わたし個人的にもXperiaにおけるroot化は端末性能アップに伴いすっかり遠ざかってしまっていました。しかしroot化が必須である使い方をされている方も一定数いるのも事実。
確かにまるごとバックアップ(NAND backup)⇒リストアできるのは便利ですし、キャリアアプリの動きを完全に止めることができるのもroot化されているXperiaでしか実現できません。
国内版Xperiaではkitkat(Android 4.4)の一部に、海外版はLollipop(Android 5.0)の一部ファームに対応した1クリックrootkitが公開されました。
これまでのroot化は
(ちょっと古いですが)過去prerooted.zipを作りリカバリする方法でroot化していました。
時代はLollipop(Android 5.0)になっても手順としてはkitkat状態でprerooted.zipでLollipop&root化する、もしくは海外製の1クリックrootkit(giefroot)を用いた方法でした。
【Z1ほか】prerooted.zipを作る方法 – XperiaにおけるAndroidアプリ考察
これからのroot化は
昨今のXperia root化において、この方を抜きにしては語れない日本人デベロッパー@cubecubeさんが1クリックrootkitを新たにリリースされました!
キューブキューブ (@cubeundcube) | Twitter
しかし冒頭に書きましたとおり、ツールが適用できるファームウェアバージョンには制限があります。(root化はAndroid OSの脆弱性(穴)を突いて行われますが、この穴が塞がれているファームウェアバージョンではroot化できません)
rootkitXperia_20150926 https://t.co/z7r9ZolO6W すっぴんZ1C 14.5.A.0.270(Lollipop)でしか動作確認してませんが、KitKatでも動くようにしてるつもりです。 #cubecubedev
— キューブキューブ (@cubeundcube) 2015, 9月 26
大事な事忘れてました。 ric対策は入れてないので、それも兼ねて別途カスタムリカバリを導入してください。 当方はlockeddualrecovery2.8.21で動作確認しています。 #cubecubedev
— キューブキューブ (@cubeundcube) 2015, 9月 26
対応ファームウェアバージョン
■国内版
- Z1系:14.3.B.0.310以前
- Z2系:17.1.1.B.3.240(245)以前
- Z3系:23.0.B.1.38以前
■Z2&Z3系(海外版)
- 23.4.A.0.546 封鎖
- 23.2.A.1.62 OK
- 23.1.A.1.28 OK
■Z1系(海外版)
- 14.6.A.0.368 封鎖
- 14.5.A.0.283 封鎖
- 14.5.A.0.270 OK
■Z系(海外版)
- 10.7.A.0.222 封鎖
- 10.6.A.0.454 OK
ファイル落として解凍、install.batを実行するだけという本当に1クリックでroot化できるようです。ただしric対策しないとsystem領域のファイルの変更ができないのでデュアルリカバリを入れたほうがいいそうです。
興味ある方は@cubecubeさんのrootkitの使い方、実際に海外版Xperia Z Ultra(C6833)をroot化した方もいらっしゃいますので良かったら参考にしてみてください。
Z2/Z3 5.0がついに国産rootkitでroot化可能に – AndroPlus
LollipopなXperia Z Ultra C6833(14.5.A.0.270)をrootkitを使ってroot化した
私がroot化していた理由は、Wi-FiやBluetoothのON/OFFなどのトグルスイッチを使いたかったり、キャリアアプリの動きを止めたいということでした。
Xperia。 トグルスイッチは標準機能化、キャリアアプリは「アプリの無効化」である程度動きを止めることができ、さらにROM容量も増えたためSDカードにアプリを 移動する等々も不要となりましたので、Xperia Z1以降はノーマルで使っていてなんの不都合もありません。
しいて言えばiPhoneよりもバックアップ機能が弱いのでNAND Backupを取れたらいいな、と思いますが。