初の国内3大キャリアから発売されるXperia Z3。10月23日にドコモXperia Z3(SO-01G)、auXperia Z3(SOL26)が発売となり、11月下旬にソフトバンクXperia Z3(410SO)が発売予定、ようやく出揃うことになります。
考察ブログではこれまでXperia Z3は非常に素晴らしい!と(基本的に)本体の魅力についてまとめてきました。
しかし、いざ購入しよう!(契約しよう!)というとき、絶対に気にすべきこと、ありますよね。それは、各キャリアごとに料金プランや若干の機能差があること。ここをしっかりと抑えて後悔しないようにしたいですよね。
料金プランにも差がある
ご承知の通り各社、通話定額プランを発表しました。通話はほとんどせずデータ通信が多い人には「改悪」となるこのプラン、今はドコモは新規・MNP・機種変更問わず「必須」となります。ソフトバンクも今年12月1日より通話定額が必須となり、auのみ通常プランが選べるようになります。
このように各社でサービスの差が出つつありますので、各社のサービスを見極め、自分の使い方に応じたキャリアを選択することも重要です。
以下に標準プランでの比較表を作成してみました。なお今回はファミリーシェアではなく1人で使うことを前提とします。(プランが複雑すぎて)
~11月30日までの月額料金
※ 2年縛りあり、最低料金で比較
ドコモ(2GB) | au(7GB) | ソフトバンク(7GB) | |
基本料金 | カケホーダイ& パケあえる 2,700円 |
LTEプラン 934円 |
ホワイトプラン 934円 |
パケット定額 | データSパック(2GB) 3,500円 |
LTEフラット(7GB) 5,700円 |
パケットし放題フラット for 4G(7GB) 5,700円 |
ネット接続費 | spモード 300円 |
LTEネット 300円 |
S!ベーシックパック 300円 |
合計 | 6,500円/月 | 6,934円/月 | 6,934円/月 |
備考 | データMパック(5GB) の場合、8,000円/月 |
最低データ通信量であればドコモが一番安いのですが、au・ソフトバンクのデータ通信量は7GBなので使えるデータ量に圧倒的なハンデがつきます。データMパック(5GB)を選んだとしても毎月1,000円以上の差が出ます。
ソフトバンクは従来料金プランの受付を11月30日で終了します。以降は「スマ放題」という通話定額プラン1本になります。ソフトバンク Xperia Z3は予定通り11月下旬『以降』の発売です。もしかしたら新プランでしか契約できないかもしれません。。
次に12月以降に契約する時の費用比較をしてみます。
12月1日~の月額料金
※ 2年縛りあり、最低料金で比較
ドコモ(2GB) | au(7GB) | ソフトバンク(2GB) | |
基本料金 | カケホーダイ& パケあえる 2,700円 |
LTEプラン 934円 |
スマ放題 2,700円 |
パケット定額 | データSパック(2GB) 3,500円 |
LTEフラット(7GB) 5,700円 |
データ定額パック(2GB) 3,500円 |
ネット接続費 | spモード 300円 |
LTEネット 300円 |
S!ベーシックパック 300円 |
合計 | 6,500円/月 | 6,934円/月 | 6,500円/月 |
備考 | データMパック(5GB) の場合、8,000円/月 |
定額プラン カケホとデジラ(5GB) の場合、8,000円/月 |
標準データパック(5GB) の場合、8,000円/月 |
ソフトバンクも「スマ定額」なる通話定額プラン以外の選択肢はなくなります。データ容量共にドコモと全く同一となります。
ちなみにauの通話定額を選択した場合は毎月8,000円となり、3キャリア共にまったく同じ費用となります。しかしauは今後も従来プランでの契約を受け付けるようですので、データ通信がメインの場合、auで契約するのが一番安くなります。
しかし料金プランだけでは比較はできません。端末購入に際し、(なぜか)毎月割引が受けられるのです。端末代金も各社に差がありますし、割引額にも差があります。
端末代金も各社に違いが
(ほぼ)同じ仕様にもかかわらず、本体価格にも差があります。また、月々サポート(機種ごとに設定した一定額を毎月のご利用料金から割引くサービス)も違うのです。上記標準プランとの組み合わせで月々の費用も変わってきますので合わせて検討することが大切です。
各社シェア拡大に向け、MNPユーザには割引額を多くし、既存ユーザには「釣った魚に餌をやらない」状況が今も続いています。MNPするほうが多くの割引が受けられるため、2年毎にジプシーのごとくキャリアを渡り歩く人がいるのも頷けます。
機種変更・新規契約時
同一キャリア内の機種変更及び新規契約の場合
※価格はオンラインショップ価格
ドコモ SO-01G |
au SOL26 |
ソフトバンク 401SO |
|
一括購入価格 | 86,832円 | 79,920円 | 69,120円 |
24ヶ月分割 | 3,618円/月 | 3,330円/月 | 2,880円/月 |
月々の割引 | △1,998円/月 | △1,350円/月 | △1,600円/月 |
毎月の増額分 (分割の場合) |
1,620円/月 | 1,980円/月 | 1,280円/月 |
実質負担額 | 38,880円 | 32,400円 | 30,720円 |
(24ヶ月分割購入の場合)上記標準料金プランと合算してみると以下の表になります。
auは月々の支払も総合的に見ると高くなってしまいます。(ドコモのパケット量を5GBにすると9,620円/月となりますが)ちなみにソフトバンクが最安値となります。
ナンバーポータビリティ契約時
同一電話番号で他社へ移行する場合
※価格はオンラインショップ価格
ドコモ SO-01G |
au SOL26 |
ソフトバンク 401SO |
|
一括購入価格 | 86,832円 | 79,920円 | 69,120円 |
24ヶ月分割 | 3,618円/月 | 3,330円/月 | 2,880円/月 |
月々の割引 | △3,618円/月 | △3,330円/月 | △2,880円/月 |
毎月の増額分 (分割の場合) |
0円 | 0円 | 0円 |
実質負担額 | 0円 | 0円 | 0円 |
(24ヶ月分割購入の場合)上記標準料金プランと合算してみると以下の表になります。
機種代金が0円となるため、標準的料金プランどおりとなります。
auはこのように比較してみると安く感じます。しかし通話定額ではないため、通話すればその都度通話料(他社へ30秒/20
その他施策
比較するのはこれだけではありません。Xperia Z3の購入特典、料金割引施策が更にありますのでこちらもチェックしておくことをオススメします。
- ドコモ:Xperia™ Z3 スタートキャンペーン
https://www.nttdocomo.co.jp/campaign_event/so01g/index.html
・期間:2014年10月23日~11月20日まで
・施策:月々サポート(割引)を更に400円/月増額(最大2年). - au:moraのクーポンプレゼントキャンペーン【終了済み】
http://www.sonymobile.co.jp/campaign/auz3/
・内容:先着25,000名に最大4,200円分のmora音楽クーポンプレゼント. - ソフトバンク:ソフトバンク Xperia Z3デビューキャンペーン
http://www.sonymobile.co.jp/campaign/sbmz3/
・内容:もれなく1万円分のソニーストアクーポンプレゼント
ドコモの△400円/月はただでさえ高い毎月の支払を下げる意味で魅力ある施策です。(2年で1万円ちょっとですが)
またドコモでは25歳以下の若者向けに△500円/月 + 1GBデータ量増加なども行っています。各人で様々な割引施策を受けられるかもしれませんので、十分にシミュレーションしたほうが良いでしょう。
各社の料金プラン診断サイト
各社webで毎月の支払をシミュレーションできますので、さまざまなバリエーションを調べて最適なプランを見つけてみてください。
- ドコモ
・「カケホーダイ&パケあえる」かんたんシミュレーション ひとりでご利用の場合・「カケホーダイ&パケあえる」かんたんシミュレーション 家族でご利用の場合
- au
・Xperia(TM) Z3(エクスペリア ゼットスリー) SOL26 | 料金シミュレーション:4G LTEスマートフォン料金プラン - ソフトバンク
・Xperia™ Z3|お申し込みはソフトバンクオンラインショップで
参考:知っておくべき機能差異
同じようで若干仕様の違いがあります。主な違いを以下にまとめてみます。
ドコモ SO-01G |
au SOL26 |
ソフトバンク 401SO |
|
通信速度 | 受信150Mbps/送信50Mbps | ・受信75Mbps/送信25Mbps(800MHz) ・受信150Mbps/送信12Mbps(2GHz) |
・受信110Mbps/送信10Mbps(TD-LTE) ・受信112.5Mbps/送信375Mbps(FD-LTE) |
キャリアアグリケーション | × | ◯ | × |
VoLTE | ◯ | × | × |
対応周波数 * |
GSM 850, 900, 1800, 1900 MHz W-CDMA 2100(I), 800MHz(VI /XIX) ,850(V) MHz LTE 2.1GHz(B1), 1.8GHz(B3), 800MHz(B19), 1.5GHz(B21) |
GSM 850, 900, 1800, 1900 MHz CDMA 800MHz, 2.1GHz LTE 2.1GHz(B1), 1.8GHz(B3), 700MHz(B17), 800MHz(B26) WiMAX 2+ 2.5GHz(B41) |
GSM 850, 900, 1800, 1900 MHz W-CDMA 2100(I), 900(VIII), 850(V) MHz LTE 2.1GHz(B1), 1.8GHz(B3), 900MHz(B8) TD-LTE(AXGP) 2.5GHz(B41) |
*キャリアアグリゲーションとは電波を束ねて通信速度を向上させる技術。http://www.au.kddi.com/mobile/area/4glte/carrier-aggregation/
*VoLTEとは、音声データをLTE網に通し、高音質であること、映像を送出できるなど次世代の音声通話サービス。(今後の主流となる)
https://www.nttdocomo.co.jp/support/area/volte/
*対応周波数は(確実とはいえませんが)ソフトウェア的に絞っている周波数帯もあるはず。(グローバル版Xperia Z Ultraでとあるツール(QPST・QXDM)を用いてドコモプラスエリア対応ができましたから)
このようにビミョーに異なります。いずれのサービスも「これからの主流」となるものですが、どちらにも対応したXperia Z3がありません。主流といっても普及にはまだ何年かかかると思います。
このあたりも検討の一つに加えてみてもいいかもしれません。
まとめ
これまでは既存のキャリアで機種変更するのがセオリーでしたが、近年、ご承知の通り各キャリアがMNP(ナンバーポータビリティ)への優遇施策があることやガラケー⇒スマートフォンになってハード・ソフト(機能)面で大きな差がなくなったこと、更にキャリアメールが引き継げない以外、他社への乗り換えに抵抗がなくなったことからMNPに以前より気軽に他社へ乗り換えする人が増えてきたように思えます。
au・ソフトバンクに続き、ドコモも2015年2月から光回線(自宅のインターネット)とのセット割が始まります。
年明け早々にau・ソフトバンク共にまた料金プラン見直しが入ったりする可能性もあると踏んでます。更に契約者の陣取り合戦が続くことでしょう。
さらに2015年5月以降発売のスマートフォンは原則的にSIMフリーとなる方向で検討が進められます。auもVoLTEを始めたため、これで3社どこに乗り換えても(対応周波数が同一であれば理論上は)どのキャリアでも同じ端末を使えるはず。
Xperia Z3は日本においてのみ、このようなキャリア戦国時代のちょうど潮目の変わる直前で販売されるモデルとなってしまい、タイミング的にちょっと残念な感じになっています。こんなに素晴らしいモデルなのにその実力を100%発揮できないなんてちょっと不憫に感じてきてしまいました。。。
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