ドコモXperia Z Tabletを除くXperiaタブレット(Zシリーズ以降)にはマルチユーザ機能があります。マルチユーザ機能とは複数人の利用を想定し、アカウントごとに権限設定、ホーム画面やロック画面などを付与できる機能です。
Xperia Z3 Tablet Compactはどちらかと言えばパーソナルユースなのであまり使わないかもしれませんが、たとえば子供や家族や興味ある友達にちょっとだけ使わせる、なんてとき、ちょっと人に見せられないような壁紙状態を晒さず済みますので、とある一定層には便利だと思いますw
マルチユーザ機能でできること
ほぼフルアクセスできるアカウント、制限付きアカウントの2種類作成できます。おのおののユーザーでできること、できないことを以下にまとめておきます。
追加ユーザ(フルアクセスユーザ)ができないこと
- ユーザ管理(追加・削除)
- 提供元不明のアプリのインストール(管理者の設定に依存)
- 電源管理(STAMINAモード)
- バックアップとリセット
全ユーザの設定に影響する設定内容
(追加ユーザ・制限付きプロフィールの設定が全ユーザへ影響する機能)
- フォントサイズ
制限付きユーザで制限「できる」こと
- Playストアへのアクセス
- 利用できるアプリのON/OFF(管理者がインストールしたアプリへのアクセス可否)
※制限付きプロフィールでは利用できないアプリもあり(Dropbox・Eメール・Gmailなど) - Google検索
- 位置情報
- Playムービー&TVのコンテンツ制限
なお、新規ユーザーを追加したとき、その自ユーザーアプリの追加・削除は管理者ユーザに依存しません。
設定方法
以下の手順でユーザを追加できます。
- 設定>ユーザー>ユーザーまたはプロフィールを追加
- ユーザー /制限付きプロフィールを選択
- ユーザ権限で作成した場合は通常の新規セットアップと同じ手順で進めます。Googleアカウントも既存のもの、もしくは新規アカウントを登録して使うことができます。
- 制限付きプロフィールで作成したユーザは管理者アカウントでインストールしたアプリを個別に利用する/しないを設定していきます。(いくつかのアプリは制限付きプロフィールでは利用できません)
以降は画面の指示に従って進めます。各ユーザごとにできること、できないことは上記の通りです。
ユーザの切り替え方法
電源ボタンOFF/ONします。ロック画面にはこのようにユーザ一覧が表示されます。
ユーザデータの格納場所
標準インストールされているFileCommanderでは見られません。(各ユーザごとに自アカウント分しか見られないようです)
Root Exploreで確認しました。「0」と「legacy」は管理者ユーザの内部ストレージ(同一のデータ)です。追加したデモユーザ、制限付きプロフィールユーザが「10」「11」と追加されていくようです。
しかし管理者とて、これらユーザのファイルにはアクセスできないようになっています。(実際はデモユーザで画面スクリーンショットを撮ってるので、少なくとも、Pictures\Screenshotsにデータがあるはずですが、何も表示されません。)
まとめ:マルチユーザ機能は便利!
周りに興味ある人がいたりするなら、ある意味必須の機能かもしれません。ユーザ領域を使うことになるので、内部ストレージの容量は確かに食いますが、Xperia Z3 Tablet Compactは最低16GBもありますので、ガッツリ使わないデモユーザくらいであればなんてこと無いでしょう。(デモユーザを作成した初期状態で108MBしか使っていませんでした)
人に見せる用はユーザ権限でデフォルトのまま(Googleアカウントも設定しなければ使っているアプリを見られる心配もないw)、子供に使わせるときは制限付きプロフィール、というソニモバ(Google社)が想定する利用方法での利用がベストと思われます。
しかしドコモXperia Z Tablet、なんで全くアップデートしないんですかね。もう「無かったこと」になってる気がします。。。