MVNOの世界。すでに170社を超える企業が参入していますが、その99%はスマートフォンを外部から調達し、回線のみキャリア(MNE:移動体通信事業者)から借り入れています。
そんな中、自社スマートフォン企画・販売+MVNO回線をやっている事業者がFREETELです。
製造はODM(委託者のブランドで製品を設計・生産)ですが、どこぞやの初代VAIO Phoneとは違い、完全オリジナルである、しかも豊富なラインナップを掲げ、孤高奮闘しているサービス事業者。今回はFREETELより新発売となった折りたたみ式4インチスマートフォン「MUSASHI」を購入してみましたので考察してみます。
目次
FREETELラインナップ
第1回のブロガーイベント(2015年7月)のときはMIYABI発売直前(と記憶している)で、レビュー端末はPriori2 しか無かったのに、半年強でこれだけのラインナップを揃えてきたのには驚きました。最近は家電量販店でも自社ブースを構えるまでになり、ものすごい売れているんだろうなぁということと、資金力豊富なスポンサーがバックについているんだろうなぁと思ってしまいます。
この中から今回購入した「MUSASHI」のレビューをしていきます。本当は3月26日の発売日には手元に届いていたのですが、発表された数日後にビックカメラで実機を触ってしまっていたため、何となく後手後手に回ってしまった感じです。今回は開封するところからレビューしていきます。
まずは開封してみます。(嫁ぎ先が内定(!)してるので慎重にw)
パッカーン!
静電気防止加工されたビニール袋に包まれたMUSASHIにご対面!
パッケージ内容
電池はガラケーのような電池パック方式。Xperiaが電池パック式だった頃のXperia acroなどのBA750(1500mAh)とほぼ同サイズながら厚みがある分、2000mAhと大きくなっています。
黒いケーブルはmicroUSB to イヤフォンジャック、白いケーブルは充電用、ACアダプタです。
電池を入れてみる
ここの凹みに指をかけて隙間に爪を入れながら少しずつリアパネルを開けていきます。
パッカーンと開けるとSIMスロットが2つ、microSDスロットが1つあります。SIMカードサイズは「micro」です。わたしはmicroSIMは持っていないのでアダプタが必要です。SIMスロットはどちらを使ってもOK。
ちなみに組み立て(Assembled)は恵州のFREETEL Factory(協力工場がある?)だそうです。
これで最初の準備は完了です。これで電源を入れてみたいと思います。
ホンモノのガラケーとのサイズを比べてみた
電源入れようと思いましたが、やっぱりガラケーっぽくないサイズ感なので実際に比べてみることにします。対象は大嫌いだけど仕方なく使ってる社用ガラケー(ソフトバンク PANTONE4 105SH)と較べてみます。また同じ4インチの液晶サイズを持つXPERIA(SO-01B)とも比べてみます。
MUSASHI:幅63.1mm × 高さ123.1mm × 厚み17.6mm 重さ161g
105SH:幅50.0mm × 高さ104.0mm × 厚み17.4mm 重さ98g
で、でかい・・・
数値以上の差を感じます。どう見てもガラケーのそれではないです。厚みはそんなに変わらないですが・・・
開くとよりデカさを感じます。重さが約1.6倍ですから、本当にずっしり感じます。重さだけでいえばXperia Z5の154gより重いという・・・
XPERIAとも比べてみました。
画面サイズ、同じ4インチのはずですがMUSASHIのほうが大きく感じます。(まだMUSASHIの電源を入れてないので、点灯時に再び比べてみたいと思います。
いざ電源ON!
FREETELの起動アニメーションが終わると言語設定、Wi-Fi設定などの初期設定が終わるとホームスクリーンが表示されます。至ってシンプルなホームスクリーンです。
こちらのスクリーンショットのとおり、MUSASHIはソフトキーではなくハードキー(実際はタッチパネルになっていますが)で操作する扱いです。ガラケーのテンキーも利用しますのでスマートフォンモードの時もスクリーンの下にあるキー(中華/Galaxy仕様)で操作します。この左からメニュー|ホーム|戻るという並びは個人的にはXPERIA以来です。嫌いなんですけどねw
初期設定で大変重要なAPNはデフォルトでたくさんのMVNOが事前に登録されています。これはごく一部ですが、b-mobileからSo-net、楽天モバイルを始め、もちろんmineoやOCNなど主要なMVNOが選択できます。
ガラケーモードはどう使うの?
ガラケーのように開いた状態で使うには基本的には十字キーとその周りの4つのショートカットキー、クリアボタンを使っていきます。
クリアボタンを押すとステータスバーが降りてきます。十字キーの上を押すとスクリーン上のアイコンが選択された状態になるので、そのまま十字キーの中央ボタン(いわゆる決定ボタン)を押すことでタップしたのと同じ動作をさせることができます。
「戻る」キーは右上のカメラのアイコンに、「ホーム」キーは終話ボタンに、「メニュー」は左上のメールのアイコンにそれぞれ割り当てられています。なぜかスマートフォンモードと逆です。これは要改善ですよ。
ガラケーモードでも画面の直接操作ももちろん可能ですが前述のとおりソフトキーがありませんので、操作は煩雑になります。ガラケーでは画面タッチできませんが、スマートフォン使いにはもどかしさ満点だと思います。
スペックは低いのでメインには厳しいか?(まとめ)
どのあたりの層をターゲットとしているか?といえば、キャリアのガラケーユーザのスマートフォンへの移行を検討するユーザ向けと考えると、確かに操作性はガラケー並みで機能はAndroidとなれば敷居は低く感じられるかもしれません。
スペックもAndroid初心者向けでも十分使えることを考えると、比較的新し目のOS(Android 5.1)で、SoCがMediaTek MT6735M Quad-core 1.3GHz、RAM/ROMが1GB/8GB、解像度が800×480であっても、カメラは800万画素とイマドキのガラケーと同等であったりと、取っ付き易いと思われます。
が、既にスマートフォンユーザからすると、ゲームやるにも様々なアプリを入れるにも容量が8GBしかないことを考えるとちょっと厳しいと言わざるを得ません。ほぼ電話だけ使うことを考えるのなら、161gという重量がネックにもなってしまいます・・・。
物珍しさも手伝って手を出すとしたら、価格はたったの24,800円(税抜)と安価ですから、オモチャとして手に入れるのは面白いかな、と。(私もそのつもりで買いましたし)
私の70代を迎えた両親はauガラケーユーザなので、MUSASHIに手持ちのMVNO通話SIM入れて渡し、使ってみてもらおうかな、とちょっと考えています。(きっと操作が煩雑で嫌がる気がしますが・・・)
こんにちは。
ムサシですが、やっぱり思った通りの中途半端感というか練り込みの甘さがあるようですね。(フリーテルの端末と考えれば納得いくかな?)
で、自分ですが冬場はLenovoのPhabPlusと言う殆どタブレットと言えるファブレットを、上着の内ポケットに入れて使っていましたが、夏場になってくるとワイシャツ一枚となり、胸ポケットに入れざるおう得ず、それだと入らないので、いっそのこと。。。と思い
J:COMのLG WineSmart LGS01をオークションにて購入して試用しています。
本国では何代目かにあたる商品として、ガラケーモードでの使い勝手はすこぶる良いですよ。
ただし、本来対応していたWCDMAのバンドが削られ、WCDMAとLTEにおいて2100MHzしか対応せず、「auで使ってね!」な残念な使用になっているため、ソフトバンクな自分的には、「惜しい!」端末なのですが、お勧めします。
ただし、4GBのROMですから、通話プラスlineとFACEBOOK、あと少々しか入りませんが、「携帯」としての使い勝手を考えたら、ムサシより格段に、そして遥かに使いやすいです。
(文字入力に若干のラグがあるので、慣れは必要ですが)
親御さんに持たせるなら、WineSmartの方をお勧めします。