【コラム】2016年はケータイの買い方が変わる!?

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あけましておめでとうございます。

今年一発目の考察はXperiaネタで始めたかったのですが、2016年は携帯電話の買い方が大きく変わるかもしれない状況であるため、この話から始めたいと思います。(代わりと言ってはなんですが、今年の意気込みは吹き出しセリフのとおりですw)

 

 

安倍総理の「ケータイって高いですよね」ヒトコトで始まった料金プラン、契約内容の見直しに関する全5回のタスクフォースが先日終了し、昨年12月18日に総務大臣名で携帯電話事業者に対し文書にて見直しの要請が行われました。

総務省|「スマートフォンの料金負担の軽減及び端末販売の適正化に関する取組方針」の策定及び携帯電話事業者への要請

一企業の施策に国が介入し過ぎるのはおかしい!という声もありますが、今回は総務省が発表した「スマートフォンの料金負担の軽減及び端末販売の適正化に関する取組方針」の内容から今年どんなことが起こるのか、起こる可能性があるのかをゆるりと考察してみたいと思います。

 

 

今回のタスクフォースメンバー

当たり前かもしれませんが、その筋の研究・活動を長年やってきた方々です。経歴も調べましたので詳細はリンク先をご確認ください。

世間知らずの学者様が中心のワーキンググループですね。さすがお国の施策作りです()

 

 

決まったこと

昨年、ニュースでも大々的に報じられましたが「スマートフォンの料金負担の軽減及び端末販売の適正化に関する取組方針」のとおり、具体的な施策は

  1. スマートフォンの料金負担の軽減
    ①スマートフォンのライトユーザや端末購入補助を受けない長期利用者等の多様なニーズに対応した料金プランの導入等により、
    利用者の料金負担の軽減を図ること
    ②これに基づく料金プランの導入等の取組状況について、随時報告することを要請

    .

  2. 端末販売の適正化等
    ①通信サービスの契約と一体的に行われる端末の販売について、店頭において端末販売価格の値引きや月額通信料金割引
    等に関する利用者の理解を促すための措置を講ずること
    ②MNP利用者等に対する端末購入補助について、端末の価格に相当するような行き過ぎた額とならないよう、適正化に向け取り組むこと
    ③これらに基づく取組状況について報告することを要請

    .

です。

要は本来ガラケーで十分なのにスマホにして(されて)しまった、というようなライトユーザー向けのプランを作って、さらに多額のキャッシュバックに充てていた販売奨励金を長期ユーザに還元するようにしなさい、ということと解釈しました。

ニュースでは歓迎ムードで報じられましたが、はたして本当にそうなのでしょうか。

 

 

このままいくとどういうことが起きるのか。

この施策が実行されるとこのようなことが起きると想像できます。

  1. MNPしても金銭面メリットがない → 今のキャリアを使い続ける人が増えるかも
    .
  2. 今のケータイを長く使わざるを得ない → 新製品が売れなくなる → 撤退するメーカーが出るかも
    .
  3. 安価なMVNOに近いプランが登場 → MVNO市場が低迷(伸び率が鈍化)するかも

 

MNPしても金銭面メリットがない

MNPするタイミングによっては元のキャリアの契約解除料(9,500円)がかかるのと、MNP移転元、移転先でそれぞれ2,000円、3,000円の事務手数料がかかりますが、これら手数料を補填する程度のキャッシュバックになることが予測されます。

これは早ければ今年2月から始まります。上記の通りキャリアを渡り歩く人が激減する可能性あるため、この1月が最後の商戦になるかもしれません。MNPで多額のキャッシュバックを目論んでいる方(そんな方はこんなブログ読んでないと思いますが)は1月中が最後のチャンスかも。下記はTwitterのタイムラインで見つけた大幅キャッシュバックの一例です。某SBのえげつなさが・・・還元ってなによw

機種変更に際しても「月々サポートや毎月割」といった毎月の割引額や端末購入サポートといった部類の割引もキャリアの販売促進費に含まれるのであれば「24ヶ月使えば実質0円ですよ」という販売方法も粛清され、端末の分割金がかかり、毎月の負担が増える可能性もあります。そうなると少しでも長く使おうという動きが出てくるでしょう。

 

撤退するメーカーが出る?

これによって端末の販売数は減少し、キャリアモデルから撤退するメーカーも出てくるかもしれません。数年前まではキャリアモデル撤退=スマートフォン事業自体の撤退を意味しましたが、最近はキャリアモデルと平行してSIMフリー市場向けに製品を投入するシャープや富士通は楽天モバイルなどMVNO事業者とタッグを組みSIMフリーモデルを販売し始めているのも、このケータイ業界の動きを踏まえてのことかもしれない、と思いました。

いずれのSIMフリーモデルはキャリアモデルと同じく防水防塵対応、おサイフケータイもたいていのサービスが使えるようになりましたので、もっと売れるはずだ!というメーカーの思いもあるでしょう。(モバイルSuicaにもようやく対応しましたし、MVNOの可用性がさらに高まりました)

 

安価なMVNOに近いプランが登場

が、長期利用者やデータ利用量の少ないユーザ向けに今よりも更に安いプランを「作りなさい」という お上からの指示で、安価な料金プランができるとせっかく盛り上がりを見せているMVNO市場にも陰りが・・・

2015年11月にMMD研究所が行った「スマートフォンに関する意識調査」によると、この対象(1GB未満)ユーザは全体の1割程度。また、安価なプランを作っても積極的にプラン変更をするユーザがどれだけいるのでしょうか。しかも、1GB未満の契約には制限、例えば月々サポートを受けられるのは2GB以上などの前提条件が付きそうな気もしていて、どれだけ浸透するのか分かりません。

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とりあえず作れって言われたから作ったよ(`・ω・´)キリッと言われてしまえばそれまでです。有名無実。この言葉以外に当てはまる言葉があるでしょうか。。。まだ発表されていないのでなんとも言えませんが・・・

 

 

かつて無い高値でケータイの買取が始まる??

機種変更して毎月の維持費が高くなってしまうのを避けるべく、第三の選択肢としていわゆる「白ロム」や「中古端末」がブレイクするかもしれません。

最新ではなくてもここ1~2年以内に発売されたスマートフォンであれば全く問題なく使える状況であり、価格も手頃なために手を出すユーザが増えてくることを予想しています。これなら今の契約を維持しながら端末だけ買い替えて延命することができるからです。

たぶん考察ブログ読者は「買う」よりも「売る」ほうが多いような気がしますが、買い取りはドスパラなどで店頭買取、GEOは宅配買取も行っていたり、ヤフオクなどに出品するのもアリです。買取の場合、おサイフケータイ付きのスマートフォンは事前にFeliCa領域の初期化をキャリアショップで行う必要がありますのでご注意を。

年末に使わなくなった端末をまとめて手放そうと思いましたが、もう少し動向を見極めてからにしようと一旦持ち帰ってきました。これが吉と出るか凶と出るか、、、。

 

 

今年もケータイ業界から目が離せないですね。本年もどうぞ宜しくお願い致します。m(_ _)m