だいぶ落ち着きつつあるiPhone 6 狂騒曲。巨大だ!という話ももう耳タコでしょうか。
グローバルの世界ではこのiPhone 6の画面サイズ5.5インチと同じ画面サイズを持つXperiaがあります。
このモデルはXperia C3と云います。聞きなれないモデル名ですが、こいつがこれまでのXperiaとは一風変わっていて、「自撮り」に特化しているのです。
自撮りといえば、ちょっと前に韓国でこんなのが流行ってると聞きましたが、先日ビックカメラの三脚コーナーにも入荷してて白目むきましたけども。これ、セルカ棒というらしいですね。
iCloudから流出したハリウッド女優なんかもこんなの使ってたのでしょうか(違
ソニーモバイルのアジア圏のマーケティング担当者がイチオシ!したのか分かりませんが、自分撮りに特化したXperia C3(D2533)というグローバルモデル、奇しくもiPhone 6 Plusと同じ5.5インチの画面サイズを持ち、大画面であることに配慮したUIを持つXperia C3をExpansysさんからお借りできましたので考察してみます。
Xperia C3はどんなモデル?
Xperia C3は実は巨大です。画面サイズが5.5インチもあります。フラッグシップ Xpeia Z3の5.2インチをも上回ります。
そしてこのようにセルカ棒を使わなくともワイドアングル(25mm相当)に対応、そして画質を良くするためになんと500万画素ものレンズを搭載しつつ、厚みはたった7.6mmに仕上げたという機能特化型なモデルです。
もちろん、スマートフォンとしての機能も今どき仕様で、画面サイズは5.5インチ(HD:1280×720)、LTEにも対応し性能面でもクアッドコアSoCを搭載、バッテリーも大型の2500mAhというミドルクラスのXperiaに仕立てられています。
仕様一覧をまとめておきます。(whitepaperはこちら Xperia™ C3 White paper (822 kB))
サイズ | 156.2 x 78.7 x 7.6 mm |
重さ | 149.7g |
画面サイズ | 5.5インチ |
解像度 | HD(1280 × 720ピクセル) |
対応周波数 | FDD LTE Bands 1(2.1GHz), 3(1.8GHz), 7(2.6GHz), 8(900MHz), 28(700MHz) WCDMA (Bands 1, 2, 5, 8) GSM 850, 900, 1800, 1900 MHz |
バッテリー容量 | 2500mAh |
待受時間 / 連続使用時間 | 862時間(LTE) / 25時間(3G) |
SoC | 1.2 GHz Qualcomm MSM8926 Quad Core |
RAM / ROM | 1GB / 8GB |
microSD | 最大32GB |
カメラ(メイン/イン) | 8M / 5Mピクセル(25mm相当) |
防水防塵 | × (未対応) |
カラー | Black / White / Mint |
日本でも(技適問題は別として)ドコモでは3つの周波数に対応 *1 できそうですので、MVNOと組み合わせてやるといろいろ捗るかもしれません。
*1 Band28は2015年1月以降対応予定
サイズ感チェック
iPhone 6 Plusと並べてみました。
筐体のサイズは数値的には以下のとおりほぼ同じです。
サイズ | 重さ | |
Xperia C3 | 156.2 x 78.7 x 7.6 mm | 149.7g |
iPhone 6 Plus | 158.1 × 77.8 × 7.1 mm | 172.0g |
コーナー部の処理の違いから、正直iPhone 6 Plusのほうが持ちやすいかもしれません。
また手持ちXperiaを並べてみました。(下からXperia Z Ultra、C3、Z1、Z1 f)
厚み7.6mmという薄さがこの画像からも見て取れると思います。(参考:比較端末のサイズと重さ)
サイズ | 重さ | |
Xperia Z Ultra | 179 × 92 × 6.5 mm | 214g |
Xperia C3 | 156.2 x 78.7 x 7.6 mm | 149.7g |
Xperia Z1 | 144 × 74 × 8.5 mm | 171g |
Xperia Z1 f | 127 × 65 × 9.4mm | 140g |
外観チェック
この薄くてデカいXperia C3の外観を撮影してみました。
2013-14年Xperiaの特徴-オムニバランスなデザインはこのXperia C3でも踏襲され、電源ボタン、音量ボタン、シャッターボタンなどフラッグシップモデルと同じボタン配置です。
自撮りXperiaを謳うだけあって、5Mピクセル、広角25mm相当のレンズを持つフロントカメラはまるでメインカメラのようなデザイン。
大画面ならではの配慮:片手操作モード
「片手操作」機能はこのモデル以外にもXperia T2 Ultraにも実装されていて、【T2 Ultra】新機能「片手操作」は超便利なので他Xperiaにもぜひ!!という考察もしていますこの「片手操作」機能。iPhone 6 Plusにも搭載されている片手操作機能とのアプローチに違いがあります。
Xperia C3の片手操作を有効化するにはXperia T2 Ultraと同じく、設定>片手操作でON/OFFを切り替えます。
片手操作モードをONにすると次の2つの機能が有効となります。
チュートリアルはアニメーション付きでわかりやすく説明してくれるので迷うことはありません。
実際にホームボタンをダブルクリックしてみました。(これにXperia Z3で実装された通知とクイック設定ツールが横スワイプで切り替えできるようになればカンペキですが)
対するiPhone 6 Plusの片手操作へのアプローチは画面全体を引き下げてしまおうというもので、後発であるiPhone 6 Plusのほうが一枚上手かな、と。
ソニーモバイルの次作に期待!
フロントカメラがどれだけスゴイのか、撮影してみた
自撮りを謳うXperia C3。どれだけスゴイのか撮影してみました。比較するのは手持ちXperia ZL2(SOL25)。
まずはXperia ZL2のインカメラ。一昔前のガラケーと同じ感じ。(初めて撮った)
(サイズ調整のみ行いました。元画像は640 × 480ピクセル)
これに対しXperia C3はこんな感じ。(こちらもサイズ調整のみ行いました。元画像は2560 × 1440ピクセル)
全く比較にならないくらいよく撮れました。屋外で撮ったらよりインカメラの良さが伝わることでしょう!
まとめ
私、自撮りするような年じゃないのでアレですが、これは若者世代には大いにアピールできると思います。スペックもLTE通信でき、大画面。メモリは少ないので16GB以上搭載し、防水対応、若者ウケするカラーリングにしたら日本でも売れるんじゃないかと思いました。
Androidのスペック競争はそろそろ終わりを迎えていると思います。この「機能の差別化」はこれからのXperiaを占ううえでとても重要なことだと思います。ぜひこのような機能特化型Xperiaをこれからも世に出していって欲しいです。
(キャリアモデルとしてキャリアに蹴られたらSIMフリーとして出せばいいんですよ、ええ)
今回Xperia C3をお借りしたExpansysさんでは、本日現在36,545円とLTEモデルとしてはかなりリーズナブルなモデルです。