ITmediaに毎週掲載される携帯電話販売ランキングの8月12日~8月18日版が発表されました。ついにキャリアモデルの総合ランキングにはドコモXperia Aceのみという寂しい結果に。
ドコモが苦戦? 総合トップ10ランクインは「Xperia Ace」のみ
au「iPhone 8(64GB)」が5連勝。3週続いて1位から5位をiPhone勢が占めている。トップ10の中でドコモ勢は9位の「Xperia Ace SO-02L」のみとなってい…
というかドコモのiPhone含むスマートフォン全体の中で唯一Xperia Aceがランクインしている状況です。けど裏を返せばドコモで一番売れたスマートフォンということ。ドコモで大人気!!
これまでエントリーモデルだからと完全スルーしてましたXperia Ace。どうして人気なのかをチェックしてみたいと思います。
Xperia Aceの基本情報
まずはプロモーション動画から。
文字でかんたんに書いてしまうと、Snapdragon 630、5インチ フルHD+(1080×2160)、RAM/ROM 4GB/64GB with microSDXC 512GB、2700mAh、154g というもの。
要はXperiaコンパクトシリーズの最新モデルです。
とはいえ、従来のXperiaコンパクトシリーズはフラッグシップのスペックほぼそのままに、サイズを小さくしたモデル(*)でしたが、Xperia AceはSoCをミドルレンジを採用することで価格もそこそこ低減させたモデルです。
*以前は解像度もHD(1080×720)に落としていましたが、先代Xperia XZ2 CompactからはフルHD+となりました
Xperia Aceの特徴は
公式サイトからはエレガントな中に若々しさも感じられるイメージだと思いました。
最新モデル Xperia Ace(エクスペリア エース) | ソニーモバイル公式サイト
上下のメタルとグロス仕上げの背面が輝きを放つ、美しいコンパクトボディが手のひらにフィット。前面に強化ガラス、背面にグラスファイバー強化プラスチックを採用。丈夫な素材と剛性の高い構造で、長く安心して使えます。 コンパクトサイズと約5.0インチの大画面ディスプレイを両立。Full HD+の高精細な映像を手のひらで堪能できます。 [作例]:Xperia Aceで撮影 …
デザインは奇をてらう感じではなく、いわゆるスタンダード、優等生なイメージ。ベゼル幅も厚みも丸みを帯びた外観も既視感ある感じです。
サイズは幅約67mm × 高さ140mm × 厚み9.3mm。
指紋認証機能が電源ボタンに復活してた!
Xperia Aceは日本国内専売モデルのためか、Xperia Z5~Xperia XZsまで設定されていた電源ボタンへの指紋認証機能が復活しました。これは歓迎すべき機能です!
米国では特許の問題あって、米国向けXperia Z5~XZsまでのモデルは指紋認証機能が無効化されていて、Xperia XZ2より指紋認証機能はリアパネルに移動してしまっていました。
音量ボタンがこの形・サイズなのは全体のデザインからそうしたんだと思いますが、実用面ではちょっと押しづらい気がします・・・
イヤフォンジャック付きはスタンダードの証!?
昨今のハイエンドモデルはiPhone含めイヤフォンジャックを廃止する動きがある中、Xperia Aceはイヤフォンジャックが存在します。最近は耳にしめじ茸を生やしてる人や耳栓してる人も多いですが、充電問題や片方落とす問題、混雑場所での電波干渉とは無縁な有線仕様を歓迎する方も多いのでは?
やっぱり価格なのか?
ドコモオンラインショップにおけるXperia Aceの一括価格は48,600円。今は端末と回線契約が別になっているので機種価格は48,600円です。ちなみに先代コンパクトモデルXperia XZ2 Compactの価格は79,056円。このモデルの時は月々サポートありましたので、サポート適用後の実質価格は32,400円でした。
単純に端末価格だけで比較すると高くなりますが、通信費用も当時選択できた契約プランと今とでは違うので単純比較することは難しいです。
現行プラン(~7GB)に通話し放題オプションを付けて2年分割するシミュレーションしてみたところ、なんと毎月9,644円もかかることに。
同じプランでXperia1を契約すると11,156円/月でしたので差額は1,512円/月。iPhone XSの場合は11,858円。(「スマホおかえしプログラム」を利用する場合)
もし自分なら迷わずXperia1にしそうです。しかし高いなぁ。。。
なんで売れているのか?(まとめ)
Xperia Aceは例えると教室の中で目立つ存在ではないけど成績もそこそこで誰からも嫌われることのないクソ真面目な生徒って感じでしょうか?クラスに一人くらいいましたよね、そういう人←
このようにXperia1とはぜんぜん違うコンセプトで、ホントになんの特徴もないXperiaなんてかつて存在しただろうか、、、と思ってこれまで見向きもしなかったのも事実。何で売れるんだろう・・・
今回ITmediaのランキングを見るまでは完全にノーマークでした。しかし、調べてみるとその「奇をてらう」わけではなく「可も不可もない」ところが逆にウケるのかもしれないな、と思いました。シンプルで長く使うには飽きのこないスタンダードなデザイン、色合いのほうがいいと。
しかもiPhone含め全体的にでっかいスマートフォンが乱立する中で片手で無理なく使えるコンパクトモデルであること、かつそれが「Xperiaである」ことを考えると「買い」かもしれません。
サブ機として欲しくなっちゃいました^^;
ace売れているんですね、
このことからも今のスマホところに求められているのはやはり価格なんでしよう。
かといってエントリーモデルは不安、適度なスペックとブランドを求める消費者の気持ちが透けて見えるようです。
形はXPERIAx performanceの焼き回しなんですが、ホールド感や電源ボタンを兼ねた指紋認証の使い勝手は折り紙付きなので、正直サブとして欲しいです。
このスペックであればもう少し安いのがスタンダードな価格帯ですし、更なる売上も見込めたでしょう。でもそれが出来ないのが今のソニーの弱さで、ブランドにあぐらをかいているのでは?と思ってしまいます。
Ace以外の最近のXperiaは独自性などとカッコいい言葉を使いますが、申し訳ないことに普通のユーザーとしては、独り善がり、どーでもいい機能ばっかりで、値段だけ立派な端末だと思います。Aceが売れるのは当然に思います。
XperiaはそろそろSHARPのAQUOSシリーズのようにSIMフリー機を出してほしいです。