Expansys Japanさんからお借りしたXperia C4 Dual(E5363)をレビューしてみます。ソニーモバイル公式ページにも「Selfie phone」と銘打ってしまうくらい「自撮り」に特化したモデルです。
先代Xperia C3から続く自撮り特化モデル、どのような点が進化したのでしょうか。その進化のほどを考察してみたいと思います。
※先代Xperia C3はこちらで考察しています。
【C3】iPhone 6 Plusと同サイズのXperiaはちょっと変わったラインナップなのです – XperiaにおけるAndroidアプリ考察
どのあたりが「自撮り特化」モデルなの?
フロントカメラが500万画素、25mm広角レンズであることやXperia Z4にも設定されていないLEDライトがあることが一番の特徴です。
そしてAR系の遊べるカメラアプリももちろん搭載。
25mmという画角と解像度500万画素というスペックはフラッグシップモデルでは当たり前になっていますが、Xperia Cx系のエントリーモデルでも実現させ、さらにLEDライトまで実装し、これがXperia流自撮りモデルなんだなぁ、と思わせてくれます。
歴代Xperiaスマートフォンで最大の画面サイズ
自撮りした映像をみんなで楽しむには小さい画面よりも大画面がいいでしょ!ということなのでしょうか。Xperia C4はXperiaスマートフォンでは最大となる5.5インチの大画面です。
Xperia Z4(5.2インチ)と並べてみました。Z4は細長くてベゼル(画面周りの枠)が細いのも相まってシュッとしてるところ、Xperia C4はデーンとしてる印象を持ってしまいます。
そして画面解像度はこのモデルでC系では初めてフルHD(1920×1080)となりました。(先代Xperia C3はHD:1280×720)
フラッグシップモデルは5インチクラスでフルHDを上回る2560×1440(WQHD)モデルも出てきています(*)ので、これからは新興国向けのミドルクラスにも高解像度の波は来るのでしょうね。
(*) 米国Verizon向けXperia Z4vで既に製品化済み
大画面ならではの機能も
5.5インチの大画面ですと、片手で操作するのは相当手がデカくないと厳しいです。Xperia C4の設定メニューには見慣れない項目「片手操作」なんてものがあります。
主に電話まわりの使い勝手向上を目的とした機能で、ダイヤルパッド(電話番号入力)や通話応答などでほんの少しサイズが小さくなるというものです。
スペックも全然ミドルクラスじゃない!
何を以ってハイスペックモデル、ミドルクラスなのか分からなくなってしまうくらいハードウェア性能の差は無くなってきたな、という印象を持ってしまいます。
違いはデザインや質感、ソニー独自機能の搭載可否で差別化していくしか無いのでしょうね。(CPUをQualcommとMediaTekで分けてるのもありますが)
Xperia C4 Dual (E5653)のスペック | |
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サイズ | 150.3 x 77.4 x 7.9 mm |
SoC | 1.7 GHz Mediatek MT6752 Octa Core(8コア) |
重さ | 147g |
解像度 | 1920×1080ピクセル |
画面サイズ | 5.5インチ |
RAM/ROM | 2GB 16GB |
バッテリー | 2600mAh |
外部メディア | microSD(最大128GB) |
カメラ | フロント 5M / リア 13M |
対応周波数 |
WCDMA 900 (Band VIII), 850 (Band V), 1900 (Band II),2100 (Band I) MHz
GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900 MHz
LTE Bands 1, 3, 7, 8, 28, 40
|
NFC |
◯
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防水 | × |
日本語入力アプリ | 未搭載(ATOKやGoogle日本語入力などインストール必須) ※もちろん日本語表示は可能 |
詳細仕様はwhitepaperでご確認ください。
ちなみにリアパネルの質感はXperia A2やA4、J1 Compactと同じような質感で高級感はなくカジュアルなイメージです。
(ムラに見えるのは「手あか」です。意外と目立ちますね。。。(あえて拭きませんでした))
まとめ
5.5インチ大画面で3バンド対応のLTE対応モデル。Expansys Japanでの価格は8/2現在で39,140円。自撮りしなくてもこのサイズ感でこの価格はなかなか魅力的だと思いませんか?
残念ながら日本での販売の予定はないため技適表示はできませんが、こういうモデルも選択肢もアリだよなぁと思います。(XperiaがXperiaたる所以でもあるPOBoxは未搭載です)
まもなくXperia C5(Ultra)が発表される模様で、こちらはAQUOS CRYSTALのようなベゼルレスというウワサです。
新興国向けXperia。競合製品との差別化を図るべく、XperiaのC系モデルはXperiaフラッグシップのそれとはまた別で独自の進化を遂げていくのが予見できます。
今回考察したXperia C4(C3)は自撮り特化、C5 Ultraは究極の極薄ベゼルとあわせ、さらに自撮りを極める13M画素のフロントカメラみたいです。
フラッグシップのラインナップや進化はもちろん最大の興味ですが、新興国向けのXperiaの進化っぷりもXperiaファンとしては見逃せないなぁ、と思っています。(というかC5 Ultraはかなり欲しい!)