは(若干グローバル版に比べて遅れますが)行われ、Xperia Z3TCで最新OSを使うことができるはずですので。もし買うならですが!)