【MVNO】ドコモXperiaでmineo(KDDI MVNO)を使う方法

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【コラム】巷で話題(?)のSIMロック解除を実行してみたとしてドコモ Xperia Z1 fのSIMロック解除を考察しました。

今回はこのXperia Z1 fをauの通信網では初のMVNOサービス事業者となったケイ・オプティコム社の提供するmineo(マイネオ)を契約し、使用してみます。

このmineoはKDDIの回線網を使ったMVNOサービスです。よってKDDIの「au 4G LTE」のサポートする周波数では使えるはず。このSIMを「SIMロック解除した」ドコモXperiaやグローバルモデル(C6833:Xperia Z Ultra)で使ってみるときの設定や注意点などをまとめてみます。

(一部繰り返しの内容もあります。構成力不足です。スミマセン。。。)

mineo08

(大阪方面の空気もいっぱい運んでくれましたw (要は内容物に対して箱がデカすぎるということを言いたい))

mineoについてはMVNO戦国時代に突入したということをauスマートフォンの白ロム価格高騰するか?という考察もしておりますので、あわせてご覧ください。

【コラム】KDDIスマートフォンの白ロム価格は高騰するのか? | XperiaにおけるAndroidアプリ考察
https://xperia-freaks.org/2014/05/18/kddi-mvno/

※本考察は多くの推察が含まれています。実際にサービスインしてから改めて考察したいと思います。 MVNOがより身近な存在になりそうです。 MVNOは【コラム】教えて!goo「SIM通」主催SIMブロガーイベントに参加してき続きを読む...

mineoがサポートするLTE周波数

LTE通信は国内キャリア(ドコモ、ソフトバンク、au)はもとより、現時点で地球上すべてのLTE通信規格はすべて同じ方式*1を採用していますので、仕様上では海外のSIMフリー端末なども使えることになっています。*2

LTE通信規格の中でKDDIのサポートするLTE周波数は以下のとおりです。mineoもこの周波数帯を利用したLTE通信が可能です。

バンド 周波数 備考
BAND1 2.1GHz
BNAD11 1.5GHz
BAND18 800MHz
BAND26 850MHz blog of mobileさんが一部機種において接続できたことを確認されています
(BAND28) 700MHz 2015年1月より
提供開始予定

これら周波数をサポートする端末があればmineoのSIMでLTE通信が可能です。

*1 厳密にはLTEの規格にはFDD-LTEとTDD-LTEの2種類があります。アップロード/ダウンロードを同一周波数を分割するFDD方式と、時間ごとに分割するTDD方式がありますが、グローバルで標準的に採用されているのはFDD方式です。TDD方式は中国などアジア圏で採用されていますが、これによる利用者側での対応はなく、あくまでキャリアの都合です。ちなみにソフトバンクはTDD方式、ドコモ・KDDIはFDD方式を採用しています。

*2 日本では通信機器に対する法律「電波法」が存在します。電波法とは電波を発生する機器同士が干渉しないよう国の定める機関の試験をクリアした証明書である「技術適合証明」(技適と略します)を受け、それを明示することが義務付けられています。海外モデルは国際的な電波利用認証を受けているものの、日本国内における電波法の要件を満たす技適の認証は受けていないため、厳密には電波法違反となります。(Wi-Fi通信もNG)

ドコモXperiaでmineo SIMを使うために

なお、国内キャリアで契約した端末には「SIMロック」がかけられているため、契約したキャリアの通信網及びそのその通信網を利用したMVNOサービスしか使うことができません。【コラム】巷で話題(?)のSIMロック解除を実行してみたで考察していますので、参考にしてみてください。

ドコモのSIMロック解除についての案内はこちら。(解除手数料は3,000円です)

SIMロック解除 | お客様サポート | NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/support/procedure/simcard/unlock_dcm/

SIMロック解除とは、ドコモの携帯電話機に海外のSIMカードなどを入れ替えて使用したい場合や、国内で他社のSIMカードなどを入れ替えて使用したい場合に必要な手続きです。

※回線契約のない端末(いわゆる白ロム)であっても、本人確認書類があれば解除可能です。(赤ロムという残債あり端末ではSIMロック解除不可です)

ドコモXperiaの対応周波数を確認することも大切です。以下にドコモXperiaのLTE対応周波数とあわせ、au 4G LTEで利用できる周波数を1表にしてみました。(黄色く塗ったところがKDDIの提供するLTE周波数です)

<ドコモXperiaのLTE対応状況>

BAND1
(2.1GHz)

*1

BAND3
(1.7GHz)
BAND11
(1.5GHz)
BAND18
(800MHz)
BAND19
(800MHz)
BAND21
(1.5GHz)
(BAND28)
(700MHz)
*2015.1~

*2

Xperia GX/SX
(SO-04D/05D)
Xperia AX

(SO-01E)
Xperia Z
(SO-02E)
× ×
Xperia Tablet Z
(SO-03E)
Xperia A
(SO-04E)
× ×
Xperia Z1
(SO-01F)
× ×
Xperia Z1 f
(SO-02F)
× ×
Xperia Z2
(SO-03F)
× ×
Xperia A2
(SO-04F)
× ×

*1 ドコモ・KDDI共にBAND1に対応

*2 ドコモ・KDDI共に2015年1月以降 BAND28に対応予定

KDDIにも同じ周波数800MHz(BAND18・19)や1.5GHz帯(BAND11・21)がありますが、周波数が異なるためドコモの800MHz・1.5GHz網をau 4G LTE/mineoで使用することはできません。

上記表で一目瞭然ですが、ドコモXperiaをau 4G LTE網で利用する場合、BAND1(2.1GHz)でしか通信できません。要はソフトバンクLTE網と同じ状態で、電波が繋がりにくい、繋がらない、繋がっても遅い、という地域もありそうです。

2015年1月予定のBAND28が供用されるようになると対応周波数が増えますが、残念ながら現時点でBAND28に対応したXperiaは存在せず。

「どうしてもこのXperiaで使いたいんだ!」という人以外にはオススメできないかもしれません。

ドコモXperiaをau 4G LTE網で利用する最大の注意点2つ

【コラム】巷で話題(?)のSIMロック解除を実行してみたの考察と同じ内容です。

「なぁ~んだ、ドコモのXperiaをau回線で使えるんだ! これならランチパックXperia ZL2なんて買わずにXperia Z2の白ロム買おう♪」

と思う方がいたら、ゴメンナサイです。

(1) 音声通話について

これまであえて「LTE通信」を連呼してきました。これは、あくまで「LTE網を使ったデータ通信」の利用を前提としていて、「音声通話(3G)ができない」のです。

これはKDDIの3G規格がドコモやソフトバンクのW-CDMAとは違い、CDMA2000という全く異なる規格を採用しているため、互換性がありません。

ですので、データ通信を目的としたドコモXperia × mineoはアリです。が、対応周波数はBAND1のみとなります。

(2)mineoサービス内容について

mineoはあくまで「KDDIの提供する『LTE網』を用いたMVNOサービス」です。LTEが入らない場所や地域では通常、3G通信となりますが、mineoはLTEサービスのみですので、そういう場所や地域では『圏外』となります。

mineoを設定してみる(au Xperia)

前置きがいつもよりかなり長くなりましたが、mineoのSIMを手に入れるとステータスバーには「LTE」の表示は出ますが、端末にmineoのアクセスポイント設定をしないとネットワークに繋がりませんので、以下に設定内容をまとめてみます。

格安スマホ・格安SIM【mineo(マイネオ)】
http://mineo.jp/

mineo(マイネオ)は、多くの方に選ばれている格安スマホ/格安SIMのサービスです。au・ドコモ・ソフトバンクに対応しているので、お手持ちの端末そのまま、電話番号もそのままでご利用いただけます。

サポートページに初期設定についてわかりやすい説明があります。(設定例がDIGNO M(KYL22)ですが)

au Xperiaを利用する場合はこちらの手順通り設定していきます。


http://support.mineo.jp/setup/guide/easy.html#p3

◆サイト見るのが面倒な方へ(SOL22  Android4.2.2の場合)

設定>その他設定>モバイルネットワーク>高度な設定>CPA設定 (続く)

以下の値を入力

ネットワーク名 mineo(任意)
APN mineo.jp
ユーザID mineo@k-opti.com
パスワード mineo
認証タイプ CHAP(デフォルト)

(続き)保存>1ページ戻る>CPA接続に✔>(数秒待つ)>「接続しました:mineo」と表示

mineo02

これで設定完了です。

mineoを設定してみる(ドコモ Xperia)

SIMロック解除したXperia Z1 fでmineoのSIMを用いた通信を行うためには2つの設定が必要です。どちらか一方だけではアンテナが×になってしまいますので必ず両方設定してください。

  1. APN設定設定>その他の設定>モバイルネットワーク>アクセスポイント名>(空白です)>メニューキー>新しいAPN

    以下の設定値を入力します。(au設定と同じ)

    ネットワーク名 mineo(任意)
    APN mineo.jp
    ユーザ名 mineo@k-opti.com
    パスワード mineo
    認証タイプ CHAP

    右下のメニューキー>保存
    mineo09

     

  2. 隠しモードからLTEのみの通信モードに変更電話アプリ起動>(ダイヤルパッドから)以下の番号を入力「*#*#4636#*#*」

    mineo10

    テスト中画面で>携帯電話情報>優先ネットワークを設定>(プルダウンメニューから)LTE only
    mineo11

これでLTEデータ通信ができます。ロック画面下部の「KDDI」をご覧ください。

mineo12

速度に関してはKDDIのLTE網と同じ速度が出るはずなので、特に測定はしていません。(個人的にあまり興味がない)

KDDIでもVoLTEが始まれば音声データもLTE網を利用することになりますので、SIMロック解除が標準仕様となれば、本当の意味で購入した端末をキャリアフリーで使用できることとなり、非常に可用性があがると思っています。キャリアに縛られること無く、IMEI制限もなく日本の電波法にも適合した端末を自由に使える、そんな日が来ることを切に願っています。

2件のコメント


  1. […] 分からないので、こちらを参照しました。「XperiaにおけるAndroidアプリ考察 » 【MVNO】ドコモXperiaでmineo(KDDI MVNO)を使う方法」 […]


  2. Remote Video

    XperiaにおけるAndroidアプリ考察