<再訂正>【Z2・Z3・Z3 Compact】<アップデートしちゃダメ!>MVNOテザリングしている方はアップデートしたらダメ!!!では自身で検証しないまま「まずは注意喚起を!」という思いでアップしてしまいました。
情報がいろいろ錯綜してしまったため、訳わからん!と思ってしまわれた方、本当にごめんなさい。アップした後、手持ちXperia Z2(SO-03F)を用いて検証して、どうすれば問題ないかが分かりましたので改めてまとめておきます。
結論は「アップデート前にAPN強制変更を無効化した方は、再度同じコマンドを実行すればOK、初期化等を伴うアップデートをしてしまった場合は例のコマンドでは対応不可」です。
たぶん@AndroPlus_org さんが言われているのが該当するのでしょう。
ところでテザリングの件、保存される場所が変わっただけとかないだろうか 前からあったら書き換えたのが反映されるけど新規だと作れないようにしてある、とかそんな感じで
— AndroPlus (@AndroPlus_org) 2015, 5月 14
以下は検証の過程を備忘録として残しておきます。
前提確認
使用した端末はXperia Z2(SO-03F)、非root、D6503(海外版)Lollipop(23.1.A.0.690)状態がスタート地点。
なお、SIMはIIJmioのデータSIM、もちろんAPNも設定済み。
テスト手順
実施した手順は以下のとおりです。
手順①:5/15アップデート後の新ファーム化(17.1.1.B.3.240)
- FlashtoolでSO-03Fのファームウェアをダウンロード⇒ftf作成、APPLOG・CACHE・DATAをすべてWipe(消去)しSO-03F化
. - 起動するのを確認し、開発者オプションから「USBデバッグ」を有効化、コマンドプロンプトから settings put global tether_dun_required 0 を実行、念のためadb reboot
. - 設定>その他設定>テザリング>Wi-Fiテザリング>✔
⇒テザリングエラー
手順②:5/14以前のファーム(17.1.1.B.3.195)にダウングレード
- XperiFirmより17.1.1.B.3.195のファームをダウンロード、Flashtoolを用いてftfファイル生成
. - ftfファイルを作る際、Xperifirmのバージョン4.5.3にはFlashtoolに引き渡す端末名称やバージョン情報を含んだxmlが含まれた形でファイル群が生成される。
しかし、受け取り側のFlashtoolのバージョン0.9.18.4には、そのxmlを受け取る口が無いためにこのxmlを含むftfファイルは焼こうとするとflashエラーとなるため、Flashtoolでcreate(ftfファイルを生成)する際に「fwinfo.xml」のみを外してftfファイルを作成。
■参考:
. - 生成されたftfファイルをFlashtoolで焼き、起動確認
手順③:APN強制切り替え停止コマンド実行
- 開発者オプションをON
. - PCに接続、端末上に接続確認画面が出るのでOK、adbコマンド入力
. - 起動確認後、開発者オプションから「USBデバッグ」を有効化、コマンドプロンプトから settings put global tether_dun_required 0 を実行、念のためadb reboot
. - 設定>その他設定>テザリング>Wi-Fiテザリング>✔
⇒テザリングOK (これまで通り)
手順④:最新ファーム(17.1.1.B.3.240)へアップデート
- PC Companionでアップデートを試みるも何度やってもうまくいかないため、FlashtoolでWIPE3項目の✔を外し、データを残したままアップデート
(実際にはGoogleアカウント設定すらしていない状態)
. - 起動するのを確認し、設定>その他設定>テザリング>Wi-Fiテザリング>✔
⇒テザリングエラー
.
. - 開発者オプションから「USBデバッグ」を有効化、コマンドプロンプトから settings put global tether_dun_required 0 を実行、念のためadb reboot
. - 設定>その他設定>テザリング>Wi-Fiテザリング>✔
⇒テザリングOK (これまで通り)
まとめ
冒頭に記載した通り、結論は「アップデート前にAPN強制変更を無効化した方は、再度同じコマンドを実行すればOK、初期化等を伴うアップデートをしてしまった場合は例のコマンドでは対応不可」です。
既にMVNOテザリング対策をしている場合は、そのままアップデート後に再度コマンドを実行することで強制APN変更はされない、MVNOのデータ/音声SIMでもテザリングができるはずです。
もしアップデートに失敗して初期化してしまった場合
今回はXperia Z2での検証ですが、Xperia Z3(SO-01G)、Xperia Z3 Compact(SO-02G)も、手順②から同じやり方で対処できると思います。
今回の検証は @AndroPlus_org さんのブログエントリーが無かったら途中で投げ出してしまっていたかもしれません。本当にありがとうございます!でも自分で作業してみると手順や結果が分かって。時間はかかりましたがスッキリしました!
XperiaZ3cでアップデート前にコマンドを実行→アップデート→再コマンドで手ザリング出来ていましたが、端末を再起動したところ、テザリング不可になりました。再起動する場合、もう一度コマンドを実行する必要があるのでしょうか?
Z3Cで無事テザリングできるようになりました。ありがとうございます。ただし、修理に出す場合は(settings.db変更の痕跡を消すために)端末のリセット(初期化)が必須と考えていました。
ここからが質問なのですが(恐縮です)、上記のお話では今回の5/14のアップデートを実施した後に再度adbコマンドでtether_dun_requiredを書き換えればテザリング可能になりますが、その後修理が必要になり端末のリセットを行った場合、5/14のバージョンに初期化されるのでしょうか? それともそれ以前(購入時)のバージョンに初期化されるのでしょうか? Xperiaの仕様を聞くようなことになってしまい恐縮ですが、もし前者(5/14バージョン)だとtether_dun_requiredがなくなってしまうのでテザリング不可となるので質問させていただきました。ややこやしい質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
ソフトウェアアップデート後に初期化してもアップデート後にしか戻せません。修理に出した後、Flashtool(とXperifirm)を用いてダウングレード→tether_dun_require書き換え→再度アップデート→tether_dun_required書き換えで大丈夫です。
やり方はコメント頂いた考察の通りです。頑張ってください。
詳しく教えていただいてありがとうございます。
やはりFlashtoolでダウングレードが必要になるのですね。
Flashtoolの勉強をして自信が持てるようになるまで5/14のアップデートは見合わせることにしようと思います。
早速返信いただいてありがとうございました。
MVNO環境持ってないんで検証してみて欲しいんですが、
たとえばIIJmioだと、
adb shell settings put global tether_dun_apn IIJmio,iijmio.jp,,,mio@iij,iij,,,,,440,10,0,*
としてやれば解決する問題だと思うんですが違うんですかね?
問題はtether_dun_required項目が無くなってtether_dun_requiredに記載の強制テザリングAPNになる点ですよね?
と思ったんですがどうなんでしょう?
自己レス
IIJmio持ちにSIMを借りて、
adb shell settings put global tether_dun_required 1
にして、強制テザリングAPNをONにして試してみたところ、
上記コマンドでは駄目でした。
予測されていた範囲内の事でしたので、コマンドの前半部分略しますが、
コマンドの最後の””での協調部分、440,10,”0”,*の認証に関するパラメータの部分を、
”0”ではなく1,2,3であれば接続可能でした。
数値がどのパラメータと対応しているのかはわかりませんが、認証タイプの並び順だとすれば、0が認証なし(これは確定他不明)、1がPAP、2がCHAP、3がPAPまたはCHAPとなるのでしょうかね。
にちゃんにも書いたのですが、誰もすぐには検証してみてくれている人がいなかったのと自分自身が気になったので、検証してみましたw
後、tether_dun_apnの後の部分は、現在利用中のAPNの設定編集画面を見ながら書けば良いです。
設定項目なしの部分は上記見ての通り何も書かずにそのまま”,”を打つだけです。
まあ、今回のアプデでされたみたいに、次のアプデでsettings.dbからtether_dun_apn自体を撤去されて別格納にされてしまうとroot取らない限り困りますが…
ぐぐったら既出の情報でしたねすみません
[…] […]