【コラム】XPERIA×So-net・VAIO×日本通信がMVNO隆盛の起爆剤となるか?でまとめたなかで、ソニーモバイルがSo-netと組んで3月から始めるMVNOについて、どんな機種になるのか?と考えた時にその可能性としてXperia A2じゃないか?と予測してみましたが、まさにそれが現実になりそうです。
ここ数日のうちにXperia A2がそれだ!という裏付けできる情報が出てきましたので、それらをまとめてみます。
「裏付け」とした情報はこれ
いわゆる各国の電波法に絡む申請から出た情報が多いですが、今回はドコモXperia A2の生産終了も同時期にアナウンスされていることから、更に信ぴょう性が高くなったと思います。
2014年12月11日で技適認証を取得したという記事。(2015.2.5)
また2015年2月10日付でFCC:米国 連邦通信委員会の認証を取得したという記事。(2015.2.12)
Sony Mobile は FCC に対して「PY7-PM0611」の新しい FCC ID に今回の「PY7-PM0612」を付与するよう要求しています。「PM-0611-BV」は Xperia A2 SO-04F なので、この機種そのものだと予想されます。
とありますので、まさにXperia A2そのものであることも判明してしまいました。
さらにXperia A2が生産終了になっていた、という記事。(2015.2.12)
製品ページが削除され、サポート情報のページでは生産終了が告げられています。
これらのことから、「So-netのLTE通信とXperia™を組み合わせた新サービスの提供を開始」 というニュースリリースで発表されたMVNOサービスで提供されるXperiaは「Xperia A2」で確定ですね。
同モデルをドコモXperia A2(SO-04F)と自社製品の併売は契約上できないようになっている気がしますので、キャリアモデルとしてのXperia A2は今後生産されず、すべて自社ブランド製品として「機能そのまま」で出荷できることになったと解釈しています。
5つの気になるコト
Xperia A2はXperia Z1 fの後継として2014年6月に発売されました。ほぼZ1 fと若干厚みが変わった以外はほぼ同じスペックで色合いだけを変更した程度のいわば「マイナーチェンジ」モデル。(昨今のXperia全てがマイナーチェンジじゃん!という話もありますねw)
その中で気になる点が5つもあります。
- SIMフリーモデルか?
このモデルが技適認証を受けている周波数帯はWCDMA 800 / 2100MHz、LTE 800(B19) / 1500(B21) / 1800(B3) / 2100(B1)MHzです。まさにドコモの周波数帯のみをカバーしています。
仮にグローバルモデルと同じくSIMフリーとして提供されたとするならば、2100MHz(Bnad1)でau・au系MVNO・ソフトバンクモバイル及びアジア・欧州で、1800MHz(Band3)でワイモバイル及びアジア・欧州圏で使える周波数帯です。逆に考えればSIMフリーで800MHz(プラスエリア)、1500MHzをサポートしていると思うと非常に魅力的かもしれません。(その他のXperiaグローバルモデルでもサポートして欲しい・・・)
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. - ガラスマ機能はあるのか?
Xperia A2(SO-04F)にはワンセグ・おサイフケータイ(FeliCa)機能が搭載されています。これまで国内メーカーによるMVNO専用モデルとして楽天モバイル向けAQUOS SH-M01があります。こちらはワンセグには対応するものの、おサイフケータイ機能は省かれています。
Xperia A2、ガラスマ機能をどのように実装してくるのでしょう。実際にMVNOのSIMでおサイフケータイが使えるか試したエントリーもあります。iDのようなキャリア独自のサービスでない限り利用できるようです。もしおサイフケータイが無効化されていなければ、MVNO初のおサイフケータイサポート機種となるはずです。
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. - キャリアロゴ
Xperia A2(SO-04F)はデーン!と「docomo Xi」ロゴがあります。
このロゴ、どうなるんでしょう。ドコモの回線を利用するMVNOサービスとはいえ、さすがにドコモのロゴ付きというわけにはいかないでしょう。またdocomo XIロゴはかなり不評だったこともソニモバの中の人は認識されていますし、当然グローバルモデルでは「SONY」となっています。(Xperia Z3からグローバルモデルと同じ「SONY」になりましたね)新しく生産する過程でフロントパネルの張り替えは可能なはずですので、ここのロゴは「SONY」となっているといいなぁ、、と。
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. - カラーバリエーション
ここは全くの未知数。Xperia Z1 fやXperia Z3 Compactのようなビビットなカラーリングもアリだと思いますし、思い切ったカラーバリエーションを期待したいところ。
(Xperia Z1 f・A2・Z3Compactのカラーバリエーションを並べてみました)
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. - 端末価格は・・・
月額回線費用が安くても、端末価格が高ければこのソニモバ×So-netの旨味はありません。参考までにXperia A2の価格(当時)は69,120円。24回分割で2,880円/月となります。ドコモXperia A2は2年契約前提で月々サポートなる割引がありましたので、実質毎月1,000円程度の負担だったと思います。これに基本料+パケホーダイ等々が加算され、毎月の支払は7~8,000円/月だったところ、例えばSo-net モバイル LTE +Talk Sプラン(無料通話800円分がついて月額2,676円)を選択すれば、たとえ端末価格はドコモXperia A2と同等であっても5,556円。新プランがあるのか分かりませんが、開発費は回収できている(はず)なので少しでも安い価格設定を期待したいところです。
まとめ
ドコモで契約するXperiaよりも約3割安い月額費用でXperiaを使える!となると乗り換えようかな、と思う層がどれだけいるか、とても興味深いところです。
何度も言っている気がしますが、MVNO普及に向けて一番大事なのは「安心感」です。確かに毎月の支払いは安いけど胡散臭い端末使うのはなぁ~という声、申し込みがネットだけだとカード番号送信するの怖いからなぁ~という声、ぜひこのXperia×So-net(with イオン店頭申込)でうまいこと安心して選べるモデルにして頂きたいと切に願っています。