Xperia A売れてますね。ドコモの株主総会で公表された時点で64万台とか。これから積み増しして100万台くらい売れちゃうのでしょうか。個人的には「Xperiaもようやくここまできたかー」と思う反面ちょっと寂しい気もしたりしてますが。
このXperia Aにグローバル版があるのはご存知でしょうか?あ、もちろん不要なTVNOTTVとかおサイフケータイ、ワンセグなんてのは搭載されていませんが、Xperia ZRという名称で発売されています。
こちらの画像の通り、Xperia Aと同じ4色展開で、後ほど比較画像で考察しますが、外観はほぼ同一です。強いて言えば「docomo Xi」のロゴがSONYになっている点とリアパネルのおサイフケータイのロゴがNFCである点くらいでしょうか。
このXperia Aと似て非なるXperia ZRをExpansysさんからお借りできましたので、3つの観点で考察していきたいと思います。
サービス・機能比較
Xperia Aの機能に対してどうなのかを図で表すとこんな感じです。(決して端折ってるわけじゃないw)
[Xperia A]
驚きましたが置くだけ充電以外全部○なんですね。昔はガラケーと比較されてグレーアウトされてるのばっかりだったのに…w
[Xperia ZR]
要はキャリアメールを含むドコモのサービスを使わない限り、Xperia ZRも十分選択肢に入るということになります。
おサイフケータイをグレーアウトしましたが、NFCはありますので例えばJALのタッチ・アンド・ゴーサービスは使えたりします。(モバイルSuicaやEdyといった電子マネー系は今の時点では使えません)
開封してみた
Xperia ZRを初めて開封した模様の動画を撮ってみました。開封して同梱物確認し、電池を入れて起動、端末情報確認とPOBoxのバージョン確認といういつもやってる初期の確認事項までとなってます。(3分30秒)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=9gtXuqXX1eg[/youtube]
Xperia ZRの外観
昨年末に発売されたXperia AXとXperia VもこのXperia AとXperia ZRと同じような兄弟モデルであった似て非なる外観でした。
2013年モデルではたぶんコスト削減の意味もあるのでしょうか、Xperia Zも形状同じでしたしXperia AとXperia ZRも名前こそ違えど形状は全く同一、ロゴのプリントが異なりキャリア色に染まっていないXperiaです。
メディア向けのスチール写真で恐縮ですが、カラーラインナップ含め比べるまでもないくらいだったので。(決して端折ってるわけじゃないですw)
リアカバーを外してみてもアンテナの有無以外は同一です。
差異について以下にまとめてみます。
Xperia Aとの差異(外観)
左側面に型番のプリントが当然ありません。
ワンセグ用のアンテナは当然ないです。
画像では全然わかりませんがLTEライト右のロゴはNFCのロゴです。
本来は端末下部にはロゴマークはありませんが、Xperia AにはSONYロゴが付きます。
Xperia Aとの差異(機能面)
- 通知領域のトグルスイッチ
シンプルです。文字も表示されません。もちろん並べ替えもできません。。。日本人の要求はやっぱり細かいのですね。。 - QWERTY入力モード
POBoxのバージョンは6.1.A.0.12です。でもQWERTYモードで数字キーが表示されません。Android4.2を搭載したXperia Z Ultraに搭載されたPOBoxはQWERTYモードでも数字キーが出るようなので、このXperia ZRもAndroid4.2になるときに進化するかもしれません。 - 内蔵ストレージ(ROM)容量
Xperia Aは32GBですが、Xperia ZRは8GB。昨今の国内版Xperiaに比べると心もとないかもです。microSDは32GBまでサポートされています。(Xperia Aは64GBのSDXCまでサポート)
なお、RAMは両機種共に2GBです。 - STAMINAモード
Xperia ZRにはグローバルモデルではおなじみのSTAMINAモードが搭載されています。いずれドコモの省電力アプリから置き換えられる(はず)。
ON/OFFで倍くらいの省電力化が図れるようなので(実際はそこまですごくない)早く国内Xperiaにも搭載して欲しいところ。 - 通知領域・ナビゲーションバーの無透過
あまり気にならないかもですが、Xperia ZRは上下が真っ黒です。現時点ではAndroid4.1.2ではXperia ULとXperia Aのみのようなのであまり気にせず。。 - 全アプリ終了ボタン
こちらも日本独自仕様のようです、どのグローバルでも「全アプリ終了」が無いのです。結構便利なんですけどね。
まとめ
グローバル端末と国内端末との差異はこのXperia ZRに限らず今まで試した端末も同じ差異あります。ZR固有の差異は無いと思いました。
やっぱり4.6インチは「正義」だなと改めて思いました。電源ボタンに代表される2013年Xperiaの特徴はきちんと反映されていて、「ZR」というXperia Zの系統であることはパッと見てもすぐ分かるような作りに改めてXperiaの懐の深さを感じました。
正直、このXperia ZRには製品としてキラリと光る、他のAndroid端末と違った「とんがった」ポイントは無く、非常にオーソドックスなモデル、買って損することはない、非常に優等生なモデルであると思いました。
あ、これはXperia Aにも同じ印象を持ってるということになりますけども。。。
ガラスマ機能は不要だし、そもそもドコモはイヤ!という方はSIMフリーなグローバル版を手に入れてSoftBankやau、イーモバイルのSIMで使ってみるのも良いと思いますよ。グローバル端末は毎月のコストもかかりませんし。
以下に「じゃぁ、どうやって使えばいいの?」という方向けに回線契約についてまとめてみました。
回線契約について
メイン回線で使っているSIMをグローバル機で使おうとする場合、ちょっとした契約手続きが実は必要です。(MVNOのデータSIMをお持ちの場合はそのままAPN設定すればデータ通信可能です)
実はグローバル端末はSoftBankの4G契約SIMを使うのが一番良かったりするのですよ、悔しいことにっ!
それはXperia ZRの対応バンドをホワイトペーパーの5ページ目を確認するとよく分かりますが
UMTS HSPA+ 850 (Band V), 900 (Band VIII), 2100 (Band I) MHz
GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900 MHz
LTE (Bands 1[2100], 3(*1)[1800], 5[850], 7[2600], 8[900], 20[800])
赤い文字はSoftBankでのみ使える周波数(予定も含む)
青い文字はドコモでもSoftBankでも使える周波数です。
*1:LTE Band3は2013年度中にドコモでも東名阪バンドとして150MbpsのLTEサービスが開始される予定です。
やっぱり900MHz使えるのは大きいと思います。悔しいですけれど。
[ドコモ編]
通常は「SPモード」のみの契約だと思います。SPモードは端末の認識番号(IMEI)がドコモものもでないと接続できませんので、SPモード契約にプラス「mopera U」を契約する必要があります。
費用は525円/月かかりますが、SPモードと一緒に契約する場合は両方とも半額ずつになるため、420円/月(SPモード 315円/月 +100円)となります。
[SoftBank編]
iPhone5などで契約したいわゆる「黒SIM」にアダプタつけてこちらなどにありますAPN情報を登録すればデータ通信できるようになります。
また通話も可能です。
[KDDI編]
こちらもデータ通信であればLTE Band1(2100MHz)が使えます。しかし通話はできません。(電源が入っていないとアナウンスが流れます)
APN設定はどうやら非公開らしいですがLTEルータのマニュアルに載っているものを設定すれば大丈夫っぽいです。(未検証)
(下記は「Wi-Fi Walker DATA08WのマニュアルP65より)
名前 | 任意(au.netなど) |
APN | au.net |
ユーザ名 | au@auwin.ne.jp |
パスワード | au |
認証タイプ | CHAP |
[イーモバイル編]
スミマセン、イーモバイルのSIM持っていないので確認できませんでしたがLTE Band3(1800MHz)に対応していますので使えるはずです。
ヒトリゴト。。Xperia Aのftf焼いてみたりもしてみたりしたらやっぱりまずいよなぁ。。^^;
ドコモのISPセット割は半額ではなく各ISP料金から税込み157円が引かれるはずです。
よってimode+moperaUスタンダードの場合は税込み525円になります。