最近、ソニモバの中がいろいろ変わっている模様。
ソニーの業績はXperiaが牽引する方針を掲げてきたわけですが、ソニーのスマートフォン事業が下振れし、残念ながら2度に渡る業績の下方修正を余儀なくされている状況であることはニュース等でも知っている方も多いと思います。
ソニー、スマホ世界販売下振れ 通期業績予想は維持|日本経済新聞
これを受けてのことでしょうか、11月16日付でソニーモバイルコミュニケーションズ社長交代が発表され、代表取締役社長 兼 CEOの鈴木国正氏が退任し、現ソニー 業務執行社員 SVP、経営企画、財務担当、新規事業創出部担当の十時裕樹氏が新代表取締役 兼 CEOに就任するそうです。 via インプレス AV Watch
新社長である十時氏はソニー銀行を立ち上げてきた財務畑の人のようですので、業績回復のため、大なたを振るうことをも予測できます。
またニュースとして発表はされていませんが、これまで商品企画部門・UX
【ニュース】 「ソフトバンク、ソニー「エクスペリア」の開発に関わった黒住吉郎氏を商品統括部副本部長として採用」(ブルームバーグ引用)#fx
— FXCM ジャパン証券 (@FXCM_Japan) 2014, 10月 27
これまでXPERIAを牽引してきた立役者でしたが、ソフトバンクで商品統括部副本部長として辣腕をふるうようです。
これらの動きを通じ、いい意味でも悪い意味でも今後のXperiaの製品戦略に大きな変化が訪れるのではないかと想像しています。(完全なる私見です)
社長交代が意味すること
ソニーがソニーモバイル社長に十時氏を充てたのはモバイル事業での戦略見直しを財務観点で見直すことだと思います。
日経新聞によると、スマホ事業全体の15%に相当する1000人の人員削減策のほか、高付加価値モデルへの集中、地域戦略の見直しなどの方針を示しているそうです。
「財務」という仕事に対し私個人のイメージが良くないだけかもしれませんが、数字でモノを判断する=部門ごとの収益を分析して本来必要であることも「ムダ」と評され、あっさりと切り捨てられるのが怖いと思っています。(違ってたらごめんなさい)
2012年からソニーのモバイルを率いてきた鈴木氏はこれまでもソニーグループの全エレクトロニクス商品とサービス企画、デザインを担当しきました。そんな鈴木氏率いるソニモバにはきっと「あそび」は許容されてきたはず。
事業にも多少「あそび」は必要だと思っています。ここでいう「あそび」は「Play」の意味の遊び」に加え「 機械などで急激な力の及ぶのを防ぐため、部品の結合にゆとりをもたすこと」を意味しますが、そういう中から新たな発想が出たりすることもあります。そういう芽を摘まないで欲しいと切に願うばかりです。
2015年Xperiaはある程度開発も進んでいるでしょう。あくまでリーク情報ではありますが、2015年Xperiaのフラッグシップは1機種のみだそうです。収益改善のため計画していたいくつかのミドルレンジや派生モデルなどのロードマップも全面見直し、もしくは開発中止になるモデルもありそうです。
そしてモデルを絞ることによる開発要員の削減にも魔の手が忍び寄る可能性も出てくると思います。こうした動きが実際に表れるのは2016年モデルでしょうか・・・。
XPERIAを率いてきたトップが変わること
周回遅れと揶揄されてきたXperiaを今の状態にまで引き上げ、新モデルも我々をワクワクさせてきた張本人です。
これまでの枠組みがどう変わるのか、新たにXperiaを率いる方が黒住氏の敷いたレールに乗っかって従来路線を継続するのか、はたまた自身の思うことを実現すべく、大きく舵を切るのか、非常に楽しみでもあります。
デザイナーや設計、販促などXperia開発に携わられている皆さまには、これまでと変わらず、常にXperiaはXperiaであり続けることを貫いて頂きたい。財務部門から無理なコストカットプランを提示されても、モチベーションを維持して頂きたい。新しいエクスペリエンスを私(たち)ユーザは待ってますから。
なんかよく分からない単なる個人ブログになってしまいましたが、社長が変わっても製品統括が変わったとしても、その向こう側には「Xperia」を楽しみに待ってる人たちがいる、ということを言いたくて。
これぞXperia愛なんでしょうか、そうなんでしょうねw
いずれにせよ明日10月31日のソニー第2四半期決算発表と、11月下旬の投資家向け説明会で十時新社長率いるソニモバ(ソニーのモバイル事業としての発表ですが)の動きにも注目したいと思います。
黒住氏がソフトバンクに行ったということ
これはソフトバンクはiPhone一辺倒から脱却することを意味するのですよね、きっと。
これまでの国内キャリアと国産メーカーとの護送船団方式でやってきたドコモやKDDIでななく、どちらかといえば外様であるソフトバンクに移籍することは、これからソフトバンクが大きく変わるのでしょうね。
SIMフリー時代到来を前に、例えばOPPOやXiaomiといった中国で爆発的に売れている端末をキャリアモデルとして安く販売したり、なんてXperiaで培ったノウハウを活かした新しいケータイビジネスを推進するのかもしれません。これはこれで楽しみではあります。(キャリアとして好きじゃないので見てるだけになると思いますが)
これからもXperia(とソフトバンクの製品戦略)から目が離せそうもありません。