iPhone6/6 Plus発売されましたね。支那人による買い占め→転売もニュースになりました。iPhone 6 Plusがデカ過ぎて・・・なんて呟く人も多いようですが、Android使いからすれば5.5インチは大した大きさではない、はい解散!といったTLで笑えたりも。
実際にXperia Z Ultraと並べてみましたが、たしかに大したこと無いと思いました。(笑)
iPhone 6 PlusデカっとかいうけどXperia Z Ultraに比べたらちびっこですよw pic.twitter.com/sQYKtASPyP
— ショーグン@考察ブログの中の人 (@nao3shogun) 2014, 9月 19
やっぱりXperiaだよなという思いを新たにした一日でした。ここで大事なのは「Android」ではなく「Xperia」であること。今回はiPhoneと常に比較されてきたXperiaを思い出しつつ「なんでXperiaなの?」という観点で考察してみたいと思います。
目次
Xperiaの歴史
Xperiaの歴史を紐解いてみると、「Xperia」ブランドは2008年10月に発売された「Xperia X1」に遡ります。
Xperia X1は日本で発売されなかったため、あまり知られていませんが、Windows Mobile 6.1を搭載し、スライドタイプのキーボードが搭載されていました。考察ブログでは【X1】XPERIAのはじまりのはじまり XPERIA X1を手に入れましたとして簡単にレビューしていますので興味ある方は見てやってください。(その後新品を手に入れましたよ、ええ)
2008年10月に発売されたXperia X1は、Sony Ericssonのプレミアムブランドという位置づけで、モバイルとWebが融合したコミュニケーションを提供し、マルチメディアとエンタテインメントの要素を組み合わせた製品ラインでした。
2008年当時、モバイル端末といえばやはりiPhone 3Gでしょう。日本でも2008年7月にソフトバンクから発売され、発売当初から話題を集め、日本のスマートフォン市場を大きく牽引してきたのはご存知の通り・・・。
iPhoneの初代は更に1年遡り2007年1月発表、6月29日に発売ですので、初期のXperiaは大変なアウェー状態でiPhoneを追いかけることになります。
当時はまだAndroid OSも創世記であり、ソニー・エリクソンがAndroid開発団体であるOHAに加盟したのは2008年12月。これによりXperiaもAndroid機の開発に舵を切ることになります。
そしてAndroidとして初のXPERIAが発表されたのはOHA加入から約1年後の2009年11月。そしてXPERIA X10は2010年4月、世の中に送り出されました。日本市場ではドコモからXPERIA(SO-01B)として発売されたのはご存知の通り。
このX10(SO-01B)は今から思えば動作はガクガクでラグばかり、電池の持ちも決して良いわけではなく、常に予備電池を持ち歩く必要もありましたね。そしてAndroidマーケットから落とせるアプリも種類が少ないながらも、より快適に、そして便利に使うべく様々なアプリを試してみたり、システムにも手を入れるべくroot取りを始めたのもこのX10との良い思い出です。
2010年当時でも日本国内でこそガラケーユーザが大多数でしたが、グローバルに目を向けてみると2008年にHTC社が米国T-Mobile社向けに開発した世界初の商用Android機として発売されたT-Mobile G1を皮切りに、2009年にはモトローラ社より「DROID」が発売、2010年にはHTC社より「Nexus One」が発売されました。
発売されるモデルごとにOSが進化していたのも特徴です。とにかくOSバージョンアップが頻繁で、以下に当時のOSのSDK(開発キット?)公開日ベースで並べてみましたが、非常に間隔が短いことが分かりますでしょうか。
SDK公開日 | 経過日 | OSバージョン | 開発コードネーム |
2009/04/30 | – | Android 1.5 | Cupcake |
2009/09/15 | 138日 | Android 1.6 | Donut |
2009/10/26 | 41日 | Android 2.0 | Eclair |
2010/01/12 | 78日 | Android 2.1 | Eclair |
2010/05/21 | 129日 | Android 2.2 | Froyo |
2010/12/06 | 199日 | Android 2.3 | Gingerbread |
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ソニー・エリクソンがOHAに加盟した2008年12月当時、ソニー・エリクソンは不慣れなAndroid OSの実装に向けてXPERIA X10開発に取り組んでいる頃、HTCやMotorolaはOS開発にも参画し、次々に新しいOSをリリースしていたわけです。 XPERIA X10はグローバル展開するメーカーのユーザやiPhoneユーザからも「周回遅れ」と揶揄されていたのもこうした状況であったことを鑑みると仕方ないかもしれません。
こうした悔しさ(?)をバネに今のXperiaがあるのかな、と。当時「もうやーめた!」という開発者が多かったならば、今のXperiaは無かったかもしれない、と個人的には思っています。
・・・「もうやーめた!」と白旗上げたメーカーはいくつかありましたよね、MEDIASとかELUGAとかREGZAとか・・・
Xperiaはギークの声を決して聞き逃さない?
Xperiaが周回遅れと揶揄され、iPhoneに比べてガクガクじゃんwwwと言われてもずっとXperiaを使い続けてきたのは、海外にもコアなXperiaファンがいたことも大きいです。
最近までのXperiaは、快適に使うためにはどうしてもシステム領域に踏み込んだカスタムをすることが個人的には必須でした。 このシステム領域に踏み込むためにはOSの脆弱性を突いてroot権限を奪取しシステムファイルを改変する必要がありますが、この脆弱性を突くためのツールであったり、root化後のシステムの弄り方などはxda developersが発信元でした。(英語喋れませんが)
ここから情報を得て巨大掲示板であったり個人ブログなどでその手順が公開され、この考察ブログもそういう先人の作った轍をなぞって、自分がカスタムするときの備忘録としてまとめてきましたが、メーカーやキャリアはシステム領域に踏み込んだカスタムは当然望んでいません。
よってその脆弱性の穴をアップデートのタイミングで塞ぎつつ、なぜそれをユーザがやるのか?をきちんと(?)分析し、次のモデルでは実装してきました。
もちろんAndroid OSとしての対応もありますが、例えば(1)電池容量のパーセント表示 (2)ステータスバーの各種トグルスイッチ(Android 4.4でOSとしてサポートする以前にAndroid4.1でサポート)していました。
(その後アイコン名表示や並べ替えまでできるように)
最新のXperia Z3ではAndroid4.4.2になってから使いづらくなってしまった通知領域のトグルスイッチを横へフリックして通知とトグルを切り替えできるようになるようです。
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このようにこれまでroot化が必須であったXperiaが標準状態で十分「使える」ようになり、私もXperia Z1くらいからroot取らずに快適に使うことができるようになりました。私のようなギークの声にもちゃんと耳を傾けてくれる(と勝手に思っている)Xperiaから離れることができません。
ハードウェア的にもiPhoneに完全に後塵を拝していた操作感(ヌルサク度)も飛躍的に向上し、今では全く遜色ない、いやiPhoneを上回るスペックとなりました。 しかしこうした劇的な進化を遂げたXperiaを知らない人もまだ多く、
Aさん 「何使ってるの?」
Bさん「Xperiaだよ」
Aさん「ふ~ん、そーなんだ。(アレはガクガクだったし使い物にならないヤツね)」
という会話(と思い)が今でも繰り広げられているのが現状です。残念なことに。。。
最近ではiPhoneからXperiaに乗り換えるユーザも増えてきたようですが、やっぱりOSの差による操作感の違いから、iPhoneに留まる人も・・・。(その気持は良く分かりますケド)
ソニーの危機的状況でXperia事業に大きな影響が・・・
先日の記者会見で、2015年3月期の業績予想で赤字幅が500億から2300億に膨らむと報道されました。
これまでもVAIO事業も切り離し、テレビ事業も分社化し、まさにソニーの心柱となったスマートフォン事業(=Xperia)で中国マーケット を読み誤ったようです。7,000人いるスマートフォンに携わる社員のうち15%にあたる1,000名を削減する方針とか。 これまで打たれても打たれても決してめげず、今ではスマートフォンといえばiPhoneと人気を二分するまでに成長したはずなのに。。。
以前、Xperiaはハイエンドモデルにシフトするというインタビュー記事を見た気がする(Xperia Z発表の時だったか??)のですが、この報道を見る限り、先のIFA 2014で発表したXperia E3が最後のミドルレンジモデルとなるのかもしれません。
Xperiaファンの魂を揺さぶるモデルをぜひ!
あえて苦言を呈すると、ソニー・エリクソンがソニーモバイルコミュニケーションズとなり、「One SONY」を掲げ、Xperia Zを発端としてXperia Z Ultra→ Z1シリーズ → Z2シリーズ → Z3シリーズと発表してきました。
これまでのXperiaは新たなデザインにも期待していたユーザも多かったと思いますが、ここ2年ほどは大きなデザインテイストの変更なくここまで来ました。
ブランディング戦略として、遠くから見ても「あ、Xperiaだ!」と認識できるのも重要なのかもしれませんが、ずっとXperiaを見続けてきた者としては、そろそろ新しいXperiaを見てみたい気がしています。
Xperia Z4もこちらを見る限りデザイン的には大きく変わる感じでは無さそうですし。
Aさん「何使ってるの?」
Bさん「Xperiaだよ」
Aさん「あ!あのスゴイってヤツ?見せて見せて」
Bさん「いいよ!」
Aさん「スゲー!こんなになったのかよ!!替えようっかな」
Bさん「いいんじゃない?そうしなよ!(ニンマリ)」
という会話が聞けるのはいつの日でしょう。Z3?Z4??Z5???
まとめ
Xperiaはスマートフォン海(界)の荒波を乗り越え、ギークの声をも拾い、他社は年1回、iPhoneは2年ごとのモデルチェンジなのに、「半年(以下)」という短いスパンで新モデルを登場させ続けています。このペースは心臓(経営)にも負担が大きそうです。
新モデル発表が年1回になってもファンはきっと逃げません。あ、むしろギークは歓迎方向のはずですw
今回発売となったiPhone 6 / 6 Plusは発売直後の評価は2分されている気がします。素直に歓迎ムードで受け入れる人。画面サイズ拡大を嘆く人も。 私にはiPhone版らくらくホンにも見えてしまいます。
文字サイズwwww pic.twitter.com/rwjQdjMaVm
— ショーグン@考察ブログの中の人 (@nao3shogun) 2014, 9月 20
迎え撃つXperiaは新フラッグシップモデルとして5.2インチのXperia Z3、4.6インチのXperia Z3 Compact、そして初の8インチタブレットとしてXperia Z3 Tablet Compactを発表し、新型iPhoneとガチンコ勝負となる様相を呈しています。
その点Xperiaは4.6インチ/5.2インチというサイズはこれまでにも発売済みであり、その画面の活かし方、(マーケティング的な)魅せ方ではiPhoneに比べ一日の長があります。
東京ゲームショウ2014では、Xperia Z3シリーズの大画面を活かしたデモ-PlayStation 4のゲームをスマートフォンやタブレット上でプレイ可能にする「PS4 リモートプレイ」を下記画像のように体験できます。まだ見ぬXperia Z3 Tablet Compactを見に行きたい!!というよりXperia Z3 Tablet Compactより女子Xperiaが気になって仕方ない
また台湾ではこのiPhone 6/Plusの発売にXperia Z3をぶつけたようで、その販売動向も気になるところです。(via Sony Store 台湾)
夢
・・・いつか発売日の前からソニーストアに徹夜で並び、オープンと同時にソニーストアの方とハイタッチしながらXperiaを買いに行くことです!また、わりと真面目にSIMフリー機の発売を待ってる人でもあります。
#あ、私はソニーファンではなくXperiaファンです。だってテレビはREGZAですしPCはhpです。あしからずw
コンパニオンの胸のXPERIAの文字に目が釘付けにw
同じくw