ブロガーイベント以来のご対面となるXperia Z3 Compactのグローバル版D5833をExpansysさんからお借りしましたのでレビューしてみたいと思います。
ご承知の通り、Xperia Z3 CompactはドコモからSO-02Gとして11/12から販売されています。私の周りでもどちらを選ぶか迷いに迷っている人も多かった気がしますので、今回は「Xperia Z3とXperia Z3 Compact、どこが違うの?」と題して比較考察してみたいと思います。
Xperia Z3 Compactとは
2014年下半期のXperiaフラッグシップは9月のIFA(コンシューマ・エレクトロニクス&ホーム・アプライアンス関連の国際見本市:ベルリン)でXperia Z3、Xperia初の8インチ小型タブレットモデル Xperia Z3 Tablet Compact、エントリーモデル Xperia Eとともに発表されたモデルで、日本を始め世界各国で販売されています。
Xperia Z3 Compactの名の示す通り、Xperia Z3の機能をほぼそのままに、液晶画面サイズを5.2インチからギュッと絞って4.6インチとしたところが最大の特長です。
このシリーズはXperia Z1 f(グローバル版はXperia Z1 Compact)から始まり、Xperia A2(グローバル版はZ2 Compact)、と3代目となります。
「コンパクト」モデルの歴史
日本における小型モデルラインナップでいくと、2011年のXperia ray(SO-03C)は3.3インチ、2012年のXperia SX(SO-05D)が3.7インチ、2014年のXperia Z1 f(SO-02F)・Xperia A2(SO-04F) が4.3インチ、そしてXperia Z3 Compact(SO-02G) は4.6インチというように、モデルが新しくなるに連れて画面サイズが巨大化しています。
4.6インチといえば2012年のXperia GXが出た時に「デカっ!」と思ったのも記憶に新しいです。その同じ画面サイズが「コンパクト」と呼ばれるなんて、当時誰も想像つかなかったと思いますケド。。。
Xperia Z3 Compactで頑張ったこと
「コンパクト」とはいえ、画面サイズの大型化は誰からも歓迎されることではありません。ソニーもそこで頑張りました。
Xperia Z3 Compactでは画面サイズが8%増したにも関わらず、Xperia Z1 fと縦横のサイズは同一に、また、厚みに関してはなんと!0.8mmも薄くしたのです。
Xperia Z3と同じ機能をこの小さな筐体に押し込むのは並大抵のことではないはず。きっと「渾身の『作品』」なんだと思います。
何が違うの?
同時に発表されたXperia Z3とXperia Z3 Compact。この2つのモデルの違いはどんなことがあるのでしょう。もちろんサイズは違いますが、それ以外の違いも比較してみます。
デザインの観点
Xperia Z3 CompactもこれまでのXperia Zシリーズでおなじみの「オムニバランス」を継承していて、パッと見は同じように見えますが、カラーバリエーション、サイドパネル(側面)のデザイン処理が全然違います。
Xperia Z3はアルミ製のサイドフレームに丸みを持たせ、その中にフロントパネルが埋め込まれていて、サイドフレームとフロント・リアパネルが一体感を持ったデザインに見えます。
対するXperia Z3 Compactは樹脂製のサイドパネルをフロント・リアパネルで挟んだデザインです。サイドパネルは樹脂の透明感をうまく利用した色合いで側面を見比べると全く別の印象を与えてくれます。
また、両モデルともコーナー部は落下時の衝撃吸収のため樹脂製となっています。Xperia Z3 Compactのサイドパネルで使われている樹脂と同じか分かりませんが、デザイン上のアクセントになっています。
Xperia Z3 CompactのmicroSDやSIMスロット用のキャップ形状はXperia Z3の丸い形状とは違い直線的。
カラーバリエーション
Xperia Z3 Compactのカラーバリエーションは全4色。オレンジ・ホワイト・グリーン・ブラック。
Xperia Z3の落ち着いた色合いとはまったく正反対のアプローチ。
オレンジ系はこれまでもXperia SX、Xperia A2でも設定されていましたが、ここまでビビットな色合いはかつてない色です。一目見た時に「あっ!バレンシアオレンジジュースの色!」と思いましたが、非常にビビットな色です。オッサンが持つにはちょっと勇気がいりますw
また、グリーンもかつてはXperia Aの限定モデル、初音ミクバージョン(feat. HATSUNE MIKU)で設定されていました。
ミクバージョンは少しメタリックがかったグリーンだったのに対しXperia Z3 Compactはソリッドなエメラルドグリーンです。
もう一つ、ちょっと面白いなと思ったのはドコモXperia Z3 Compactと並び順が違うのです。
これはXperia Z3でも並びが違うので、国民性の違いとかなのでしょうかね。
持ちやすさ
握りやすさで言えばXperia Z3 Compactの圧勝です(当然ですが)。Xperia Z3は手のひらに「乗せて」使う感覚ですが、Xperia Z3 Compactは「握って」使う感じ。きっちりホールドした上で、画面全体に指が届くのが非常に良い。画面上部まで指が届くので、持ちかえる必要がなく、ストラップが無くても落とす心配が無いかもしれません。Xperia Z3とは安心感が違います。
Xperia Z3は画面上部に手を伸ばすには(私の場合)中指と薬指を軸に手の中でクルッと移動させる必要があり、そのときにとても不安定になるためストラップが必須です。(正確には、Compactでも左手持ちの場合右上まで完全に指は届きません。中指・薬指を中心に手のひらで移動させますが、その移動距離が短いのであまり落とすキケンを感じません)
スペック(仕様)の違い
Xperia Z3の機能そのままにギュッと小さくしたのがXperia Z3 Compact。しかしほんの少しだけ差があります。小型化に伴う変更もあれば「なぜ?」という点も。
以下に違いをまとめてみます。
Xperia Z3 Compact | Xperia Z3 | |
サイズ | 127×65×8.6㎜ | 146×72×7.3㎜ |
重量 | 129g | 152g |
画面サイズ | 4.6インチ | 5.2インチ |
解像度 | HD:1280×720 | フルHD:1920×1080 |
電池容量 | 2600mAh | 3100mAh |
メモリ(RAM/ROM) | 2GB/16GB | 3GB/32GB |
※ドコモXperia Z3 CompactはNOTTV非対応という差もあります。
この表中の「メモリ(RAM/ROM)」に差があるため厳密に言えば「機能そのままに」ではないのです。
RAMが多いと処理能力が上がるため、大きければ大きいほど良いとされていますが、その分CPU負荷が上がる→電池持ち悪くなることを避けるべくXperia Z3より容量を落としたのかな、と思います。
ROMはデータ保存領域なので、こちらも大きければ大きいほど良いです。AndroidはmicroSDで容量は増やせるとはいえ、アプリ・データをSDに移すことが容易ではないため、ROMは大きいほうが良いのです。コスト面でXperia Z3の半分の容量なのかもしれませんが、次作ではできるだけ大容量をお願いしたいところです。
画面解像度がフルHD→HDになっている点は消費電力の観点、小さい画面にフルHDを押し込めると文字が小さくなりすぎてしまうこと、コンテンツ自体、特にweb周りは「レスポンシブデザイン」で提供されるサイトも増えてきて、スマートフォン用の見せ方になってきているため、表示面積云々での差は殆どなくなってきたことから、このままで問題はないと思います。(以前はdisっていましたが考えが変わりましたw)
Xperia Z3 / Z3 CompactからXperiaホームのアイコンサイズが大きくなりました。フルHDなXperia Z3だとかなり巨大に見えるアイコン、Xperia Z3 Compactではそんなに違和感なかったのも好印象。
(普通アイコンサイズが大きくなれば画面の小さいZ3 Compactのほうが違和感感じるはずなのですが、解像度の関係からか全く違和感を感じません。むしろベストサイズに感じられました)
もう数日このXperia Z3 Compactと付き合ってみたいと思います。また気づいた点があればまとめていきます。