一向に情報が出てこないVAIOスマホ。「弱小メーカーだから生産を後回しにされてる」なんて言われていたりと悲しい情報もある中で、ちょっと気になったニュースリリースがありまして。
ここに掲載された画像。試作機だそうですが。
最初にこの画像を見た時にあれっ?と思ったのがこちらの写真。例のVAIOスマホの箱。何となくすっぽりハマりそうな形状だと思ったのです。
ちょっと色調の調整(輪郭を分かりやすく)、試作機の向きを変えてかえてみました。
んー、、、ビミョーに形状が違う??
ということで私の中ではVAIOスマホ=Windows Phoneか?の疑惑は消えましたが、なんだかこれからWindows OSをベースとしたスマートフォンがいろいろ出てくるという話です。
IS12Tの発売から約3年半、ここまで長かったですね。ついに日本でもWindows Phoneの後継機が登場しそうです。
— つやつや (山口健太) (@tezawaly) 2015, 2月 23
Windows Phone 8.1高耐久モデル(プロトタイプ)を出展とのこと RT 欧州市場参入モデル「TORQUE」を初展示京セラ、MWC2015の出展のお知らせ|プレスリリース配信サービス【@Press:アットプレス】 http://t.co/odZxr9RgaB — つやつや (山口健太) (@tezawaly) 2015, 2月 24
このように京セラもAndroidはこれまで通り開発したとしても新たなOSとしてWindows Phoneも開発をしていくようです。
TORQUEといえば高耐久を謳うAndroidスマートフォンとしてauから絶賛発売中ですよね。
このWindows版を発表するということで、これからのスマートフォン市場ではWindows Phoneという選択肢も出てくる感じです。
そこで気になるのが「VAIOスマホはどうなの?」ということ。
先日のVAIO株式会社としての新生VAIO Zは(当然ですが)Windows PCです。筐体デザインから構成されるパーツに至るまで全て独自設計であり、かつ製造も長野県で行うというVAIO株式会社 渾身の力作。
【コラム】VAIO meeting 2015で垣間見えたVAIOスマホの後ろ姿として考察しましたが、これだけVAIO Zに想いを込めて開発したわけです。それをみすみすAndroidベース、筐体デザインは凝っているのかもしれませんが、UIはきっとAndroid標準(に近い)と思われる状態で発売するのは本意ではないはず。
あれだけのこだわりを持っているわけですから、きっとVAIOスマホも同じ高い理想を持つ、VAIOの血が流れるスマートフォンであるべき、と。
という内容をまとめましたが、それを裏付けるように冒頭のマウスコンピュータのニュースリリースや京セラは「TORQUE」のWindows Phone 8.1版を発表するわけです。
この動きはこのニュースサイトでも取り上げられていて、
そのうちMVNOに関する部分について
これまで通信業界とは遠い存在だったPCメーカーが、スマートフォンビジネスに乗り出している背景には、MVNO(Mobile Virtual Network Operator、仮想移動体通信事業者)と呼ばれる、自社では回線を保有せずMNO(Mobile Network Operator、移動体通信事業者、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルなど)から回線を借りてサービスを提供する通信キャリアの市場が大き く勃興しつつあることが関係している
とまとめられています。
MVNOはこうしたPCメーカーにとっても非常に魅力的なサービスなのですね。今年5月からSIMフリー化の流れでMVNOサービス利用者数はより増加するでしょう。SIMフリー端末と合わせて利用する場合、3大キャリアはSIMのみ(回線契約のみ)の契約はできませんので、必然的にMVNOサービスを選択することになります。(もしくは手持ちキャリアSIMを使う)
しかし、MVNOサービスについてこれまで何度もまとめてきた中で思うことは、今のところ個人的にはまだ「一般層がメインで使うには不安が多い」という結論なのですが、Windows OSを採用したスマートフォン、まずはイノベーター、アーリー・アダプターをターゲットとした市場ですし、そのユーザの声をしっかりと受け止めて次の製品開発に活かし、Windows OS搭載スマートフォンの裾野を広げることを考えれば、この動きは今後も加速するのでしょう。
もう一つ、上記記事のリンク先であるこちらの記事に書かれているのですが、
Windows Phone 8.1の動作要件の緩和、Qualcomm社のSoCを搭載したAndroid向けスマートフォンでもWindows Phone OSが動作するよう改良する等々、これまでの参入しづらかった点が解消されることに加え、非常に不評であるWindowsアプリの少なさを改善する動きもある、とのことです。
5年前、Android用アプリがiOS勢からさんざん揶揄されていたアプリの少なさ問題、この5年でAndroid向けのほうがiOS向けよりも増えた、ということがWindows Phone界隈でも起こるのでしょうか。
そのためにはやはり利用者が増えないことにはアプリも増えていきません。もしVAIOスマホがWindows Phone OSだったとしたらVAIO信者ファンを中心に爆発的に売れるかもしれないな、と思っています。
しかし、Windows Phoneというと、どうしてもこの機種のことを言わざるを得ません。
鳴り物入りで登場した日本初のWindowsスマートフォン IS12T。
動作のもっさりさ、なんか変なフォントだったり、アプリがアホみたいに少ない、、、。
また海外Windows Phone(NOKIAなど)で日本語リソースがない=英語版でしか使えない等々、Windows Phoneに対し個人的によいイメージが無いのですが、Windows Phone 8.1になるとこのあたりが大きく改善されるのでしょうか。いや、そうであって欲しい・・・
なんかこの考察を書いていて、まさにXPERIA(SO-01B)当時の状況と同じじゃんか!と思い出してしまいました、、、歴史は繰り返すのですねw
いつVAIOスマホが発表されるか、どのようなモデル(デザイン)なのか、に加え、「OSはなんだろう?」という新たな楽しみが増えた気がします。
初代XPERIA X1はWindows Mobile 6.1でしたし、もしVAIOスマホがWindowsだったら、私は大歓迎です!(ぜひ使ってみたいですし、もし出来栄え悪かったらさんざんdisってその成長っぷりを見守っていきたいXperiaのようにw)