【Z3】au Xperia Z3がバージョンアップされない理由(ワケ)を考えてみた結果

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auスマートフォンのAndroid6.0へのアップデート予定がようやく公開されました。

Android™ 6.0へのOSアップデート予定製品について | スマートフォン・携帯電話 | au

この中で、Xperiaに関しては対象がXperia Z4(SOV31)とXperia Z5(SOV32)、Xperia Z4 Tablet(SOT31)のみが対象です。ぱっとリストを見た時に「あれ?」と。

そう、ドコモはXperia z3までがアップデート対象なのにも関わらず、au(とソフトバンクも?)Android 5.1で打ち止めということになります。これまでドコモ・au共に時期は違えど同じバージョンまではアップデートされていたので、キャリア違いで差がでるのは初めてのことです。

なぜこのような差がでるのか、ちょっと考えてみました。

 

仮説:auの戦略はこうだ?①

ぱっと思い浮かんだのは「VoLTE」対応のこと。

auのVoLTEはVoLTE専用SIMでなければ通話もデータ通信もできません。auとしては日本では唯一のCDMA2000という電波方式を採用していて、海外での利用でもドコモような可用性がなく、一日も早くCDMA2000を停波したい!という強い意志の現れが、このソフトウェアアップデートにも影響しているのではないか?と考えました。

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au VoLTEモデル(スマートフォン)は型名に「V」が入っています。

上から見ていったときに「フムフム、やっぱりそうなのかなー、と思ってたら「Galaxy S5 SCL23」「Galaxy Note Edge SCL24」であっさりとこの案は否定されてしまいました。

 

 

仮説:auの戦略はこうだ?②

次に考えたのは「SIMロック解除 可否」です。

SIMロック解除は総務省によるガイドラインで各キャリアともに2015年5月以降に発売されたモデルは原則として義務化されました。今回のアップデート対象モデルの発売時期が2015年5月以降であれば、この説がビンゴ!となります。

発売日一覧

  • AQUOS SERIE (SHV32) → 2015年6月5日
  • HTC J butterfly (HTV31)→ 2015年6月5日
  • isai vivid (LGV32) → 2015年5月29日
  • Galaxy S5 (SCL23) → 2014年5月15日
  • Galaxy Note Edge (SCL24) → 2014年11月13日
  • Galaxy S6 edge (SCV31) → 2015年 4月23日 ※SIMロック解除該当機種
  • Galaxy A8 (SCV32) → 2015年12月18日
  • TORQUE G02 → 2015年7月16日
  • Xperia™ Z4 (SOV31) → 2015年 6月11日
  • Xperia™ Z5 (SOV32) → 2015年10月29日

参考:Xperia™ Z3 (SOL26) → 2014年10月23日 | Xperia™ ZL2 (SOL25) → 2014年5月23日

なんと!Galaxy S5 SCL23は2014年発売モデルです。Xperia Z3 (SOL26)よりも古いモデルがAndroid 6.0へのバージョンアップがサポートされるという。。同時期発売のXperia ZL2(SOL25)は対象外。このモデルのおかげでSIMロック解除の可否が判定基準であるという仮説も覆されてしまいました。

 

 

仮説:auの戦略はこうだ!?③

海外メーカーだから?海外メーカーが最新OSに対応したらキャリアモデルもそれに追従するのかという仮説を立ててみました。

しかしこちらも一撃で否定されます。au スマートフォンは日本製以外にLG電子(韓国)の「isai」、Samsung(韓国)の「Galaxy」、HTC(台湾)の「Butterfly」が発売になっていますが、仮説①②で最も古い2014年初夏モデル、LG電子もHTCも同時期にisai LF(LGL24)、HTC J Butterfly(HTL23)が発売となっていますが、いずれも対象外。

 

 

答えは・・・

もうGalaxyだけが優遇されているとしか思えません。ちなみに2013年10月に発売となったGalaxy S4(SCL22)はグローバルモデルでもAndroid 6.0へのアップデートがされないため、どんなに望んでもムリなのですが、グローバルモデルがアップデートされるものはサポートする、ということでしょうか。

仮説①ではGalaxy以外のモデルはすべてVoLTEモデルです。仮説②では発売から18ヶ月経過したモデル(実際のアップデート時期は未定ですが)です。

もしこれがまかり通るのなら、Xperiaもグローバルモデルのアップデートには全く追従しないのになぜGalaxyだけがアップデートされるのか、契約時にアップデート保証が契約上にでも明記されていたりするのでしょうか。

別途考察しますが、Android 6.0とAndroid 5.0ではXperiaにおいては見た目はほとんど変わりませんし、電池持ちが劇的に良くなるわけでもなく、忸怩たる思いをすることはないと思いますが、もう少しきちんと説明してほしいものですよね。

 

 

7件のコメント


  1. SHARP使いとしては今年発売したばかりの最新機種のSHV33が飛ばされている意味こそ知りたいですね。
    docomoはAQUOS Compact SH-02Hのアプデを発表しているのに…


  2. auがXPERIAのメジャーアップデートを2回しないのは平常運転。それよりdocomoのZ3アプデの理由(ワケ)を考察してみては?


  3. 縛りが終わったらキャリア変えます
    auは利用者の事を全く考えてないですね。まだDOCOMOの方がましです。会社で使う分を含めて10台ぐらい契約してますが今回の件や、カスタマーの駄目さなど、auの駄目さを再認識したので、電波も良くありませんし。長年お付き合いしてきましたがおさらばですね。


  4. あくまでもauの発表は、現時点って
    言うてるから、HTC J butterfly HTL23のように、追加でZ3もやりますって来そうな気がするのだが


  5. ボクも同じこと思いました。S5よりZ3のが人気があったようにも見えますし……
    やはりauはVoLTE対応機種を条件としたのではないでしょうか?それでS5は販売契約的にやむを得ずという形になったと推測するのが最も納得できます。
    ボクのZ3はたまたまドコモ版なのでとりあえずひと安心ですがauのユーザーは不満でしょう……
    それにしても今回のドコモは本気ですね笑いい意味で期待を裏切ってくれました。auもこれに追従してアプデ対処拡大&対応を早くしてくれればいいのですが……。


  6. 単純に買い替えを促進させたいだけだと思いますけど…
    キャリア側の立場からしてみればOSアップデートをして利点は殆ど無いと思いますし仕方ないと思います。