予てからソニーモバイルコミュニケーションズ及びSo-netで報じられていましたXperia × So-netスマホが本日発表されました。
先行予約販売開始日は2015年3月27日(金)、発売日:2015年4月20日(月)の予定です。
このモデルについては【MVNO】やっぱりSo-net×ソニモバのスマートフォンはこのXperiaだ!気になる5つのポイントとしてベースとなるモデルについてさまざまな考察をしてきましたが、予定通り(!)ドコモ向けに発売したXperia A2(SO-04F)の自社ブランド版として発表されたものです。
気になる端末価格は一括購入時は約55,000円。「約」というのはメーカーとしての発表価格で、今回の販売網が「イオンモバイル」「So-net」そして本家「ソニーストア」の3つあり、それぞれの販売網でキャンペーン等行う際に価格差が出せるように(?)なっている模様です。
今のところ価格を提示しているのはイオンモバイルのみですが、54,800円(税抜)です。
http://www.aeonretail.jp/campaign/newcom/pdf/2015springsummer.pdf
3大キャリアで契約するXperiaの一括購入時の価格は7-9万円くらいと考えると「安いかも!」と一瞬錯覚してしまう微妙な値付けだと思いました。
しかし、Xperia A2(SO-04F)の発売当時の一括購入価格は69,120円。そこに2年契約縛りの月々サポートが1,215円/月(新規・MNP・機変)の割引がありますので、実質39,960円。
なんとXperia J1 Compactのほうが高いのです。
#ちなみにSo-net PLAY SIMプランの最低利用期間は12ヶ月、最低利用期間内の解約金は5,200円です。
この微妙な値付けのXperia J1 Compactを契約する意味を3つの視点で考えてみたいと思います。
SIMフリーであることはメリットになるか?
Xperia J1 Compactの対応周波数は(LTEのみ抜粋)、2100MHz(Band 1)、1800MHz(Band 3)、800MHz(Band 19)、1500MHz(Band 21)と国内で利用するには完全にドコモ周波数帯にのみ対応しています。(もちろんBAND1の2.1GHzはau・ソフトバンクともに対応していますが)
周波数帯の一覧はこちらでまとめています。
これならドコモ版Xperia A2の白ロムを3万円前後で購入し、ドコモショップに持ち込んで3,000円払ってSIMロック解除しても同じですよね。。カラーバリエーションも4色揃っていますし。(Xperia J1 Compactはホワイトのみ)
MVNOスマホでは唯一のおサイフケータイ(FeliCa)対応
自分で端末を調達(流用)する場合、MVNOサービス会社で契約したSIMでもおサイフケータイを利用することができました。しかし、昨今は音声通話もできるMVNOサービスも増えてきまして、メイン回線をMNP(ナンバーポータビリティ)を検討している方も出てきました。
このときMVNO会社が販売するスマートフォンも合わせて購入しようとしても、これまで使えたおサイフケータイが使えなくなることから購入を見合わせるケースもあるかと思います。
このXperia J1 Compactはおサイフケータイ(FeliCa)に対応しており、これがMVNO会社から発売されるのは非常に大きな意味があると思います。ただし、現時点でサポートしているFeliCaサービスは「WAON」と「Edy」のみ。モバイルSuicaはJR東日本と交渉中(テスト中?)とのことです。
(FeliCaマークが誇らしげに)
テザリングが自在に。
Google先生に導かれて考察ブログを訪れる方の検索ワードに「mvno テザリング」が最近非常に多くなっている印象です。
ドコモ端末に入れたMVNOのSIMカードでのテザリングは残念ながらできません。これは端末側の問題ではなく、「ドコモ仕様に仕立てられたOS(Android OS)」のせいです。ですので、どのメーカー・モデルであってもドコモのスマートフォンならテザリングはできません。
ドコモスマートフォンでテザリングをするときに、APN(アクセスポイント)が自動的にテザリング専用のAPNに切り替わるようにOSに手を加えられていて、そのAPNはspmode契約が無いと接続できずエラーとなってしまいます。
これを回避するためにはroot化し、APN強制切り替えする機能を解除するような施し(改造)をしなければならず、誰もが自由にできるカスタムではありません。また、root化はソフトウェア改ざんになりますので当然メーカー保証も無くなってしまいます。
Xperia J1 Compactはこんな縛りはなく、Wi-Fiテザリングは最大10台まで、Bluetoothテザリングは最大5台、USBテザリングは1台まで対応可能です。
(2015.3.21追記)
ドコモスマートフォンでもテザリングできるようにカスタムすることができるようになりました!
https://xperia-freaks.org/2015/03/21/docomo-tethering/
結論:Xperia J1 Compactは「買い!」か?
個人的にはようやく「まともな」MVNO会社の提供するハードウェアが出てきたな、という印象です。
Xperia J1 Compactは正直「型遅れ」モデルでもあります。筐体・機構は2014年6月発売のXperia A2(SO-04F)と同じ、更に2013年12月発売のXperia Z1 fともほぼ同じ。ということは1年3ヶ月前のスペックということにもなります。
が、スペック戦争は既に終結していると思っていて、Xperia Z1 fもまったく遜色なく使えるモデルでもあります。(Xperia Z3シリーズを使ってる自分ですが、たまに使っても全く違和感感じません)
これ以外にも、
- Xperiaといえば「カメラがいい!」=Xperia J1 CompactもXperia A2譲りのGレンズ搭載2070万画素
. - Xperiaといえば「電池持ちがいい!」=もちろんSTAMINAモードあり。Xperia Z1 fの時からこのコンパクトモデルの電池持ちは素晴らしいの一言なのです。
. - Xperiaといえば「プレミアム」=SIMフリー機の国内販売は今回が「初」モデル。SIMフリーになっても価格はプレミアムのままですが、それだけ自身があることの裏返しなのかな、と。
#イオンで併売されるVAIO Phoneの価格より安くしたら・・・という親心もある?の??か???
もっといえば、防水防塵ですしVoLTEやハイレゾ再生には非対応ですがXperiaらしいところばかりが残されて余計なキャリアアプリなども入っていない(と想像)、「The Xperia」なところも◎。いいところしか残ってない(はず)ですし。
キャリア縛りのないSIMフリーXperiaがどれだけユーザに受け入れられるか、メーカー側も大注目していることでしょう。キャリアモデルを販売しているので、最新モデルの併売はとても難しいと思いますが、この反応を見て今後の販売戦略も立てていくことになるモデルだと思います。
そこにこのコンパクトシリーズを持ってきたことは非常に評価できるな、と。強いて言えば、UQ mobile向けにも出して欲しかったです。そうすれば爆発的に売れると思うのですが。。。(ベースモデルがないから難しいのは承知の上)
予約は一週間後の3/27からソニーストア、So-netのwebサイト、イオン店頭(もしくはweb)で始まります。
このXperia J1 Compactの出現でVAIO Phoneが完全に霞んでしまいましたね、、、
イオンモバイルが春夏モデルを発表。まさかXperiaとVAIOが並ぶとは。Xperiaはおサイフ対応。 pic.twitter.com/nscoZl5YgV
— Junya ISHINO/石野純也 (@june_ya) 2015, 3月 19
Ω\ζ゜)チーン
[…] 【MVNO】Xperia J1 Compactのいいところはどこなの?を解説する 【MVNO】MNP可能なMVNO各社がサービス向上した内容をまとめてみた 【MVNO】ドコモ系MVNOのSIMでテザリングできるか?を検証し […]
[…] くテザリングできることが確認できました。 ということで先日【MVNO】Xperia J1 Compactのいいところはどこなの?を解説するとして考察し、契約メリットの一つに挙げましたMVNOのテザリン […]
結論の部分でZ1となっています。
( ゚д゚)ハッ!
さっそく修正しました。ご指摘ありがとうございました^^;
個人的にJ1のアップデートはどうなるのか気になるところです。アップデートはされるのか、何時されるのか、どのバージョンまでされるのか・・・
そうですね。たしかに気になるところですね。
グローバルではXperia Zシリーズはアップデートを公言しますが、Xperia J1 Compactは国内モデルXpeira A2ベースですものね。。(グローバルモデルはない)
でも前身はZシリーズですからねぇ、、、キャリアの意向は関係ないはずですので、ぜひLolipopになってほしいですよね。